日本S3連敗・巨人 急上昇ワード“ロッテより弱い発言投手”直撃

令和初の日本シリーズは巨人がまさかの3連敗。ここから逆転優勝した例は2度しかない。そのうちの一つ。「球界最大の問題発言」が飛び出した平成初のシリーズを振り返る

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’89年の日本シリーズ第3戦。近鉄は巨人に完封勝ち。6回3分の1を無失点に抑えた先発・加藤哲郎(右)は捕手の光山英和と会心の笑みで握手。しかし発言が命とりに……

「巨人、巨人て騒がれますけど、大したことなかったッスね。シーズン中のほうがよっぽどしんどかったです。今日も寝坊しましたし」

日本シリーズの流れを変える仰天発言が飛び出したのは、‘89年に行われた巨人対近鉄第3戦のこと。3連勝を飾った近鉄先発の加藤哲郎は、ヒーローインタビューで「巨人は大したことない」と言い放ったのだ。翌日のスポーツ各紙には「巨人は(パ・リーグ最下位の)ロッテより弱い」の大見出しが。プライドを傷つけられたジャイアンツナインは、この発言に奮起。3連敗の窮地から4連勝し、大逆転日本一に輝いた。

あれから30年――。今年の日本シリーズでも巨人はソフトバンクに3連敗。土俵際に立たされ、ネット上のキーワードに急浮上しているのが「加藤哲郎」という言葉だ。本人は当時の発言をどう思っているのだろう。直撃した。

――加藤さんの「巨人はロッテより弱い発言」が再注目されていますが。
「実際には、そう言っていなんですよ。当時のボクは、シーズン中の疲れから本調子でなかった。それでも巨人打線を抑えられたので、『大したことないな』と感じただけです」

――同じ印象を受けますが……。
「当時と今とでは時代背景が違いますから」

――どういう意味でしょう。
「あの時代、セとパでは人気に圧倒的な格差がありました。特に巨人は毎試合テレビ中継され、実力以上に持ち上げられていた。パのチームは、西武も近鉄も本当に強かったですよ。それでも日の目を見ません。マスコミにちやほやされるセに負けてたまるか。常々そう思っていた気持ちが、あの発言につながったんです」

――巨人を奮起させてしまうとは思わなかったんですか。
「そこまでは考えませんでしたね」

――今、加藤さんがソフトバンクにいたら同じような発言をしますか。
「う~ん。実際に投げているワケではないので、なんとも言えません。ただ今の選手たちお行儀がいいので、相手を挑発するような発言はしないでしょうね。自主トレも一緒、WBCでも一緒で仲が良いですから」

――今回で巨人が大逆転優勝する可能性はあると思いますか。
「難しいでしょう。第1戦で巨人の阿部慎之助がホームランを打ちましたね。チームの中心で今季引退する、もっとも打たせてはならない選手です。それでもソフトバンクが、あっさり勝った。流れを相手に渡さない、圧倒的な戦力差を感じました。このままホークスが優勝するんじゃないですか。問題発言も飛び出さないでしょうし。ハハハ」

平成初の日本シリーズで起こした奇跡を、巨人は令和初のシリーズで再現できるだろうか。

  • 写真時事通信社

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