絶滅危機からのし上がれ!「ドムドム2.0」への進撃

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

400あったお店が、現在30店舗に。「ドムドムハンバーガー」存続の危機!?

このマークを見て「懐かしい」と思った方、40代以上ですね! と、のっけから失礼なことを言ってすみません。

そう、このゾウさんはかつて一世を風靡した「ドムドムハンバーガー」のマークです。一世を風靡したってのは言い過ぎですが、「ダイエー」のフードコートとかで見かけましたよね。一時期は全国に400店舗もあったそうですよ。

普通のハンバーガーは219円。パティが2倍のビッグドム(写真)は373円

マックやロッテリアと決定的な違いがあるわけでもないのに、どこか異質な存在感を放っていたのはなぜなんでしょうね。しかしいつのまにか姿を消し、今や東北以南に30店舗ほどしかありません。「えっ、30店舗もあるの?」なんて言わないように。ダイエーがイオンなどに姿を変えた今でも、その片隅で頑張って営業していますよ。

ですが皆さん、ドムドムを風前の灯火とか侮っていませんか?  実はドムドム、ホテルなどの事業を展開する「レンブラントホールディングス」という会社に2017年に買収され、今まさに逆襲にかかっているのです。

しかも同社社長は「2020年は創業50周年。もっと他チェーンと違った個性派バーガー店を目指します!」と宣言。「丸ごと ! !  カニバーガー」「お好み焼きバーガー」など次々と珍バーガーまで出して、独自路線を突っ走っています。

10月1日に登場した「丸ごと ! !  カニバーガー」は期間限定なのでお早めに!

この2年間ほどでけっこうドムドムの記事は出ているので、今回はあまり表に出ていないドムドムの素顔に迫ってみようと思います。ということで、レンブラント社(以下レ社)を直撃取材しました。本社は厚木にあります。遠っ!

この笑顔! 厚木店のスタッフはさすが、教育が完璧です

そもそもドムドムは日本に現存する最古のハンバーガーショップなんですよ。開業は昭和45年(1970年)です。と言ってもマクドナルドの日本 1号店が東京・銀座に開店したのは翌年ですが。

案内してくれたのは広報担当のAさん。

自ら「お客さんのふりして撮りましょうか」と提案してくれた広報Aさん(右)。いい人!

なんとここ厚木店は、買収後に初めて「ドムドムの存在をお膝元でアピールしよう」と2017年に新たに作った、初の路面店なのです! レア!

「でも、隣の中華一番館さんに比べて地味なので、せっかく駅前にあるのにあんまり認知されていないんですよ」と実に悔しそうでした。確かに、中華一番館の派手さにはかないませんが、どちらも個性ではいい勝負ですよ!

右側から見ると、中華一番館の看板に遮られて、全くドムドムが見えなくなります(笑)

厚木店は、お膝元の旗艦店ということで、他店にはないメニューがあったり、実験的に試験販売しているレアメニューがあったりと、他のドムドムと違う!

ランチセットとか、カレーとか、見たことないでしょ! ちなみにタピオカもありました。乗っかっちゃってますね!

前置きが長くなりましたが、世間をざわつかせた「丸ごと ! !  カニバーガー」を実食してみました。

話題の「丸ごと!!  カニバーガー」。右手に旗を持っているのが微笑ましいですね

これが「丸ごと!!  カニバーガー」です。単品で税別900円。けっこう攻めてる値段ですね!

パンを脱がしてしまいました。失礼! 俺、パンに挟まれるなんて…とちょっと面食らっている様子

名前そのままですが、バンズにはソフトシェルクラブが丸ごと入っています。

そもそもこれどうやって誕生したのですか? と聞きましたら、「何かインパクトのあるメニューを作ろうということで開発しました」と想定通りの答えが返ってきました。でも実は、商品化が決まったと聞いた時、「マジで? カニいっちゃうの?」と内心思ったそうですが、売れてビックリしているそうです。

早速食べてみると、想像よりカニがサクサクしています!

ソフトシェルなだけあって殻は柔らかく、ふっくらした衣に包んで揚げてあり、カリカリサクサク、車海老の唐揚げみたいな感じで軽やかです。

カニの身も詰まっているし、何よりカニ味噌の味が濃厚です。

しかしカニもハンバーガーに挟まれるとは思ってもいなかったでしょうね。さらにチリソースとマヨネーズに覆われちゃって、こってりスパイシーです。

「丸ごと!!  カニバーガー」は期間限定なので急いでくださいね!

こちらは11月に発売された「パワフルポパイバーガー」455円(税抜)。ポパイ誕生90周年を記念したスペシャルコラボメニューだそうです。

ほうれん草ソテー、ベーコン、ビーフパティ、チェダーチーズ、目玉焼きに、ミートソースがうず高く重ねられています。

実食しました。ミートソースなので子供も好きそうです

ビーフパティはスパイスが隠し味になっていて、玉ねぎのマイルドな甘みも感じられます。そうそう、ドムドムはパンがおいしいのです。ふんわりして歯切れがよく、バターの香りもほんのりします。聞くと提携工場で特別に焼いているのだとか。

「フレッシュ野菜のオリーブチキンバーガー」は12月20日販売開始。アンチョビを隠し味にしたトマトソースが大人な味です

ちなみに現在は、オリーブをイメージした「フレッシュ野菜のオリーブチキンバーガー」も販売。1月31日までグループ全体で「ポパイからオリーブへ幸せのリレーフェア」を開催していますよ。なんだか平和ですね。

また、「手作り厚焼きたまごバーガー」もちょっと珍しいので食べておくべき。名前だけ聞くと普通ですが、実物が出てくるとなかなかのビジュアル。

具が卵焼きだけって! 潔い…。シンプルすぎて逆にインスタ映えします
断面。マヨネーズがじゅわ〜っと出てきました

卵焼き自体は京都風の出汁巻きです。かつおだしが香ります。からしマヨネーズが塗られており、アツアツの卵に溶け込んでリッチな味わいになります。

で、ドムドムと言えばの「お好み焼きバーガー」。1993年に発売され好評を博したものの、96年に一度販売を終了。隠れたファンも多いこのバーガーが2017年に復活しました。

関西人には喜ばれるか、逆にツッコまれるか、どちらかでしょうね

お好み焼きと目玉焼きにソースとマヨネーズ、キャベツがサンドされた何の変哲もないお好み焼きです。もはやパンに挟まれている意味もよくわかりません。パン=皿代わりですかね。

しかしこのバーガー、食べているうちに、「パンにお好み焼きが挟まっていて何が悪いのか」と考えさせられるパーフェクトなマッチングです。なぜかハマってしまうのも分かる。

ちなみに広報Aさん、会社帰りにお客さんとしてフツーにドムドムに寄るほどの模範社員で、この日も取材に立ち会いながら一緒にハンバーガーを食べてくれました。

肉も魚も挟まっていない、ある意味斬新なお好み焼きバーガー

お好み焼きバーガーを食べて「あー旨い! 安定の旨さ」と素で感動していた広報Aさん。毎度思うのですが、自店・自社の商品を働いている人がおいしいと言う飲食店にハズレはありません。

まだまだドムドムには他バーガーチェーンにはないようなメニューがあります。この「ビールセット」637円(税抜)は、缶ビール1本に、ナゲット5P、クリスピーチキンなど選べるスナック2種がついたちょい飲みセット。ハンバーガー屋にビールがない方がおかしいのです。これからは「ドム飲み」なんて流行るかもしれませんね。

ビールセットは17:00~22:30の提供です。毎日ドム飲みでもいい!
「ごぼうスティック」237円(税抜)。これもビールに合います

この「ごぼうスティック」も完全に酒のつまみ。ドムドムってあんまり子供目線じゃないですよね。どちらかというとサラリーマンとか中高年の方を向いている気がします。

その証拠に、これもハンバーガー屋で見ない「かりんとう饅頭」109円(税抜)が当たり前のようにレギュラーメニュー化しています。期待せずに食べると意外な美味しさに感動しますよ。

​おそらくドムドムの珍バーガーはこれだけでは終わらないだろうと思い、「今後作ろうと思っているメニューはありますか?」と聞きましたら、「ラーメン+炒飯+餃子の組み合わせ、肉まん、漬物、そーめん、超大量のニンニク、マカロン、わたあめ」と回答が返ってきました。「ハンバーガーの話ですよね?」と確認しましたら、「そうです!」との返事。やっぱり、この会社面白いですねえ。

あと、これまでに開発した珍バーガーもなかなかの猛者揃いで、2018年7月に期間限定で販売した「丸ごとカマンベールバーガー」なんてのもありました。バンズがカマンベールチーズという、究極の低糖質バーガーです。広報Aさんは「肉とチーズなので合いますよ! でも1個でいいかなって感じです」と正直な感想を述べていました。

また、2019年に北海道札幌市にオープンしたホテル「レンブラントスタイル札幌」には、1室丸ごとドムドムにしちゃった「ドムドムルーム」なんてものもあります。

ハンバーガーとポテトの中で眠る…。ジューシーな夢見そうですねえ

みなさんも最寄りのドムドムを今すぐチェックして、知っている人は懐かしみ、未知の人はその独特な世界観を体感してください。都内にないって?  赤羽、大泉学園、小平にありますよ。今後ぞくぞく都内に出店したいと目論んでいるそうなので、ぜひドムドム誘致運動をしようではありませんか。 

ドムドムハンバーガー厚木店 住所:神奈川県厚木市中町3-12-7/電話番号:046-240-7261

「ポパイからオリーブへ幸せのリレーフェア」の情報はコチラ

  • 取材・文・写真猫田しげる

    1979年北海道函館市生まれ。京都のタウン誌、北海道の新聞地域面、東京の街歩き雑誌、旅行本などの編集・ライター業に従事。2019年4月から拠点を札幌に移動し、ウェブライターとしてデカ盛りから伝統工芸まで幅広い分野で執筆。弱いのに酒好きで、「酒は歩きながら飲むのが一番旨い」が人生訓。

Photo Gallary24

share icon記事をシェアする

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事