「ユニクロ」CM 98歳アイリス・アプフェルのセンスに脱帽!

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アイリス・アプフェルさんのトレードマークは、この大きな丸メガネ。写真:Shutterstock/アフロ

ビッグフレームの丸メガネをかけた白髪の老婦人が、若い女の子に「昔のことは、忘れたわ」と語る、「ユニクロ」のコマーシャルを観たことはあるだろうか。

「私は、シンプルな服に、アクセサリーを組み合わせて、新しいコーディネイトを考えるのが、楽しいの」

と、淡々とおしゃれを語るこの老婦人。

“服飾コレクター 98才”という肩書きで紹介されているが、実は、アメリカのファッション界で一目置かれる、最高齢インフルエンサーなのだ。

アイリス・アプフェルさんは、ニューヨーク在住の98歳。

ニューヨークで生まれ、ニューヨーク大学とウィスコンシン大学でアートを学び、ファッション週刊誌『Women’s Wear Daily(現:WWD)』で働いた。イラストレーターのロバート・グッドマンのアシスタントをしていたこともあるという。

その後はインテリアデザイナーに転身。夫とともに会社を立ち上げ、インテリアデザインの修復とテキスタイルの事業で大成功を収めた。指名を受けてホワイトハウスの装飾を手掛けるなど、輝かしいキャリアを残している。

実業家として世界中を飛びまわっていたアイリスさんは、訪れた世界各地で好みの洋服やアクセサリーを見つけては買い集めるように。そのコレクションは、ビッグメゾンから民芸品まで多岐にわたった。

彼女の強みは、確かな審美眼にあり、それはインテリアだけでなく、彼女のまとう服飾品にも及んだ。

巨大な丸石をつなげたネックレスや両腕にいくつも重ねたバングル、そしてお気に入りの大きな丸めがねが、アイリスさんのトレードマーク。

▲ガラス容器のブランド「ヌード・グラス」ともコラボ。

鮮やかな色の組み合わせも独特で、デコラティブなのに品がある。一度見たら忘れられない印象的で魅力的なファッションだ。

そのおしゃれのセンスと、ファッションアーカイブの貴重さが認められ、2005年にはニューヨークのメトロポリタン美術館に設置されたコスチューム・インスティテュート(服飾研究所)で、アイリスさんのファッションをテーマにした『Rara Avis:Selebtion from the Iris Apfel Collection』という展覧会が開催された。

ちなみにこの展覧会は、展示資金を集めるために、毎年5月にファッション関係者やセレブを招いた盛大なパーティーを行う。そのパーティーこそが、かの有名な“METガラ”である。

コスチューム・インスティテュートがデザイナーではない人物にスポットを当てた展示を行ったのは、これが初めてだったという。

2014年には、アイリスさんの日常を追ったドキュメンタリー映画『Iris(原題)』が公開。

「ハリー・ウィンストンより数ドルのアクセのほうがわくわくしちゃう」

と呟きながら、リーズナブルなアクセサリーショップで買い物する様子など、アイリスさんの魅力的な人柄にもフォーカスした内容だ。日本では2年遅れの2016年に、『アイリス・アプフェル! 94歳のニューヨーカー』という邦題で公開されている。

企業とのコラボも多彩で、2011年にはコスメブランドの「M・A・C」とコラボコレクションを発表、2012年にはメガネブランドの「eyebobs」、2015年には「ケイト・スペード」のキャンペーンにも登場した。極めつけに、2018年にはマテル社がアイリスさんをモデルにしたバービー人形を製作している。

アイリスさんが出演する「ユニクロ」のコマーシャルは、同ブランドの主力商品であるフリースの発売25周年の節目を記念したもの。共演している女の子は世界最年少ファッションデザイナーのケリス・ロジャースさんだ。

わずか15秒の映像だが、アイリスさんのファッションセンスに圧倒されてしまう。98歳になってもなお、おしゃれを楽しむその姿に刺激を受けた人も多いはずだ。

▲様々な素材や柄を重ねているのに、不思議と統一感が。

  • 原西香

    (はら あきか)海外セレブ情報誌を10年ほど編集・執筆。休刊後、フリーランスライターとして、セレブまわりなどを執筆中

Photo Gallary1

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