金子大地「CHEAT」の愛されキャラは黒幕?掴み切れない演技派 | FRIDAYデジタル

金子大地「CHEAT」の愛されキャラは黒幕?掴み切れない演技派

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天性の才能を持つキャラクターたちが揃ったスペシャリスト集団で、詐欺師を騙し返す痛快なストーリーが話題のドラマ『CHEATチート/詐欺師の皆さん、ご注意ください〜』(毎木/夜11:59〜/日テレ系)。本作に出演中の金子大地にこの作品にかけて“あなたは騙されやすいタイプですか?”とたずねたところ、

「僕は騙されやすいタイプ。すべてを疑ってかかるのに、どこかで信じたくなる。しかも騙されていても、それに最後まで気がつかずにいる。本当、のんきだなと思います(笑)」

と素直な一面を見せる。でもそのすぐ直後に

「人を騙すのは好きです。友人には笑えるイタズラをしてしまいますね」

と、先ほどの素直なイメージからは一転、ちょっと悪そうでイタズラな笑顔を浮かべて話す。このコロコロ変わる表情と態度、まさに今、私たちが彼に騙されているではないか? そんな疑心暗鬼な気持ちにさせるが、それすらチャーミングなのだからずるい。

金子が演じるのは、詐欺を暴くスマートなスペシャリスト集団の中でぼんやり気味だけれど愛されキャラの加茂悠斗。

「正義感が強いキャラクターだと当初は聞いていたので、どこかにその要素を見せなくてはいけないと思っていたのですが、台本を見るとかわいいイジられキャラなのかなと思ったので、今はとりあえず振り回されているように見えたらいいかな、と思っています。あまりがっちり役作りをする方ではないのですが、今回に関してはあえてキャラクターを作り込まず、台本も読み込まずに現場に入っています。というのも、今回は刑事役で専門用語も多いのですが、加茂というキャラクターをよりリアルに表現するために、用語や内容を覚えすぎないほうがたどたどしく話せるのではと思ったんです」

物語を動かすチートメンバーには、本田翼(星野沙希役)、上杉柊平(根岸俊役)、福原遥(丸山美月役)など同世代の若手注目俳優が共演者として名を連ねる。聞けば、撮影現場もドラマのように賑やかなようだ。

「共演者のみなさんとは仲良くさせていただいています。お互いにあだ名をつけあうことが流行で、本田さんは“中二病”、上杉くんは“アラサー”、福原さんは“子ども”と言われています。僕ですか? 僕は……“根暗”と呼ばれています(笑)。確かに最初はなかなか自分から話しかけなかったので。でも、今はすっかり打ち解けて、みんなで『テラスハウスTOKYO2019-2020』を見るのにハマっています。あと『バチェラー・ジャパン』も見ていました。恋愛リアリティショーって人のウラの顔とか策略が見えて面白いですよね。これこそまさにチートですね! 

人を騙すという意味でいえば、僕が演じる愛されキャラの加茂が、本当は黒幕のドンで、チートのチーム全員を騙していたなんていう話だったらすごいですよね。それこそ共演者のみなさんも、視聴者のみなさんも騙していることになりますね(笑)」

このドラマの後、金子は初舞台『ヘンリー八世』に挑む。故・蜷川幸雄氏がずっと手がけていたシェイクスピアシリーズの最新作で、『おっさんずラブ』でも共演をした吉田鋼太郎も出演する。

「初舞台は緊張する反面、とても楽しみです。舞台で芝居をするのは今回初めてなのですが、歴史ある作品に携われることがうれしいです。何より(吉田)鋼太郎さんに演劇の扉を開いていただけるのが光栄です。でも先日、鋼太郎さんにアドバイスを求めたら“何もしないで、無防備のまま現場に入ればいい”と言われました。本当にこのまま何もしないで現場に入って、“なんで何も用意してないんだ!”なんて言われたら怖いです……(笑)。でも、映像とは違うチャレンジができる、この舞台という新しい“壁”を登るのは楽しみです」

『CHEATチート〜』の前は『腐女子、うっかりゲイに告る。』でセンシティブなゲイの男子高校生を演じ、その前は『おっさんずラブ』でイマドキ言葉が微妙にイラっとしつつも、率直で憎めない会社員を演じた。金子はいずれの役もものにして、まるですべての役が彼自身かと思わせるほどの演技を見せた。きっと緊張しながらも、初舞台でまた違った表情を見せてくれるのであろう。

いろいろ話を聞いたのだが、くるくると七変化するから、やっぱり金子大地がつかめない。

だから彼をずっと追いかけてしまうのだ。

金子大地に「5つのQ&A」

Q1 あなたが人に自慢できることは?
A1 人に恵まれていること。
「小学校から高校まで、先生や友人に恵まれていたと思います。それに、芸能界に入るきっかけも人に恵まれていたからだと感じています。僕がまだ北海道で暮らしていた時、偶然Twitterで事務所のオーディションが札幌であることを知りました。それで急いで地元の石狩から札幌までバスで向かったのですが、会場に到着した時は既にオーディションは終わっていて……。でも、その片付けをしているところで、今のマネージャーさんが僕をみかけて声をかけてくれたんです。あの出会いがなければ、ここにいません」

Q2 今、プレイリストに入っているお気に入りの音楽は?
A2 ビートルズとスピッツ。
先日『イエスタデイ』という映画を観たんです。停電をきっかけに世の中からビートルズが消えて、主人公だけが彼らの音楽を知っているという世界を描いた作品です。映画を観てからビートルズが気になって聴いています。あとはスピッツが好きです。サブスクが解禁になって新しいアルバムも昔の曲も聴けるようになってうれしいです。エレファントカシマシや銀杏BOYSも好きでよく聴きますね。レディオヘッドも好き。洋楽・邦楽問わず聴きますね。

Q3 影響を受けた作品は?
A3 倉本聰さんの作品。
「倉本さんの作品がとても好きです。北海道を描いているからなんでしょうか(笑)。倉本さんの作品に出ている吉岡秀隆さんが大好きです。どのシーンをとってもすごいな、と思います。」

Q4 毎日していることはありますか?
A4 特にありません。
「うーん、目覚ましをかけて寝る以外は、特にないかもしれないです……(笑)。」

Q5 好きなタイプは?
A5 コンプレックスがある人が好き。
外見は、目がきれいな人が好きです。あと、コンプレックスを抱えている人につい惹かれてしまいます。人見知りというか、コンプレックスがあるが故に引っ込み思案になってしまう女性は気になりますね。そういう人って自分をしっかり持っているから引け目を感じるんだろうなと思うんです。

金子大地 (かねこ だいち)
1996年9月26日 北海道生まれ。
2014年、「アミューズオーディションフェス2014」俳優・モデル部門で受賞し芸能界デビュー。2018年テレビ朝日ドラマ「おっさんずラブ」で栗林歌麻呂を演じ話題となり、2019年には初主演ドラマ「腐女子、うっかりゲイに告る。」で主人公の切実で複雑な心情を演じきり、俳優として鮮烈な印象を残す。

オフィシャルインスタグラム

撮影:富田恭透
企画・構成:SUPER MIX
取材・文:知野美紀子(SUPER MIX)

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