紀州のドンファン怪死事件「13億円遺産分割協議」が始まった | FRIDAYデジタル

紀州のドンファン怪死事件「13億円遺産分割協議」が始まった

事件は未解決 故・野崎幸助さんの遺産は誰の手に渡るのか

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横浜家庭裁判所に集まったのは遺族側の代理人弁護士だけ。仕方なく、方針を確認して解散となったという
横浜家庭裁判所に集まったのは遺族側の代理人弁護士だけ。仕方なく、方針を確認して解散となったという

莫大な遺産13億円を巡る相続争いは、いきなり波乱の幕開けとなった。11月19日、紀州のドン・ファンこと資産家・野崎幸助氏(享年77)の遺族によって、第1回「遺産分割協議」が開催されたのだが、何と妻・Sさん(23)がすっぽかしたのだ。野崎氏の実兄である樫山豊吉氏が憤る。

「分割協議は、幸助の妹が住む横浜の家庭裁判所で行われました。Sさんには2ヵ月も前に通知を送っていたのに、何の連絡もなく欠席です。返答すらしないのはいくら何でも失礼でしょう。一般的な社会常識すらないのかと疑ってしまいますよ」

しかも、欠席したのはSさんだけではない。周知のとおり、野崎氏は生前「いごん」と銘打たれた遺言書を残しており、そこには〈全財産を田辺市にキフする〉との文言が書かれていた。Sさんを除く遺族はこの遺言書が正当なものではないとして家庭裁判所に「不服申し立て」を提出しているが、一方の田辺市は9月13日に記者会見を開いて「遺産を受け取る」と発表。にもかかわらず、田辺市もまた第1回の協議を欠席したのだ。豊吉氏が続ける。

「田辺市は税金から3000万円もの大金を支払って、幸助の遺産調査などを弁護士に依頼しています。それなのに代理人弁護士すら横浜に来ないとは……」

さすがに田辺市は欠席の連絡はしており、来年1月に予定している協議には出席するとしているという。

「何度も言いますが、私たち遺族は遺産が欲しいわけじゃないんです。ただ、役人嫌いだった幸助が『市に全額寄付する』なんて遺言を残すのはどうしても納得できない。真実を明らかにするためにも、Sさんと田辺市には協議のテーブルについてもらいたい」(豊吉氏)

東京へと戻ってしまったSさんはいまや田辺にはまったく寄り付かず、ドン・ファンの豪邸は荒れ放題となっている。見かねた豊吉氏はSさん側に「鍵を貸してほしい」と伝えたが、それも拒否されている。

「遺産の行方がどうなるか決まっていないのに、Sさんはすべて自分が所有しているとでも思っているんでしょうか。このままでは幸助が浮かばれませんよ」(同前)

怪死事件から1年半が過ぎたいまも、犯人は捕まらず。そのうえ自身が残した遺産の行方も定まらない。亡きドン・ファンの無念を晴らすには、事件を解決する以外はないのだが――。

定宿としていた都内高級ホテルのVIPラウンジで、野崎氏は妻のSさん(右)を妹(左)に紹介していた
定宿としていた都内高級ホテルのVIPラウンジで、野崎氏は妻のSさん(右)を妹(左)に紹介していた

『FRIDAY』2019年12月6日号より

  • 撮影田中俊勝(1枚目)

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