北は山形から南は長崎まで 写真で見る冬の「絶景」
澄み切った冷たい空気が演出する真っ白な世界
済んだ空気があたりを包み、寒さを忘れ思わずその景色に見惚れてしまう――。
そんな日本の冬にしか出会えない「絶景」がある。
写真に残したくなる″冬の芸術″ を見られる季節がやってきた
山懐に栄えたレトロな温泉地 銀山温泉(山形県・尾花沢市)

かつてはひっそりとした仙境の湯治場だったが、昭和元年に多量の湯が噴出し、現在は多層の木造建築の旅館が立ち並ぶ。
異国文化が花ひらく幻想的な港町 長崎ランタンフェスティバル(長崎県・長崎市)

中国の旧正月を祝う行事「春節祭」を起源として’87年に始まった。市内は1万5000個のランタンで飾られ街は桃源郷のように。
雪化粧に覆われた日本の原風景 白川郷の合掌造り集落(岐阜県・大野郡白川村)

美しい合掌造りの建物が数多く残っており、’95年にユネスコの世界遺産に登録された。年間200万人以上の観光客が訪れる。
山肌に無数にそびえ立つ大自然が創る冬の芸術 蔵王の樹氷(山形県・山形市)

蔵王連峰に自生する樹木が氷雪に覆われる世界でも珍しい現象。着雪とともに成長していく様から「スノーモンスター」とも。
凍てつく雪景を灯籠が幻想的に照らす 貴船神社(京都府・京都市)

境内は朱塗りの鳥居や灯籠が立ち並び、白銀の中でより一層の美しさを見せる。冬季の積雪日限定でライトアップされる。
『FRIDAY』2019年12月6日号より
写真:アフロ Getty Images