沢尻エリカ元交際相手が釈放のウラに、警察の「ありえないミス」 | FRIDAYデジタル

沢尻エリカ元交際相手が釈放のウラに、警察の「ありえないミス」

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保釈後は真っ直ぐ大学病院に入院した沢尻。初公判ではどんな姿を見せるのか…(‘10年)
保釈後は真っ直ぐ大学病院に入院した沢尻。初公判ではどんな姿を見せるのか…(‘10年)

 

女優の沢尻エリカ被告と共同で合成麻薬MDMAを所持した麻薬取締法違反の疑いで逮捕された元交際相手のデザイナー・横川直樹容疑者が12月17日、留置されていた警視庁本部から釈放された。事実上の不起訴だ。

「初動で目測を誤ったのがすべて」

そう語るのは警察関係者だ。警視庁組織犯罪対策5課(組対5課)が横川容疑者を逮捕したのは、沢尻被告の事件から10日も経過した11月26日。沢尻被告は自宅で所持したMDMAカプセル2錠について「彼氏からもらった」と供述していた。

当局はこの「彼氏」を横川容疑者ではなく、都内で複数の飲食店を展開する実業家X氏と考えていた。

「沢尻被告が逮捕された11月16日に、当局はX氏の関係先を家宅捜索した。しかし、違法薬物は発見されなかった。他方で横川容疑者の存在は詳しく把握していなかった」(同・警察関係者)

結果、横川容疑者に十分な時間と猶予を与えることになってしまった。全国紙社会部記者は、こう話す。

「横川容疑者の関係先にガサをかけたが、案の定、何も出てこなかった。この時点で共同所持での立件はほぼ不可能」

それでも当局は勾留を延長し、横川容疑者をオトしにかかったが、同容疑者は取り調べでは“のらりくらり”を繰り返していたという。

「黙秘はしていないが、的を射ない答えを連発していた。芸能人の実名を出して『俺より〇〇を逮捕してくださいよ~』と饒舌に語ることもあったとか。結局、証拠を固めきれず、当局は共同所持や譲り渡しで公判維持するのは難しいと判断。この日の釈放となった」(同・全国紙記者)

組対5課と言えば、‘16年に歌手のASKAを2度目の覚醒剤取締法違反容疑で挙げたが、トイレで採取した尿について「用意しておいたお茶を採尿カップに入れた」と主張され、それを覆せずに不起訴処分にした“前科”がある。

「結局のところ、今回も有名人である沢尻被告を挙げただけ。警視庁内ではASKAの時の失態を引き合いに出し『またやったか』という声も上がっています」(スポーツ紙記者)

薬物事犯で組対5課としのぎを削る厚労省地方厚生局麻薬取締部、通称「マトリ」からは「ありえないミス」と嘲笑の対象となっているという。

「もともと沢尻被告をマークしていたのはマトリが先。マトリは半年以上、行動確認して周辺人物の特定を行い、そして身柄の拘束に動く。当然、横川容疑者のことは重要人物としてマークしていました。沢尻被告をやるのであれば、X氏ではなく、横川容疑者など彼女の“夜友”と呼ばれる人物を一斉摘発するくらいでないといけない。マトリは今回の件が沢尻被告だけで終わってしまうのではないか、と危惧していますよ」(前出・全国紙社会部記者)

横川容疑者が処分保留で釈放されたことで、来年早々にも開かれる沢尻被告の裁判に影響はあるのか?

法曹関係者が次のように解説する。

「沢尻被告は横川容疑者との共同所持容疑ではなく、単独所持容疑で起訴されている。争点は『自ら違法薬物と知りながらそれを所持した』ということなので、入手ルートがあいまいでも、立証は可能です。自宅からは合成麻薬LSDを染み込ませた紙片も発見されているので、彼女と違法薬物の親和性が高いと補強できる。彼女も今後のことを考え、潔く認めるでしょう」

だが、横川容疑者が「シロ」と判断されたことで、入手先については「被疑者不詳」とするほかなく、そうなれば多くの関心を集めている、沢尻被告周辺の薬物汚染の実態が解明される展開にはならない。

「結果、彼女が違法薬物に手を出した経緯など、個人の半生を振り返る流れになりそうだ。」(前出・スポーツ紙記者)

初公判は、“女優・沢尻エリカ”にとってはうってつけの『沢尻劇場』となりそうだ。

  • PHOTO結束武郎

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