白昼堂々犯行に及んだ「六代目山口組」のヒットマン逮捕される

山口組分裂抗争で山建組組員2人を射殺した丸山容疑者は、持病で人工透析を受けていた

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銃撃があった神戸市内中央区の路上はJR元町駅から徒歩10分弱、周囲には住宅が立ち並ぶ

神戸市中央区の街に銃声が轟(とどろ)いた。

場所は、神戸山口組の中核組織「山健組」の事務所近く。時刻は真っ昼間の10月10日午後2時40分頃だった。

この日、同事務所では幹部による定例会が開かれていた。だが、定例会が終わっても、週刊誌の記者を名乗る男が事務所付近に車を停めたまま動かない。配備されていた警察官が声をかけた。山健組の組員数人も近づくと、男は拳銃を取り出し、組員二人を射殺した。

発砲した丸山俊夫容疑者(68)は、警察官に取り押さえられて現行犯逮捕。

(下写真)

丸山が流血しているのは、撃った後、別の山健組の組員に暴行を加えられたからだ。丸山容疑者は神戸山口組と抗争状態にある六代目山口組側の中核組織「弘道会」傘下の幹部だった。

「今年8月に弘道会の事務所前で発生した銃撃事件の報復でしょう。弘道会側は、六代目山口組のナンバー2である髙山清司若頭が出所する10月中旬までに、報復を済ませておかなければ、示しがつかなかったんです。いまの時代、ヒットマンは逮捕後に長い懲役刑を受け、出所後に幹部の座も保証されていない。若い組員は誰もやりたがりません。丸山容疑者は高齢で持病を抱えて人工透析も受けていたそうです。カネにも困り、組に家族の面倒を見てもらう条件で、犯行に及んだと言われています」(全国紙担当記者)

暴力団の事情に詳しいジャーナリスト・溝口敦氏も言う。

「丸山容疑者に上層部から指示はあったでしょう。しかし、警察官の前で発砲した当人の覚悟は相当のものでしょうから、まず自供はしない。上の幹部が共犯で逮捕される可能性は少ないと思われます。

この事件を機に、各県警から双方の本部事務所などに使用制限の仮命令が出されました。さらに今後は公安委員会によって『特定抗争指定暴力団』に指定され、より厳しい取り締まりが行われることも考えられます」

警察当局による厳戒態勢のなか、抗争のキーマンである髙山若頭は出所後にどう動くのか。関係者は固唾(かたず)を呑んで見守っている――。

警察官に確保された丸山容疑者の画像。事件発生当日から、SNSなどを通じて、関係者の間で拡散された

『FRIDAY』2019年11月1日号より

  • 1枚目写真朝日新聞社

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