ローマ法王が来日! テーマソングから髪型まで知っておきたい雑学 | FRIDAYデジタル

ローマ法王が来日! テーマソングから髪型まで知っておきたい雑学

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ローマ・カトリック教会のトップ、フランシスコ法王(82)が昨日夕方、38年ぶりに来日。26日にかけて予定されている今回の来日を機に外務省は、呼称として「教皇」を使用すると発表したが、ここでは、馴染みのある「法王」で通したい。

来日前日、タイ訪問時のローマ法王フランシスコ 写真:アフロ
来日前日、タイ訪問時のローマ法王フランシスコ 写真:アフロ

フランシスコ法王は、ブエノスアイレス生まれ。史上初のアメリカ大陸出身の法王として2013年に就任、82歳という高齢にもかかわらず、積極的に海外を飛び回る姿から「スーパー法王」とも呼ばれている。

公式テーマソング

そんな「レアキャラ」を歓迎するための公式テーマソングがあるのをご存じだろうか。

タイトルは「PROTECT ALL LIFE~時のしるし~」。今回の来日テーマ「すべてのいのちを守るため」に合わせたものだ。

特設ページ(https://popeinjapan2019.jp/song/)には、「皆さんで一緒にテーマソングの歌と振り付けで教皇来日を歓迎しましょう」とある。振り付けまであるのだ。

歌詞も読める。

はるか道のかなた つながる世界 ぼくらは未来へ 何を残せるだろう?

嘆き哀しんでる ⼈がいたなら ただ⾏って寄り添い 涙をこぼしたい

夢をかなえるよ この地球(ほし)で泣いている

君の声を知らせて きっと出会う奇跡 めぐりあうこの場所で

ぼくも⼀⼈歩く この旅路を 何度もくじけて あきらめそうになるけれど

どんな坂道でも 震えた夜も いつかたどり着く 光がさす⽅へ

同じ時の中 ただ⼀度の⼈⽣で

君のために祈るよ ぎゅっとつないだ⼿を ⼆度と離さないで

デジャブ感があると思ったら、天皇即位を祝う「国民祭典」で「嵐」が歌った「Journey to Harmony」とどことなく似ているような……。

調べてみると、このテーマソングを作ったのは、「嵐」の音楽プロデューサーでもあり、カトリック信徒でもある井上純だった。ちなみに、メロディは井上の制作したAIプログラムが作ったものだという。

記念グッズ

記念グッズも絶賛販売中だ。

教皇フランシスコ 来日記念オフィシャルメダイ(ドン・ボスコ社オンラインショップより)
教皇フランシスコ 来日記念オフィシャルメダイ(ドン・ボスコ社オンラインショップより)

これは「メダイ」というもの。魚ではなくて、メダルのことだが、カトリックでは定番のグッズだ。

ちなみに、38年前にヨハネ・パウロ2世が来日したときも、記念メダルが販売されている。いまや高値がついているはずだと思ってメルカリなどでチェックしてみると、案外安い。

ウィンドブレーカーなどはどうだろう。

ウィンドブレーカー(POPE IN JAPAN2019 ローマ教皇 来日記念オフィシャルグッズより)
ウィンドブレーカー(POPE IN JAPAN2019 ローマ教皇 来日記念オフィシャルグッズより)

シンプルなデザインながら、7150円(税込)もする。しかしこの高値には理由があった。

「本グッズの売上の一部は、日本カトリック司教協議会を通じて、教皇様へ献金させていただき、今回の来日テーマである『すべてのいのちを守るため~PROTECT ALL LIFE~』を具現化する活動に、お使いいただきます」
だが、こうした崇高な理念による献金がどう使われているのか、実はかなり不明瞭なところもある。バチカン国務省がスイスの銀行に何億ドルもの「簿外」資金を保有していたが、そのうちの2億ドル(約220億円)がめぐりめぐってロンドンの高級マンション投資に使われていたことがあった。

そうした投資自体はよくあることだというが、それにしてもそのお金の流れが怪しすぎて、現在バチカン警察の強制捜査が入っている始末だ。(一連のニュースは英経済紙「フィナンシャル・タイムズ」が最近、詳細に報じている)

大金を有しているバチカンだが、会計はかなりずさんなところがあり、いまだに修道女が鉛筆で帳簿をつけている事業体もあるという。大切な献金もしっかり守ってもらいたいものだ。

トンスラとズケット

フランシスコ法王は、史上初の「イエズス会」出身の教皇でもある。イエズス会といえば、日本に宣教にやってきたフランシスコ・ザビエルもその共同創設者のひとりだ。

フランシスコ・ザビエル 写真:アフロ
フランシスコ・ザビエル 写真:アフロ

世界史の教科書で習ったとき、あの髪型が気になった人も多いだろう。あの髪型は「トンスラ(剃髪)」と言われるもの。ただ、イエズス会にはトンスラの習慣がなかったので、ザビエルはただハゲていたとか、あの教科書に載っている絵自体が彼の死後ずいぶん経ってから描かれたものだから正確ではないとか、諸説あるようだ。真実はもはや「カミのみぞ知る」だろう。

ただ、トンスラには触れておく必要がある。というのも、教皇がかぶっている小さい白い帽子、イタリア語で「ズケット」、ラテン語で「カロッタ」というが、これはもともとトンスラしたところを覆うためのものだったのだ。

タイ訪問時のフランシスコ法王 写真:アフロ
タイ訪問時のフランシスコ法王 写真:アフロ

1968年、教皇パウロ6世が、高位聖職者のズケット着用を定めたという。ちなみにトンスラについては、その4年後の1972年、パウロ6世が廃止した。

ザビエルらとイエズス会を創設し、初代総長となったのが、イグナチオ・デ・ロヨラだ。イエズス会系である上智大学の真横にあるカトリック麹町聖イグナチオ教会は、このイグナチオの名を冠している。

残されている肖像画などを見る限り、彼の場合はトンスラではなく、純粋にハゲていたようだ。

「どんな坂道でも 震えた夜も いつかたどり着く 光がさす方へ」

 

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