納会不参加の組長も 神戸山口組が瓦解 “報復もできない末期”

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兵庫県警や大阪府警など約20~30名の刑事、警察官が配備され、周囲には重苦しい雰囲気が漂っていた――。

12月13日、「神戸山口組」は兵庫県神戸市内にある関連事務所で年末恒例の「納会」を開催した。敵対する六代目山口組との抗争が激化するなか、神戸側の幹部が集まるこの日、ヒットマンへの警戒ぶりは尋常ならざるものだった。

正午前、神戸側のトップ・井上邦雄組長(71)が乗った乗用車は正面ではなく、勝手口にピタリと横づけされた。そして、組員に両脇をガードされながら、井上組長は建物内に入っていった。

「組織にとって重要な行事である納会に不参加の直参組長が何人かいました。また有力団体の一つである太田興業がこの日に解散し、太田守正組長(神戸山口組舎弟頭補佐)が引退しています。他にも解散がウワサされている二次団体がありますね。とても一枚岩とは言えない現状です」(在阪全国紙社会部担当記者)

組織の中核である「山健組」の組長・中田浩司容疑者(神戸山口組若頭代行)が自らヒットマンとなって、12月3日に殺人未遂などの疑いで逮捕された。内部が混乱しているのは当然だろう。

12月16日夜には、神戸側の三次団体組員が、六代目側の三次団体幹部を包丁で襲撃する事件が発生した。これもまたいまの神戸側の内情を表している。

「包丁の刃が柄から落ちたか、柄が折れたかで襲撃は失敗。向こうに取り押さえられて、警察に引き渡されました。道具も用意できず、逃走をバックアップする組員もいなかった。まともに組織的な『返し』(報復)ができない状況なのでしょう。

いま六代目側の髙山清司若頭は、神戸側の切り崩しに精力的に動いている。神戸側の中心的な組の一つが、六代目側に帰参するのではないかという話が出回っています。その組のトップが引退すれば身の安全を保障したうえで、組の看板を残すことができるという条件を提示されたそうです」(関西の暴力団関係者)

双方の組は’20年早々に、各地の公安委員会から「特定抗争指定暴力団」に指定される可能性が高い。そうなれば組員が「警戒区域」内に5人集まるだけで逮捕される。髙山若頭はその前に分裂抗争を終結させたいのだろう。暴力団事情に詳しいジャーナリストの伊藤博敏氏が語る。

「神戸側の瓦解は始まっており、傘下の組および組長の解散・引退が続くことになると思います。しかし、六代目側も警察から厳しい取り締まりを受けている。分裂した状況から、一つの組に戻る流れは止まらないですが、山口組自体が縮小していく流れも避けられないでしょう」

旧来の暴力団組織が日本から消えゆくことになるのかもしれない。

『FRIDAY』2020年1月3日号より

  • 撮影加藤 慶

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