「相性ばっちり!」覚醒剤の怖さが際立った田代まさし5回目の逮捕
タレントの田代まさし容疑者が、11月6日に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された。前回の出所から5年が経ち、講演会やテレビなどで覚せい剤の怖さを伝えていたが、虚しくもこれが5回目の逮捕となってしまった。
あきれる気持ちもさることながら、改めて薬物依存の怖さを目の当たりにした人も多いだろう。
現時点では所持も否定しており、使用の有無も明らかにされてはいない。
前回の出所から田代容疑者を献身的に支えてきたというロックバンド「クールス」のリーダー佐藤秀光氏は、11月7日に放送された『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ系)に出演し心境を吐露した。
「尿検査すればわかる。田代の身近にいるからこそ分かる。100%やっていないと信じている」
佐藤氏は「クスリよりも楽しいことや感動することはあるんだ」と田代容疑者に教えたくて、一緒に沖縄から北海道まで全国をツーリング。また、今年6月からはYouTubeチャンネルで田代容疑者と2人でお互いを「ブラザー」と呼び合って、仲睦まじくトーク番組をやっていた。
逮捕当日の午前中に田代容疑者は佐藤氏にメールを送り、全国各地で予定していたディナーショーのリハーサルの日程を相談してきたという。「だから田代が俺を裏切るわけがない。迷惑がかかるようなことをするはずがない」テレビでそう言い切っていたが……。
しかし、10月7日に公開した佐藤氏とのYouTube番組では、田代容疑者はクスリの“良さ”をとうとうと語っている。
「覚醒剤の効き方っていうのは、人によって色々タイプがあるんですよ。しんどくなる人もいるし症状も全然違う。僕の場合は“体に超合って”しまった。幻聴幻覚もまったくないタイプ。だから俺はいくらやっても大丈夫という変な自信がついているんです。俺は最初やったときからスーパーマンになった気分で月まで届きそうな気分だった。神が降りてきて、集中力も増して面白いギャグも思いつく」
そしてやめられない症状については、
「依存症というのは“コントロール喪失”っていう概念なんです。自分で1回やめようって思っても、いや今度やめよう、いやまだいいかと4~5回と続いていく。セーブしようと思ってもできないんです。何よりも“大切な家族を引き換えにしてでもクスリを選んでしまう”」
と大切な家族と天秤にかけても手を出してしまうのが覚醒剤だと、“兄弟分”の佐藤氏の隣で熱弁したのだ。
さらに覚醒剤の弊害については「僕は覚醒剤をやるとゲッソリと痩せてしまう。まったく飯も食わないし寝ないタイプなんですよ」と明かす。
確かに前回の逮捕時にはガリガリに痩せていたが、現在の田代容疑者は恰幅が良くお腹もメタボ気味だ。佐藤氏は食を共にすることも多く田代容疑者の食欲が旺盛なことも知っており、安堵した表情を見せていたが、田代容疑者はその後に“気になる発言”をしていたのだ。
「ただ覚醒剤の熟練になってくるとご飯も食べられるし、睡眠もとれるようになれる“らしい”です」
7月にイランから成田空港に覚醒剤60kg、末端価格で36億円相当を密輸した疑いでイラン人を逮捕。さらに10月には、神戸港で過去最多400kgコカインが押収。 末端価格で80億円分だという。
これらの莫大な量のクスリが日本国内で消費されると思うと、いかに麻薬が怖いものか如実に語っている。田代容疑者が覚醒剤依存から脱却し、“兄弟愛”を証明できる日は来るのだろうか。
撮影:船元康子