“モー娘。”も困惑 ジャンプ禁止のウラにオタクVSオタクの抗争 | FRIDAYデジタル

“モー娘。”も困惑 ジャンプ禁止のウラにオタクVSオタクの抗争

迷惑な“連続ジャンパー”撲滅に向けて、ついに運営が動いた。現場を訪れるファンの思いとは

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モーニング娘。のメンバーたちは、”ジャンプ禁止令”をどのように受け止めているのか……(’16年10月)
モーニング娘。のメンバーたちは、”ジャンプ禁止令”をどのように受け止めているのか……(’16年10月)

《2020年1月2日以降、各ユニットを含む全てのHello! Projectコンサートにおいて、ジャンプ行為は禁止とさせていただきます》

コンサート鑑賞中にファンが行うジャンプに対して全面的な禁止を掲げたのは、『モーニング娘。’19』などのアイドルグループを擁する『Hello! Project』。この発表を受け、ハロプロファンのみならず、アイドルファンが驚いたようで、Twitterでは日本のトレンドに“ジャンプ禁止”というワードが躍った。

ハロプロの公式サイトによれば、

・周囲のお客様の視界の妨げや周囲のお客様との接触。それに伴う、お客様同士のトラブル
・ジャンプしたお客様の転倒やそれに伴うお客様本人、及び周囲のお客様の負傷
・座席や会場設備の破損

などの迷惑例を上げ、スタッフから再三の注意をしてきたにも関わらず一部ファンの過激な“ジャンプ行為”が続いたため、’20年以降は、コンサート会場で一切のジャンプを禁止するという。

ハロプロ界隈では近年、『アンジュルム』と『Juice=Juice』のコンサートでは、連続ジャンプについて、禁止か一番後ろで行うことを促されたことがあった。また、『こぶしファクトリー』のコンサートでは“繰り返してのジャンプ禁止”というアナウンスがされていた。『つばきファクトリー』では連続ジャンプをするファンがいなかったイベントでメンバーが「文化レベルが高い」と発言。主催者側はかねてより“ジャンプを連続して行い続ける行為”に対して、よく思っていなかったようだ。

「ただ今回は、音楽に合わせて観客が一斉に跳ぶような、演出の一環であるジャンプまで制限されてしまった。一部では“やりすぎではないのか”という声も上がっています」(アイドル誌編集者)

厳しい規制のウラには、バラード曲だろうがMCだろうが、ところかまわずジャンプをし続ける“迷惑ジャンパー”の存在があった。

「他の人にぶつかったり、ひたすらジャンプを続けたりという行為を続け、注意を受ける人が続出したんです。しかし、注意をしてもやめないため、今回の強硬手段に出ざるをえなかったのでしょう」(音楽ライター)

ライブやイベント中にジャンプを続けた結果、周囲の客とトラブルも起こっていたため、今回の運営側の決断は英断だったとも言える。しかし、話はそう単純ではないようだ。

「どんなに煽られようがノリノリの曲だろうが置物のように動かず、ジャンプなどもってのほかというファンを『地蔵』といいます。彼らの中には、ジャンプ自体を迷惑だと思っている人もいるので、今回の措置に喜んでいますよ」(スポーツ紙記者)

実はこれまで、迷惑ジャンパーと地蔵ファンの間には対立があり、これが激化していた。前出のアイドル誌編集者が、ハロプロのコンサート現場についてこう語る。

「実際に対立しているのは、ファン全体の約1割程度。彼らの逸脱した応援活動が発端になり、運営が動いた形です。せっかくの盛り上がりのタイミングでジャンプができなくなり、一番迷惑をこうむっているのは大多数の普通のファンです。コンサートを楽しみたいという純粋な思いが踏みにじられなければいいのですが」

どんなファンでもコンサート現場に参加する根底には“アイドルと一緒にライブを楽しみたい”という気持ちがあるはずだ。事故防止のためのジャンプ禁止は、必要な処置だったかもしれない。だが、一部の迷惑行為への対応が、コンサート自体の盛り上がりにまで影響するとなったら、出演者、ファンの両者にとっても残念な結果になりかねないのではないか。

  • 写真時事通信

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