失言で主催ゴルフコンペをドタキャン 二階幹事長「裸の王様」ぶり

台風被害が「まずまずに収まった」と発言 コンペ賞品はゴルフ振興券5万円分だった

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台風被害について「まずまずに収まった」と大失言。しかし、安倍総理や菅官房長官ですら二階俊博氏には何も言えず

全国各地に甚大な被害を及ぼした台風19号に、自民党・二階俊博幹事長(80)だけは救われたのかもしれない。

「二階さんも参加すると聞いて、地元の経営者や党員がこぞって応募していました。締め切りは9月30日で、参加費は2万円。36組の募集だったところ、希望者が多くて40組でのゴルフコンペとなった。それが開催の3日前に突然、ゴルフ場から電話があって『中止になった』と言われました」

そう語るのは、和歌山で建設業を営む男性だ。ゴルフコンペは「二階俊博幹事長杯」と銘打たれたもので、10月19日に二階氏の選挙区である白浜のゴルフ場で開かれる予定だったという。

「ゴルフ場に中止の理由を聞いたところ、『二階さんのご意向です』とのことでした。何でも、『台風被害を鑑みての判断』ということです」(同前)

台風が上陸したのは10月12日。上陸前から甚大な被害が出ることは予想されていた。にもかかわらず10月16日になって突然キャンセルした背景には、二階氏の”失言”があったようだ。

「13日に『(被害が)まずまずに収まった』と発言したことで、二階さんには非難が殺到。コンペをドタキャンしたのも、このタイミングでゴルフ大会をやればさらに叩かれると考えてのことでしょう。ただ、キャンセルは大正解ですよ。もし予定通り開催していれば、大変な問題になっていたかもしれません」(自民党和歌山県連関係者)

大変な問題とは何か。実はこのゴルフコンペでは、優勝者に5万円分のゴルフ振興券が、2位以下にも高額の振興券が賞品としてわたされる予定だった。これが、公職選挙法に抵触する恐れがあったのだ。

公職選挙法に詳しい、日大法学部教授の岩井奉信氏が語る。

「額の大小にかかわらず、地元の有権者に賞品を出すことは、公職選挙法第199条の2〈候補者等の寄附の禁止〉に抵触します。ゴルフ振興券のように換金性のあるものは、なおさら許されません。二階幹事長ほどの大ベテランが、公職選挙法を知らなかったのでしょうか。警察や選管にも顔が利く地元でなら何をやってもいいと考えているのかもしれません」

当選12回を誇る二階氏は、自民党幹事長に就任して4年目になる。「もはや自分にモノを言える人間はいない」という驕(おご)りは、ここ最近の言動にも見え隠れしているという。

「最近、二階さんは党内の各派閥のトップと頻繁に会食している。幹事長ですから、それ自体は不自然ではないんですが、やりたい放題やっているんですよ。たとえば、10月1日に麻生(太郎・財務相)さんと赤坂のうなぎ屋で会食したとき、二階さんは『このまま菅(義偉・官房長官)の自由にさせていいのか』と煽ったそうです。一方、菅さんには『次はアンタの時代』と言っている。会食での会話が噂になるんだから、二階さん自身で流しているんでしょう。古臭い情報操作にはみんな辟易していますが、力があるから誰もモノを言えない。まさに『ハダカの幹事長』ですよ」(自民党ベテラン議員)

政治ジャーナリストの角谷浩一氏が語る。

「思わせぶりな発言を繰り返すことで、常に政局の中心にいると見せるのが、二階さんのやり方。いまは安倍(晋三)総理を支持する発言をしていますが、腹の内はわからない。仮に幹事長を外されれば、平気な顔で反安倍に変わるでしょう」

やりたい放題やって、周囲を振り回し続ける二階幹事長。巨大派閥の領袖として君臨しているうちはいい。しかし、一度歯車が狂えば、あっというまに権力の座から引きずりおろされてしまうかもしれない。

コンペのチラシ。二階俊博氏のドタキャンにより、かき入れ時の土曜日にもかかわらず、ゴルフ場は臨時休業となった

『FRIDAY』2019年11月8日号より

  • 撮影:鬼怒川毅

Photo Gallary2

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