食事改善もインフル予防も 量販店で今一番売れている“健康家電”

健康家電が注目されている。理由は健康寿命を延ばせること。運動不足も解消のグッズ紹介

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多種多様な「健康家電」が所狭しと陳列されている家電量販店。中にはひざの痛みを緩和する電気治療バンドも

ハイテクの力を活用して、健康を維持する。いま、「健康家電」のコーナーが量販店で最も盛り上がっている。

IT・家電ジャーナリストの安蔵(あんぞう)靖志氏が解説する。

「健康家電は、家電業界の中でも最も注目度が高く、一番ホットな分野です。理由の一つは、健康寿命を延ばすことが大きな課題になっていること。そのためには、食事に気を遣い、適度な運動をすることが必要ですが、これは手間がかかるし、継続するのは簡単ではありません。それをハイテク製品でサポートすることで、簡単に、しかもストレスなく健康生活を送れるのです。メーカーとしては、ベーシックな機能しかない家電製品では、中国や韓国製の安価な製品に対抗できないため、付加価値を付けて、価格を維持したい思惑があります。そのキーワードの一つが『健康』だったわけです」 

先日、記者発表があったばかりのブラウンの電動歯ブラシ『ジーニアスⅩ』は同社初のAI搭載のモデルで大きな話題となった(10月25日発売予定)。

「歯ブラシの取っ手にセンサーが内蔵されており、スマホのアプリと連動させると、口の中のどこを磨いているかが確認できます。そのデータを元に磨き残しがないように、AIが磨き方をガイドしてくれるのです。電動歯ブラシは効果があるのは事実ですが、実は使い方を間違っている人も多い。『ジーニアスⅩ』は正しく磨けているかを教えてくれるため、歯磨きの腕が上達する実感があり、歯磨きが楽しくなります」(安蔵氏)

歯ブラシだけでは歯と歯の間まで磨くことができないため、歯科では歯間ブラシやフロスを使うことを推奨される。しかし、歯グキへの負担が心配だし、歯磨きの後に使うのは面倒だ。そういった方におすすめなのが、フィリップスの『ソニッケアー エアーフロス』だ。

「奥歯など歯間ブラシが通りにくい小さな隙間の汚れも空気とミクロの水滴が吹きとばしてくれます。30秒で終わるので歯間ブラシが苦手な人に大変おすすめです」(家電評論家の鴻池賢三氏) 

インフル予防にはこれ!

スポーツの秋には、自分の運動量を計測できるウェアラブル端末を身に着けてみてはいかがだろう。フィットビットの『Charge3』は、腕時計のように装着すると、消費カロリーやランニングの距離が測定できる。しかも耐水仕様で水泳時も使うことが可能だ。

「活動量や心拍数の計測に加えて、睡眠状態を記録できるのがポイントです。アプリと連動して睡眠時間と質を自動的に記録するのはもちろん、朝は振動で穏やかに起こしてくれるから目覚めが気持ちよくなります」(前出・安蔵氏)

運動に加えて、日々の食事も体調管理には重要だ。料理が苦手な人でも、放っておくだけで、栄養豊富な料理ができる電気圧力鍋が大ヒットしている。元ボクシング世界王者で、現在は井上尚弥らが所属する大橋ボクシングジム会長の大橋秀行氏も愛用者の一人だ。

「’93年に現役を退いて減量を気にせずに何でも食べられるようになり、30㎏太りました。ミニマム級からライトヘビー級まで増えた(笑)。血圧や血糖値が高くなったので、クスリと食事制限で落としましたが、重宝したのが象印マホービンの『自動圧力IHなべ』です。この圧力鍋は画期的で、玉ねぎとだしの素を入れてボタンを押すだけで、絶品の玉ねぎスープができる。毎晩飲んでいますが、味に飽きたらニンニクを加えたり、コンソメの素を足したりします。火を使わないので安心です。ジムの近くに選手の合宿所がありますが、そこにも置いています。今の選手は調理家電が揃っていて、うらやましいですよ」 

そろそろインフルエンザの季節が近づいている。家庭に受験を控えた子どもがいる場合は、是が非でも感染を避けたいところだ。それには加湿器が大きな助けとなる。といっても、ピンからキリまで種類は様々。選ぶ際の決め手になるのは「静かさ」だと家電ライターの藤山哲人氏が言う。

「インフルエンザ対策として有効なのはマスクですが、これはウイルスを吸い込まないようにしているのではなく、口の回りを湿らせて、ウイルスを死滅させているのです。加湿器を使って部屋の湿度を50~60%にすることで、マスクと同じような効果を室内で得られます。

中でもおすすめなのは、ダイニチ工業の『RXシリーズ』です。加湿専用なので、非常にコンパクト。私も使っていますが、最大音でもささやき声くらいの音しかしません。『おやすみ加湿』という機能では眠りにつくまでは静かさ優先で、眠ってからしっかり加湿をします」

自宅でプロのマッサージ

健康を意識した生活をしていても、体調が悪くなることはある。体の不調をメンテナンスする健康家電も続々と登場している。病院に行くことなく肩や腰のコリを治療できると評判なのが、パナソニックの高周波治療器『コリコラン』だ。患部に装着するだけで、高周波パルスが血行を促進し、コリを改善するという。

家電コーディネーターの戸井田園子氏も愛用しているという。

「コードレスで使いやすく、肩や腰に貼り付けておくだけで効果が感じられるので、仕事をしながら、テレビを見ながらの『ながら使用』に最適です。見た目もおしゃれなので、仕事中に他人に見られても恥ずかしくありません」

高血圧に悩む人は、自宅で毎日血圧を測定したほうがいい。毎日使うものだから、血圧計は負担にならない使用感が重要だ。戸井田氏が続ける。

「私が使っているのは、オムロンの上腕式血圧計『HEM―7600T』です。チューブレスなので、装着や計測が非常に簡単。スマホ用の無料アプリ『オムロン コネクト』で測定した血圧データを管理できるのもおすすめポイントです」

血圧のみならず、体重や体脂肪なども日々記録しておけば、体調不良になったとき、参考になる。

経済アナリストの森永卓郎氏が使っているのは、タニタの体組成計だ。

「体脂肪は言うに及ばず、最近はBMIや内臓脂肪、体水分率、推定骨量、体内年齢まで測定してくれます。ライザップでダイエットしたときも似たような機器を使っていて、その後、子どもがこれをプレゼントしてくれました。たまに太るときもありますが、数値がすべてスマホとリンクして記録されているから、変化にすぐ気づき、それほどがんばらなくても元に戻すことができるんです」

疲れたときにはマッサージに行きたいが、値段もバカにならないし、お店に行く時間もなかなか取れない。かといって巨大なマッサージチェアを買うおカネもスペースももったいない。しかし、今はピンポイントのマッサージ器が劇的に進化しているという。

家電に詳しいライフスタイルプロデューサーの神原サリー氏が解説する。

「今のマッサージ器は、高額なマッサージチェアに劣るものではありません。腰なら腰、脚なら脚とその部位に特化していて、マッサージチェアより気持ちいいのではないかと思えるものがたくさんあります。なかでもマッサージクッションのパイオニアであるアテックスは、厚生労働省の承認を受けた管理医療機器としてのマッサージ器を作っている機器メーカーということもあり、開発力では一歩先を行っている印象があります。

2年前に発売され、今も爆発的に売れているのが、『ルルド ハンドケア』です。これはスマホで疲れた手を癒やしたいという需要にピタリとハマりました。特徴は揉み玉ではなく、エアバッグで揉みほぐすこと。非常に複雑な動きを実現していて、サロンでプロにやってもらうのと同じくらい気持ちがいいです。手には多くのツボがあるので、肩コリの解消にも効果があります」

焼き肉を食べたい。しかし、脂が胃にもたれる。そんな年齢を迎えた人におすすめの調理家電がホットプレートだ。「金属製で黒くて重い」というイメージを一新させたのが、プリンセスの『テーブルグリルピュア』である。セラミックコーティングで軽く、白くておしゃれ。しかも余分な脂を抑えてくれる。

フードアナリストの資格を持つフリーアナウンサーの平林玲美氏が言う。

「プレート面が湾曲していて、中央部分に穴が開いているため、お肉を焼いたときは、脂がプレート下の受け皿に流れ落ちていきます。また、特殊な加工が施されているため、ノンオイルで調理ができ、ヘルシーなのに加えて、素材の旨味が凝縮された味を楽しむことができます」

暮らしを健やかに楽しくする「健康家電」はここまで進化しているのだ。

空気圧と振動とヒーターで目元をリラックスさせる『3D アイマジック S』(ドクターエア・1万6090円)は、着けたままでも前が見えるので安心だ
調理家電コーナーにも「健康」を売りにする商品が並ぶ

『FRIDAY』2019年11月1日号より

  • 店内撮影結束武郎撮影協力ビックカメラ有楽町店

Photo Gallary7

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