吉本興業のドン、大﨑洋会長を直撃!「闇営業」「脱税」を語った
独占立ち話40分 徳井義実の「脱税」から自らの「美女デート」まですべて答えた
『チュートリアル』徳井の脱税が世間にバレる目前の10月上旬の夜7時。吉本興業の首領(ドン)こと、大﨑洋(ひろし)会長(66)は上機嫌だった。
運転手付きの社用車(黒のアルファード)で東京・四谷に乗り付けた大﨑会長は、路地裏にある一軒の高級寿司屋に入って行った。テーブル席について大将と談笑していると、すぐに30代と思しき沢尻エリカ似の美女が来店。大﨑会長と同じテーブルに着席した。
「『ダウンタウン』を育てるなど日本のお笑い界をリードしてきた人物なだけに、大﨑さんは昔からよくモテた。この沢尻似の美女も、お気に入りの女性の一人でしょう」(吉本関係者)
寿司屋デートは2時間にわたったが、大﨑会長は常に満面に笑みを浮かべていた。会長は’14年に妻を病気で亡くしており、現在は独身。誰と浮き名を流そうと文句を言われる筋合いはないが、問題はそこではない。
実は、大﨑会長がこの女性とデートするのは今回が初めてではなく、9月上旬の夜には二人で六本木の料亭を訪れている。その際、会長はなんと、前出の社用車で彼女の自宅マンションまで迎えに行き、さらにはデート後にお見送りまでしているのだ。
プライベートでの飲み会代やタクシー代が経費で落ちないのは、サラリーマンなら誰でも知っている常識だ。会長だからといって、デートのために社用車を乗り回し、さらには送り迎えまでするのは許されないはずである。
コンプライアンスの徹底を声高に叫びながら、一方で自分は公私混同。そんなトップの姿を見たら、はたして所属芸人たちはどう思うか……。
徳井の謝罪会見から5日後の10月28日夜8時、大﨑会長の姿は、東京・銀座にあった。若い女性たちと寿司屋から出てきたところを直撃。一瞬、驚いた表情を浮かべたが、堂々と取材に応じた。
――フライデーです。たびたびデートしている女性は、交際相手でしょうか。
「単なる友達ですよ。僕もう66歳よ。じいさんよ。いまでもモテることはモテるけど(笑)」
――男女の関係ではない?
「手も握ったことないわ。僕は結構ざっくばらんに女性とワーワーするタイプですけど、あの子とは何もないです。下半身のともなわない友達やな」
――会社のクルマで送り迎えするのは問題ではないでしょうか。
「そう言われると、もちろん良くないことですけど……。ただ吉本は上場しているわけでもないですから」
――交際相手は別にいるんですか。
「そこはノーコメントで。まあ、いないわけないでしょ(笑)」
――徳井さんの件について会長のご意見を聞かせてください。
「相次ぐお騒がせの会社で、申し訳ないと思います」
――今まで、芸人に税務関係の指導はしてこなかったんですか。
「そうですね。個人事業主として芸人さんがいて、それぞれに税理士がついてたりするので。申告も含めてきちんとやってくれてると思っていました。ただ今後は、このようなお粗末なことがないように、会社としてきちんと対応していきます。国税庁にも研修をお願いして快く引き受けていただきました」
――徳井さんの自粛期間は?
「いろいろ整理しないといけないし、世間様やスポンサーや視聴者の方のご意見を反映させていかなきゃいけないので。すべてこれからです」
――闇営業など、不祥事が続いています。
「本当に申し訳ない。社長になってから10年(今年4月に会長就任)、一生懸命やってきたつもりですが、まだまだ足りなかった。お叱りを受けて反省して、社員全員で強くなって、というのを繰り返していくしかないと思っています。
僕が社長になったとき(’09年)に、吉本を非上場にしました。その少し前に、反社の人たちが吉本を乗っ取ろうと、壊そうという動きがあったんです。そういう人たちは会社からすべて追い出したんですが、このように不祥事が続くと、今でも仕掛けられてるのではないかと思います。僕の推測ですが。(闇営業には)そういう人たちの影がゼロではないので。ますます、脇をしめてやらなければいけないと思っています」
――宮迫博之さんは契約解除になりましたが、ロンブーの田村亮さんは今後も吉本に所属するんでしょうか。
「亮君はいま、精神がちょっと不安定で、担当のマネージャーとか相方の淳君がフォローしながら話をしています」
――大﨑会長に会見を開いてほしいという声もあります。
「僕は会長で、社長は岡本(昭彦)君ですからね。オーナーじゃなく、サラリーマン。大﨑興業なら出ていかなってなりますが。会長としてどうするかを考えながらやっていきます」
取材の最後には、「吉本を取り上げてフライデーは売れるの? 売れなかったら申し訳ないわ」と軽口を仕掛けてきた大﨑会長。吉本興業は不祥事続きでも業績は好調という。しかし、大﨑会長が経営判断を誤れば、いつでも空中分解しかねないのが実情なのだ。
『FRIDAY』2019年11月15日号より
- 撮影:等々力純生