ASKAの”剣道愛” 前週の3戦全敗から一転して見事に優勝!
10月14日の剣道大会では3戦全敗に終わったASKA。満を持して臨んだ10月20日の大会では見事全勝優勝。12月から始まる全国ツアーを前に芸能活動も完全復活となるか
10月20日、「北区剣道大会」に出場したASKA(61)は、会場にいた誰よりも燃えていた。
自身が出場する「60歳以上の部」の試合は午後からだったにもかかわらず、午前9時半には会場である滝野川体育館に到着。途中、少しだけウトウトする場面もあったが、2階の観客席から熱心に試合を観戦していた。
午後1時過ぎ、ASKAが試合会場へと降りてきた。防具を身につけ、竹刀を持って精神統一。そして、いよいよ試合が始まると、は尋常じゃなく強かった。
「YAH! YHA! YHA!」
と、裂帛(れっぱく)の気合を発したかと思うと、開始早々に面と胴を決め、あっというまに1回戦に勝利した。還暦を超えた人間とは思えぬほどの素早い体さばきだ。
続く2回戦でも、
「ぜいっ!」
「おりゃー!」
と、果敢に攻める。なかなか勝負はつかなかったが、終盤にASKAが面を奪って勝利した。あと二つ勝てば優勝だ。
だが、3回戦に最大のピンチが訪れる。激しい打ち合いの最中、ASKAが突如試合を中断。両ひざをついて痛みをこらえている。どうやら、右足を捻挫してしまったようだ。その後は明らかに動きが悪くなったが、何とか面を決めて勝利をもぎ取った。
決勝戦。怪我を負ってなお戦い続けるASKAの迫力に、相手選手は完全に呑まれていた。
「オワ~!」
というかけ声とともに鮮やかに2本の面を決め優勝! 「3戦全敗」という結果に終わった前週の大会(10月14日)の雪辱を見事に果たしたのだった。
「’14年に覚せい剤取締法違反で逮捕されたASKAさんは、’18年に執行猶予が明けるのを待って音楽活動を再開。現在は、仕事以外の時間はほとんど剣道の稽古に当てるという生活を送っています。前回大会の相手は20代の選手が多く、さすがに歯が立ちませんでしたが、同じ60代なら無敵ですよ」(ASKAの知人)
試合後、関係者の男性に「来年も出場してくれるんでしょう?」と話しかけられると、ASKAは、
「いや~、はっはっは~!」
と、大笑い。近くに寄ってきた外国人剣士とも、
「マイネームイズASKA。アイムミュージシャン」
と、上機嫌に談笑していた。
今年12月からは全国12会場を回るツアーがスタートするASKA。いよいよ完全復活の日は近そうだ。







『FRIDAY』2019年11月8日号より
撮影:等々力純生