教皇ミサに5万人で記念グッズバカ売れも、バチカン市国は大赤字

38年ぶりに日本を訪れた教皇・フランシスコのTシャツや日めくりカレンダーは飛ぶように売れたが――

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ミサ参列者からの大歓声に応えるローマ教皇。「パパモービレ」と呼ばれる専用のオープンカーに乗って登場した 写真:AP/アフロ

11月25日午前10時ごろ、東京ドームの外に設けられた来日記念グッズ売り場には、日めくり名言集やロゴ入りTシャツなどが並び、来場者が大行列を作っていた。その様子は、まるで大物ミュージシャンのライブ会場だ――。

38年ぶりに日本を訪れたローマ教皇・フランシスコ(82)が東京ドームで5万人を動員する大規模ミサを行った。北海道大学大学院・准教授(宗教学)の岡本亮輔氏は話す。

「グッズ販売の収益の一部は日本のカトリック教会に一時的にプールされ、後にバチカン市国に寄付されます。今回の訪日に限らず、グッズ販売は寄付金と並んで教会運営の大きな収益源。教会は昔から、教皇に限らず、聖人やイエスのグッズを作って販売してきました」

今回ミサを行った東京ドーム9個分の面積しかないバチカン市国の国家予算は350億円を超える。全世界に13億人の信者を抱え、教皇がミサを行うたびにグッズが飛ぶように売れるとなれば、ものすごい経済力がありそうだが、財政は毎年赤字。昨年は80億円の赤字だという。

「ヨーロッパ圏のカトリック信者は’80年代から徐々に減っています。多くの富裕層が暮らす西ヨーロッパから資金を調達することが難しくなったので、今回のようなイベントで収益を得ることが重視されるようになりました」(前出・岡本氏)

聖職者になる前は、ナイトクラブで用心棒をやったこともあるというフランシスコ教皇。世俗の経済もよく知っている聖者なのだろう。

ローマ教皇来日記念オフィシャルグッズの中には、ミサが始まる前に売り切れてしまうものもあった

『FRIDAY』2019年12月13日号より

  • 写真AP/アフロ(1枚目) ZUMA Press/アフロ(2枚目)

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