平成から令和へ 「忖度」「予定調和」の芸能界を変える3人の芸人

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予定調和を嫌う有田の作戦で、アンタッチャブルの復活は大きな話題となった(’04年)

平成から令和になり、芸能界も様変わりしそうだ。

例えば、今年のトピックの1つである吉本興業の闇営業問題。お笑いコンビ「雨上がり決死隊」宮迫博之らが、特殊詐欺グループの忘年会に出席し、高額の謝礼を受け取っていたことが発覚。11名の芸人が謹慎処分となった。

それで終わりかと思いきや、宮迫と「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮は後日記者会見を開催。吉本の岡本昭彦社長から恫喝まがいの脅しを受けたことなどを明かしたことから、騒動は別方向へ進んでいった。

そんななか、事態収拾に動いたのは吉本芸人のトップ・松本人志だった。

松本はツイッターで「後輩芸人達は不安よな。松本 動きます」と宣言し、東野幸治とともに吉本本社で大崎氏、岡本氏と話し合いを持ち、“芸人ファースト”を徹底するよう申し出た。これに「極楽とんぼ」加藤浩次が起こした“加藤の乱”の影響も加わり、ドンブリ勘定と言われていた吉本に専属エージェント契約なるものが導入されるに至った。ある放送作家は次のように語る。

「今までの吉本なら“臭いものにはフタ”で宮迫を切って終わっていた。ところが松本や世論の後押しを受けた加藤が声を上げたことで今までのやり方が通用しなくなった。事務所の力を超えて発信できるタレントが動き、新たな道が切り開かれていった」

同じようにお笑いコンビ「アンタッチャブル」復活の立役者となったのは、先輩芸人の「くりぃむしちゅー」有田哲平だ。

アンタ柴田英嗣が女性トラブルで休養したことからコンビ内格差が生まれ、それぞれピンで活動するようになったと一部で報じられたが、原因はそれだけではない。テレビ関係者が回想する。

「女性問題を起こす前から柴田は天狗になっていて、遅刻や酒臭いままの現場入りもあたりまえになっていた。その尻ぬぐいをしていたのは山崎。そのことを知っている人は山崎の前で『柴田』の名前は出せなかった」

このタブーに切り込んだのが有田だった。山崎とは同じマンションに住んでいたこともあり、盟友と言っていい。スポーツ紙記者が明かす。

「有田さんとアンタッチャブルは事務所が別。当然、舞台裏ではアンタの事務所にOKをもらわなければいけない。具体的なやりとりまではわかりませんが、事務所の垣根を超えて、有田さんが男気を見せたと聞いています」

有田は11月29日放送のフジテレビ系『全力!脱力タイムズ』で、ゲリラ的にアンタの“復活漫才”をプロデュースした。これはテレビとプロダクションの予定調和を嫌う有田の発案という。

「事前告知しなかったことが新鮮に映り、大きな話題となった。有田はスタッフ任せにせず、入念に打ち合わせるタイプ。テレビやプロダクションの背広組には思いつかない発想が功を奏した」(前出・テレビ局関係者)

最後は今や“抱かれたくない男”から好感度タレントに変貌した出川哲朗だ。

テレビ東京の冠番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』の正月特番に元SMAPの稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人が出演することになった。

3人は、‘17年9月にジャニーズ事務所を退社して以来、地上波でお目にかかる機会がめっきり減っていた。その裏にジャニーズ事務所の圧力とテレビ局の忖度があったことは7月の公正取引委員会の注意処分で明らかになった通りだ。

「それを打破したのは、出川さんの人間力。本人は『あの3人が出てくれたら面白いんじゃない?』と提案し、それが通っただけと言うかもしれませんが、人望なくしては成り立たない。過去にはジャニーズ内で孤立する中居正広さんを同番組に呼んだこともある。面倒見がよく、表裏もないため、芸能界でもファンが多いんですよね。これを機に、元スマ3人の地上波出演が一気に増える可能性もあります」(前出・スポーツ紙記者)

テレビ局やプロダクションが用意したレールには乗らず、自分で“仕掛けていく”タレントこそ、令和を生き抜くのではなかろうか――。

 

  • 撮影中井川俊洋

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