木村拓哉VS香取慎吾　初ソロアルバムの発売時期がモロ被りのワケ

 

元SMAPの２人がガチンコ対決だ。

10月からスタートした連続ドラマ『グランメゾン』（TBS系）が好調な木村拓哉と、‘17年9月にジャニーズ事務所を退所した香取慎吾が、来年早々、揃って初ソロアルバムを発売する。

木村と香取と言えば、‘16年に勃発したSMAPの解散騒動の中心人物。ジャニーズ事務所の当時副社長だったメリー喜多川氏が「週刊文春」上でSMAPと、チーフマネジャーだった女性マネージャーI氏をコキ下したことに、メンバーが反発。I氏とともにグループ全員で独立する流れだったが、土壇場で木村がジャニーズ残留を決めたことで、SMAPは空中分解してしまった。

「なかでも木村を敵視していたのが香取。もともと２人は仲が良く、香取は木村のことを尊敬する兄貴分と見ていた。それが独立の最終盤ではしごを外されたことで、これまでの憧れが怒りに変わってしまった。SMAP解散から間もなく３年が経過するが、２人の溝は一向に埋まらない。一部でSMAP再結成という報道もあったが、木村と香取が没交渉なので、厳しいと言わざるをえない」（スポーツ紙記者）

そんな２人がまさかの同時期にソロCDを発売するのだから“事件”だ。

詳しく見てみよう。木村のアルバム「Go with the Flow」（ビクター）は１月８日発売。楽曲提供者には稲葉浩志や槇原敬之、森山直太朗、LOVE PSYCHEDELICOなどそうそうたる顔ぶれが並ぶ。アルバムはCDのみの通常版に加え、初回限定版AとBの３種類あり、Aは５８ページに及ぶブックレット仕様。Bにはミュージックビデオ２曲とメイキング映像を収めたDVDが付いてくる。また初回限定版AとBを同時購入した人には先着順でオリジナル卓上カレンダーがもらえるというから、商売上手だ。

一方の香取のアルバム「２０２００１０１（ニワニワワイワイ）」（ワーナー）は元日発売で、こちらも氣志團やKREVA、スチャダラパー、BiSHなど豪華アーティストとのコラボ作品となっている。香取は「オリンピック・パラリンピックの年２０２０年そして、その最初の日（１月１日）に皆さんとワイワイ楽しみたいという思いを込めて、タイトルを決めました」とコメント。

ワイドショー関係者は、

「両陣営とも力の入る作品であることは間違いありません。マスコミもどちらに軍配が上がるか、固唾を飲んで見守っています」と話す。

ただ、当人同士はやりにくいことこの上ないだろう。発売時期がもろ被りしたのは「完全にイレギュラー」（音楽関係者）だという。とりわけ、香取らをマネジメントするI氏はマスコミに「全面戦争」や「潰し合い」といった見出しを付けられないか、戦々恐々としているという。

「ジャニーズの恐ろしさを一番知っているのはI氏。いまも“新しい地図”の３人がジャニーズ時代のことを喋る時は、わざわざお伺いを立てている。ジャニーズの尾を踏まずに生きていこうというのが彼女のスタンスだけに、周囲がアオることを警戒している」（前出・スポーツ紙記者）

一方のジャニーズも７月に“新しい地図”の３人を地上波から追い出そうと圧力をかけた疑いがあるとして、公正取引委員会から注意を受けた。

「あの一件以降、ジャニーズは露骨なことはできなくなった。今回も香取のプロモーションを邪魔できないし、意図しないことでも“香取潰し”と解釈される恐れがある。『こちらはこちら。向こうは向こう』というスタンスを貫くだろう」（テレビ局関係者）

実際、どちらかが勝つのだろうか？　前出の音楽関係者がこう断言する。

「間違いなく木村さんです。規模が違いますからね。芸能界は一般企業と違い、“仕事初め”が遅い。本格的に動き出すのは成人の日（１月１２日）以降。裏を返せば元日から２週目までは人気歌手のリリース予定が少ないため、木村さんも香取さんもデイリーチャートや週間チャートを賑わすでしょう」

オリコンなどのチャート１位を取るため、人気アーティストの発売日と競合しないようにするのは、まさにジャニーズ事務所の伝統的な手法。木村はもちろんのこと、そんな手法を学んできたIマネージャーの元にいる香取が、正月に発売時期がカブったのは、「ジャニーズ流」を知るもの同士の必然だったのかもしれない――。