木村は声、渋谷は技量、錦戸は……? ソロジャニーズのガチ歌評定 | FRIDAYデジタル

木村は声、渋谷は技量、錦戸は……? ソロジャニーズのガチ歌評定

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来年1月にソロデビューするキムタク。豪華アーティストがアルバム制作をバックアップすることが発表されている
来年1月にソロデビューするキムタク。豪華アーティストがアルバム制作をバックアップすることが発表されている

ジャニーズ事務所を退所したばかりの錦戸亮が、自主レーベルから1stアルバム『NOMAD』を12月11日にリリース。10月15日にその詳細が発表された

「錦戸さん本人が作詞作曲、プロデュースを手掛けた11曲が収録されています。MVやメイキング映像を収録したDVD、さらに11月から始まる全国ツアーのドキュメンタリーDVDなど特典も豪華。リリースイベントも開催されます」(スポーツ紙記者)

最近ではSNSを始めるなど、新たなスタートを切った錦戸。彼よりひと足先に事務所を退所した渋谷すばるも、10月9日に1st.アルバム『二歳』をリリース。初日に5万枚を売り上げ、オリコンデイリーランキングで初登場首位を獲得している。

「9月30日には木村拓哉さんが、来年1月に初のソロアルバム『Go with the Flow』をリリースすることが発表されました。かねてから親交のあるB’zの稲葉浩志さんや、槇原敬之さん、森山直太朗さんなどの豪華アーティストが楽曲提供することも併せて発表され、豪華なアルバムになりそうです」(同・スポーツ紙記者)

それぞれのソロ活動が始まったが、3人とも音楽活動に関してはこれまでグループで行っていた印象が強い。アイドルというステージを卒業することはできるのか。アーティストであり、音楽評論家としても活動する中将タカノリ氏は、「3人の中でも、木村さんの歌声はずば抜けて素晴らしい」と絶賛する。

「歴代のジャニーズの中でも、群を抜いて声の魅力がある方です。ドラマのセリフが記憶に残りやすいのも、そのためでしょう。“セクシーさ”や“色気”が特徴です。同じ魅力を持ったスターと言えば、加山雄三さんや沢田研二さん。確実に“あ、この人の曲だ”とわかりますよね。そういう意味では日本のビッグスターの系譜を受け継いでいる声なんだと思います。その反面、“何をうたっても木村拓哉”と、なってしまいかねませんが……」(中将氏、以下同)

歌声はトップクラスの魅力を持つキムタク。しかし、課題も多いという。

「SMAPの中では、歌が上手く、声量があるほうです。しかし、ジャニーズ以外のアーティストやバンドのボーカルと比べてしまうと、決してうまい水準ではないと思うんですよね。ミュージシャン目線で言うと、生バンドで歌を歌い始めたボーカルのほうが、リズム感や声量を身につけやすいんです。木村さんの場合はステージで歌う際、バンドではなく音源で歌うことが多かったと思います。なので、その差は歴然としてありますね。忌野清志郎さんや世界的ギタリストのMIYAVI さんとのセッションをするなど、一定のミュージシャン的要素はあるのですが、渋谷さんのようにバンドに素地がある人と比べてしまうと、若干劣る部分はあるのかもしれません」

そんな渋谷は、ボーカリストとして、ジャニーズでも特殊な位置づけだという。

「ブルーハーツやハイロウズのようなロックンロールっぽい音楽に感化されている部分があると思います。’15年に公開された映画『味園ユニバース』に彼が単独映画初主演した際に、たくさんロック曲を歌っていました。ジャニーズの中では珍しくロックンロールに対応できる歌声というのが、渋谷さんの特徴ですね。声量・リズムともに素晴らしいです」

個性は立っている反面、その要素をいかに磨いていくかで、今後の活動が成功するか失敗するか変わってくるようだ。

「本家のハイロウズや今流行っているようなバンドと比べてしまうと、際立った個性を作ることができるのかな、というのはまだ疑問があるところです。リリースされたアルバムを聞いていますが、ロックっぽい楽曲が多いのですが、新鮮さは感じられません。決して悪くないのですが、渋谷さんをまったく知らない人が聞いて熱狂的になれるかっていうと、そこまでは至ってないかな、と。今までのジャニーズ的な音楽に比べても、好きになる人の幅が狭いと思いますね。また、純粋なロックファンが“元ジャニーズのビックネーム”をどう捉えるかも未知数。これからの活動に注目したいアーティストだと思います」

前の2人に比べて、若干心配なのが錦戸だろうか。中将氏は「ソロ音源を聞いていませんが……」と前置きしつつ、彼の特徴をこのように指摘する。

「正直に言えば、前に挙げた2人に比べて印象が薄いように感じています。歌い方は、ジャニーズの二枚目風な歌い方というか、王道的ですよね。悪く言ってしまえば、声量は平凡です。声がちょっと曇っていて、没個性的でもあります。でも、下手っていうほどでもないんですよ。錦戸さんの場合は、ファンではない方が聞いて“あ、錦戸君だ”ってわかる方はかなり少ないのではないかと思います。これまでの路線のままやろうと思っていると、いちばん苦戦してしまう方なのかなと思います」

“ボーカル力”の順位をつけると、リズム感や声量などの技量としては、バンドをやっていたということもあり、渋谷>錦戸>木村だという。

「ただ、声質などの魅力で言うと木村さんがずば抜けていちばん。次が渋谷さんで、最後が錦戸さんという感じですね。錦戸さんはこれからが勝負のときでしょうね。どこに自分の個性を置くかで、変わってくると思います」

12月のアルバムで明らかになる、錦戸ソロプロジェクトの方向性。果たして、吉と出るか凶と出るか。

  • 撮影山田宏次郎

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