心身不調を克服 元ホークス・川崎宗則“台湾で二刀流”完全復活

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今年7月、台湾の「味全ドラゴンズ」への入団を発表した川崎宗則。当初はコーチとしての登録だったが直後に選手としてもプレーすることが決まった

「もっと腕振って! そう。イイ感じよ!」

台湾西部・雲林県のスタジアムに、現地では耳慣れない日本語が響く。声の主は今年7月に「味全(ウェイチュアン)ドラゴンズ」へコーチ兼任選手として入団した、元ソフトバンクの川崎宗則(38)だ。グラウンドでは、朝から夕方まで川崎の声が途切れることがないという。

「日本語に英語、そして片言の中国語を交え、アップの時から若手選手を鼓舞し続けています。台湾では各選手の自主性に任せた、メジャー流の指導が主流。ブルージェイズやマリナーズなどでプレーしたことのある川崎は、尊敬の対象です。岡山県に野球留学していた期待の大砲・林桀晨(リン・ジェンイン)などは通訳も兼ね、川崎に寄り添いずっとアドバイスを求めている。川崎も丁寧に指導し、本人もノビノビとプレーしています。打撃も絶好調で、チーム2位の打率.406を記録しています」(現地を取材したスポーツ紙記者)

台湾に渡るまで、川崎は不遇の時間を過ごしていた。メジャーから日本球界に復帰したのは’17年のこと。だが、同年7月には登録を抹消される。移籍したソフトバンクが日本一になったにもかかわらず、優勝パレードやファン感謝祭も欠席した。翌年には契約未公開のまま、球団の公式サイトから名前が削除される――。

「心身に不調をきたしてしまったんです。片言の英語で必死にプレーする姿がメジャーでウケ、米国では本当に楽しそうだった。本人も『米国の自由な雰囲気が大好き』と話していました。日本に戻ってくると状況は一変。30代後半の元メジャーリーガーを若手が敬遠し、常に大声を出しチームを叱咤する川崎は徐々に浮いてしまったんです」(球団関係者)

味全ドラゴンズの公式Facebookより。投手としても登録され試合では球速140kmを記録。二刀流で台湾のファンを魅了している

ある時、ちょっとした事件が起きる。

「川崎が『ボクがメジャーに行った理由がわかる? この人に憧れたから』と言って、おもむろにユニフォームを脱いだんです。川崎が着ていたのは、尊敬するイチローの顔がプリントされたTシャツ。周囲はどう反応してイイのかわからず、微妙な空気が流れました。川崎は『なんで笑ってくれないの~』とおどけていましたが、顔は笑っていなかった。彼は天真爛漫なようで、実は気を遣うタイプなんです。いったん周囲に受け入れられていないと思うと、とことん悩んでしまう。チームに帯同するのがツラくなり、地元・鹿児島で心身の復調に努めていたようです」(同前)

日本でプレーするより、川崎にとっては海外のほうが合っているのだろう。台湾では、メジャー時代の笑顔が戻ってきた。

「グッズもバカ売れです。一番人気は、背中に『MUNERIN』と書かれたウィンドブレーカー。味全ドラゴンズの本拠地以外の球場でも売られています。11月23日から台湾で行われているアジアウィンターリーグでは、ファンが選ぶイケメン選手にノミネート。日本の報道陣もほとんどおらず、ストレスも少ないのでしょう。川崎はSNSなどで『I LOVE 台湾!』と発信。投手としても登録され“二刀流”で活躍しています。現地のスター選手ですよ」(前出・スポーツ紙記者)

病を乗り越え、台湾で完全復活したムネリン。来季も味全ドラゴンズでのプレーを望んでいる。

味全ドラゴンズの公式Facebookより。川崎宗則はベンチで誰より大きな声を出しチームを鼓舞。スタンドからは「カワサキさ~ん。ガンバッテ!」の声援も
  • 写真時事通信社

Photo Gallary3

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