カレー偏愛者がスパイスの魔力にハマった「京都カレー」の名店4

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「奥ゆかしい伝統が息づく京都のカレーには、大阪のカレーのようなにぎやかさはなく、食べるごとに少しず〜つハマっていくような、妙なオタクっぽさを感じます」

と語るのは、“ほぼ毎日カレーを食す”関西在住のカレー偏愛者・はるまじろ氏。そんな彼女に、ツウ好みの店が多いと囁かれる京都のカレー屋の中から、「ここだけはハズせない!」という名店4軒をレポートしてもらった。

どの店も素材や調理法、盛りつけに独自のこだわりを盛り込んで唯一無二のひと皿を作り出している。

1 出汁の効いた由緒正しきスリランカカレー「SPICE UP」

SPICE UP 京都市下京区西洞院町476 TEL:090-2046-5619 営11:00〜21:00 不定休

JR京都駅を出て西洞院通を10分ほど上がったところにある「SPICE UP」は、オープンして間もない話題の店。カウンター5〜6席とテーブル1席のこぢんまりとした店内には、スパイスの香りが充満。スリランカ人シェフが作るカレーに、どことなく日本流アレンジが加わった真新しいスリランカカレーが味わえる。

メニューはすべて日替わり。この日食べたのは「スパイスアップカレー」と「ダルカレー」のあいがけ(1300円)。そこへ、ポルサンボル(ココナッツと魚の出汁のふりかけ)、ゆで卵、パパド(豆せんべい)に、なんと海苔がのっている。カレーと海苔、意外な組み合わせは食べて納得。めちゃくちゃ相性が良い。

「スパイスアップカレー」と「ダルカレー」のあいがけ(1300円)

パンチのあるスパイスが容赦なく効いた「スパイスアップカレー」は、喉越しの良いサラサラ系。スリランカカレーの決め手ともいえる出汁は、奥行きのある味わいに十二分のこだわりが感じられる。豆のカレー「ダルカレー」と交互に口に運び、スパイシーなカレーにまろやかさを加味しながらゆっくりと味わう。そして、最後はスリランカスタイルにのっとり、2種のカレーとライスを混ぜ合わせて食べると驚くほどうまい! ぐんとコクが増すのは、きっと少し甘めに味つけされたポルサンボルのせいだろう。

食後は、お口直しにスプーン一杯の蜂蜜をサービスしてくれる「ハニースプーン」を。蜂蜜を一口舐めるだけで、口の中のピリピリ感が和らいでいく。そして残るのは満足感のみ。ガツンとスパイスの効いたカレーが好きな人にぜひおすすめしたい一軒だ。

SPICE UP 京都市下京区西洞院町476 TEL:090-2046-5619 営11:00〜21:00 不定休

2 超絶スパイシーなキーマカレー一本で勝負「SPICE CHAMBER」

SPICE CHAMBER 京都市下京区室町綾小路下る白楽天町502 TEL:075-342-3813 月〜土曜11:30~15:00L.O、火・水・木・金曜はディナー 18:00~21:00L.O 日曜・祝日休(土曜祝日の際は営業)

京都のスパイスカレー界きっての名店と言えばココ。なんとメニューはキーマカレー・辛(1100円)一択! ごろごろとした粗目のひき肉、ちょうど良い大きさに切られたジャガイモと丁寧に炒められた玉ねぎ。食材のうまみを存分に引き出しつつ、巧みなスパイス使いでファンを虜にするキーマ。一口目は「おや、そんなに辛くない?」と油断したところを、しっかりとスパイスを効かせた出汁のパンチがジリジリと迫ってきて、気がついたら汗ばむくらいにめちゃくちゃ辛い!

小気味良いアクセントを与える付け合わせの自家製ピクルスの酸味が相まって、辛いけど手が止まらない。

キーマカレー・辛(1000円)

キーマカレーの真ん中に鎮座するカリカリ系の梅干しは、その控えめかつ斬新な組み合わせに驚きつつも、その未知なるコラボレーションに感動するだろう。プラス100円でチーズのトッピングも可能。行列に並ぶ時間がない人にはお弁当(1100円)という選択もあり。

SPICE CHAMBER 京都市下京区室町綾小路下る白楽天町502 TEL:075-342-3813 月〜土曜11:30~15:00L.O、火・水・木・金曜はディナー 18:00~21:00L.O ※イベント出店などによる臨時休業あるので、HPにて営業カレンダー要確認 日曜・祝日休(土曜祝日の際は営業)

3 化学調味料や保存料を使わないヘルシーカレー「ムジャラ」

「日替わりカレー1〜3種」のあいがけ 京都府京都市下京区高辻通大宮西入ル坊門町832 TEL: 080-9161-1191 11:30〜21:00L.O. ※なくなり次第終了、金曜のみ15:00〜18:00の中休みあり 水・日曜不定休

何やら怪しげなサイケデリック空間がなんとも言えないムードを醸し出す「ムジャラ」。メニューは日替わりカレー1〜3種のあいがけ。化学調味料や保存料は一切使っていないそう。

厳選されたスパイスを「これでもか!」と、たっぷり使ったカレーは、そのエッジの強さにシビれるだろう。中毒性が多いのもこの店の特徴だ。

また、玉ねぎのアチャール、ゴマやキウイのチャトニ(ペースト)、野菜やクミンなどを使ったサブジ(炒め煮)をはじめ、豪快に盛られた色とりどりの副菜も見逃せない。すべての副菜を1品ずつ味わったあとは、カレーと混ぜて自分好みの食べ方を見つけるのも楽しみのひとつ。酸味、甘味、辛さも食べ方ひとつでいろんな味が体験できる。

毎週金曜のみ営業するディナータイムには、カレーと米を炊き込んだ「ビリヤニ」が登場。この「ビリヤニ」を求めてやってくる客も絶えないそう。

ムジャラ 京都府京都市下京区高辻通大宮西入ル坊門町832 TEL: 080-9161-1191 11:30〜21:00L.O. ※なくなり次第終了、金曜のみ15:00〜18:00の中休みあり 日曜休 ※売り切れ情報や営業時間の変更、臨時休業などはお店のTwitterにてご確認ください。

4 京風スリランカカレーに舌鼓!「茶の間」

喫茶 茶の間 京都府京都市上京区下長者町通室町西入ル TEL:075-441-7615 月〜金曜7:30〜17:00 土曜9:30〜 日・第2・第4土曜休 「バターコーンカレーセット」(1100円)

京都御苑からほど近い下町者町通りにある喫茶店「茶の間」。昭和41年に創業、当初のムードを継承したレトロな店内では、カレーを食べる常連客の姿が多く見られる。

そう、ここはアルバイトに来ていたスリランカ人の学生からスパイスのブレンドを教わったオーナーが、自分好みに改良を重ねて作り上げた“京風スリランカカレー”が食べられると、カレーツウの間では人気の店なのだ。

おすすめのメニューは、ライス、サラダ、コーヒーがセットになった「バターコーンカレーセット」(1100円)。まず目を引くのは、バターで炒めたコーンフレークとコーンが盛られた香ばしいライス。サクップリッと、異なる食感が変則的に口の中に広がる感じは、なかなか面白い。

ビーフカレーは、ソースポットに入っているせいか、欧風カレーに見えなくもないのだが、スパイスがしっかりと効いた立派なスリランカカレーだ。食べるごとにじわじわとスパイスが襲ってきて、辛い、辛いけど手が止まらない病み付きになるうまさだ。辛さは、マイルドから大辛まで5段階から選べ、ルーは1回おかわりできる(2杯目も辛さを選べる)。

スパイスのピリッと感にまろやかさが欲しいなら、トッピングの生卵のせをおすすめしたい。とはいえ、ここはあくまでも喫茶店なので、朝はトーストセットのみ。カレーは11:00からオーダー開始なので、「朝から食べたい!」と意気込むカレー好きはご注意を。

喫茶 茶の間 京都府京都市上京区下長者町通室町西入ル TEL:075-441-7615 月〜金曜7:30〜17:00 土曜9:30〜 日・第2・第4土曜休

 

スパイスとひたむきに向き合い、じっくり育てたスパイスカレーたち。自由な発想で型にハマらない独自のスパイスカレーは、何度も足を運びたくなる店ばかり。“ただおいしい”だけじゃない、その向こう側にある長年の研究を重ねた“こだわり”にぜひ触れてもらいたい。

 

はるまじろ(グラフィックデザイナー兼DJ) 大阪在住。17歳の頃に初めて食べたインドカレーに強い衝撃を受け、スパイスカレーに開眼。その後、「お金を払うならカレー!」をモットーに、ほぼ毎日の勢いでカレーを食す。最近、念願のスパイスミルを購入! 自作のスパイスカレーを食べながら愛猫を愛でる時間が至福のとき。

  • 撮影・取材はるまじろ 構成・文大森奈奈

Photo Gallary8

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