純烈の壮絶1年 大スキャンダルから復活「紅白連続出場狙います」 | FRIDAYデジタル

純烈の壮絶1年 大スキャンダルから復活「紅白連続出場狙います」

昨年末、紅白初出場を決めた直後にメンバーの大スキャンダルが発覚した純烈。一時は茫然自失の状態だったが逆境を乗り越えさらなる高みを目指す。狙うは2年連続の紅白出場だ

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得意のポーズで撮影に応じる純烈メンバー。左からリーダーの酒井一圭、白川裕二郎、後上翔太、そして最年長の小田井涼平。全員が185cm前後の長身だ
得意のポーズで撮影に応じる純烈メンバー。左からリーダーの酒井一圭、白川裕二郎、後上翔太、そして最年長の小田井涼平。全員が185cm前後の長身だ

「今年はヤリきりました。後は結果を待つだけ。ぜひ紅白に出場したいです」

こう笑顔で語るのは、歌謡コーラスグループ「純烈」のリーダー酒井一圭(44)だ。最新シングル「純烈のハッピーバースデー」は、累計出荷数10万枚を突破。日本レコード協会のゴールデンディスクに認定され、念願の2年連続「NHK紅白歌合戦」出場も現実味を帯びている。だが純烈にとって、今年は大逆風のスタートだった。「ピンチをチャンスに」。酒井の言葉どおり、逆境を克服した純烈の1年を振り返る。話は10ヵ月前にさかのぼる――。

インタビューに答える酒井一圭(上)と白川裕二郎。酒井は大阪府出身で趣味は競馬とドライブ。白川は神奈川県出身で釣りと筋トレにこっている
インタビューに答える酒井一圭(上)と白川裕二郎。酒井は大阪府出身で趣味は競馬とドライブ。白川は神奈川県出身で釣りと筋トレにこっている

「何? イヤな話?」
「ええ、残念ながら……」

初の紅白出場を果たした直後の1月上旬。群馬県内でのイベントを終え、東京に戻る車中で酒井はマネージャーから連絡を受けた。イヤな話……。「週刊文春」がメンバーの一人、友井雄亮(39)のスキャンダルを報じようとしていた。元交際女性へのDV、3000万円にのぼる借金、浮気――。記事は信じられないような内容だった。

数日後、純烈のメンバーは所属事務所に集まった。酒井が振り返る。

「弁護士も同席しました。友井に記事の内容について一つ一つ問い質すと、全部うなずかれてしまった。『これはオマエが思っている以上にとんでもないコトだぞ』と話したのを覚えています。友井は自ら脱退を申し出ました。友井のしたコトで、純烈が木っ端みじんになってしまう。11年間、一緒に苦労してきた仲間ですが引退させるしかないと思いました」

スキャンダル発覚翌日も温泉イベント

小田井涼平(上)と最年少の後上翔太。小田井は昨年にタレントのLiLICoと結婚。後上は東京理科大に通っていた秀才でもある
小田井涼平(上)と最年少の後上翔太。小田井は昨年にタレントのLiLICoと結婚。後上は東京理科大に通っていた秀才でもある

スキャンダルが発覚しても、予定された仕事はこなさなければならない。「週刊文春」が発売された翌日(1月10日)、純烈は「東京お台場 大江戸温泉物語」のイベントに出演した。

「通販番組の収録で、ファンクラブの抽選で当選した方のみが参加できるイベントでした。でも、いつもなら満席の会場にポツポツと空席があった……。スキャンダルのツラさで、来られなかった方が多くいたんですよ。ステージも(友井が抜け)5人から4人になり寂しい感じは拭えません。笑顔でいなければならないのに、いつもとは違う風景を目の当たりにして涙が止まらなかった。ファンに寂しい思いをさせたことが申し訳なくて……。同時に、こう誓いました。『支えてくれる人たちのためにも純烈は絶対にギブアップしない』と」(酒井)

メンバーの一人、後上翔太(33)が語る。

「迷っている余裕なんかなかったですね。逆風にさらされても、毎日のスケジュールは仕事でギッシリ埋まっている。変に余裕があったら、『オレたちはどうなるんだろう』と悩んでいたかもしれません」

だがメンバーが一人欠けたことで、イベントでのトークに微妙な食い違いが発生。5人でしか歌えない曲も封印せざるをえなくなった。リーダーの酒井は、一つの決断をくだす。

「友井がいなくなったことで、ゼロからスタートせざるをえない。そこで、考えたんです。メンバーそれぞれの個性に任せ、大まかな流れはアドリブにしようと。以前はプロデュースに頭を悩ませていましたが、おかげで気分がラクになりました」

一番若い後上を酒井がイジり、女性人気の高い白川裕二郎(42)が色っぽい話を振って、最年長の小田井涼平(48)がツッコむ――。イベントを重ねるうちに、徐々に4人の役割が自然に確立されていった。

「スキャンダルがあっても負けたくない。『何クソッ!』という気持ちは、常に持っていました。4人体制に変わっても、お客さんを楽しませるのに必死でした」(白川

「売れる前は場末のキャバレーで歌い、酔っぱらったお客さんから罵声を浴びることもありましたからね。『マイナスをプラスに』という意識は強くありました」(小田井)

変わらずに続けていることもある。メンバー全員がライブの中盤、ステージを降りてファン一人ひとりに握手する「ラウンド」だ。

「ボクらの多くは元々、戦隊モノのアクション俳優です。ヒーローのイベントでも、ステージから降りて身体に触れると子どもたちの印象に残るじゃないですか。年代が違っても一緒です。会場をゆっくり回って握手すると、80代のお婆ちゃんでも色気づく(笑)。純烈にとって『ラウンド』は、ファンから刺激を受ける欠かせない行為なんです」

有名アーティストになっても、スーパー銭湯でのライブは変わらず続けている。

「デビュー当時から応援してくれている、銭湯通いのオバちゃんたちを裏切れないでしょう。たとえ武道館でのライブが決まっても、スーパー銭湯でのイベントを優先しますよ。とくに今年はスキャンダルがあり、ボクたちは見放されておかしくなかった。それでもファンはついてきてくれたんです……。そうした方々に恩返しするつもりで、1年間やってきました。集大成の意味でも、ぜひ紅白に出たいですね」(酒井)

純烈の願いはかなうのか。運命の紅白出場歌手発表は、11月下旬に行われる。

11月2日に神奈川県の「東名厚木健康センター」で行われたライブの様子。500人以上のファンがつめかけ会場はペンライトを持ったマダムたちでビッシリ
11月2日に神奈川県の「東名厚木健康センター」で行われたライブの様子。500人以上のファンがつめかけ会場はペンライトを持ったマダムたちでビッシリ
純烈がトークや歌とともに大切にしている「ラウンド」。客席に降りファン一人ひとりと握手する
純烈がトークや歌とともに大切にしている「ラウンド」。客席に降りファン一人ひとりと握手する
ラウンド中はファンから花束や食べ物などのさまざまなプレゼントが。小田井は汗拭き用のタオルを渡され、股間に当てるパフォーマンスでウケをとる
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華麗なパフォーマンスもファンを魅了する。この日は最新曲「純烈のハッピーバースデー」など約10曲を披露した
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ファンと記念撮影。抱っこしたり抱きしめたりとお客さんたちは大興奮
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イベントが行われた東名厚木健康センターの外観。埼玉県・草加、神奈川県・相模とともに純烈が草創期からライブを行っている健康センターだ
イベントが行われた東名厚木健康センターの外観。埼玉県・草加、神奈川県・相模とともに純烈が草創期からライブを行っている健康センターだ

 

  • 撮影西﨑進也

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