人気旅行先に異変あり? 2020年に行くべき街、エリアはここ!

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ホテル、観光列車、新規就航路線…、五輪イヤーで話題満載の旅行業界。旅のプロが注目する旅行先とは?

2020年。東京オリンピック・パラリンピックが開催されるのにあわせ、東京国際空港(羽田空港)の国際線発着枠が拡張されて路線数が大幅に増える。また、日本国内でもホテルの新規開業、新たな観光列車の登場などが相次ぐ。 

2020年だからこそぜひ行きたい旅行先を、国内と海外でピックアップして紹介する。

日本からの直行便が次々就航! 2時間半で行けるヨーロッパ・ロシア「ウラジオストク」

日本人にとっては長らく“近くて遠い国”だったロシアが、2020年にグッと近くなる。ANAとJALが同時に、2020年春、東京(成田)-ウラジオストク線に新規就航する。さらに、ロシアの大手航空会社であるS7航空も東京(羽田)-ウラジオストク線を2020年夏に開設予定で、LCC・エアアジアCEOのトニー・フェルナンデス氏も日本からウラジオストクへの路線を開設する方針を明らかにしている。

ウラジオストクは、“日本から一番近いヨーロッパ”とも言われる極東ロシアの都市。日本から直行便だとたった約2時間半で到着する。2017年8月に電子ビザ(ネット申請だと無料)での訪問が可能となって以降、日本人観光客が急増した。

APEC首脳会議などの国際会議や、北朝鮮・金正恩氏の訪問などニュースにもよく登場する ウラジオストク(写真:アフロ)
安くて種類豊富な海鮮料理も人気(写真:アフロ)

ノスタルジーでフォトジェニックな街並み、美術館やクラシックバレエなどの芸術鑑賞、自然の中のトレッキング、カジノなどもあって、現地での楽しみ方はさまざま。シベリア鉄道の始発駅であるウラジオストク駅もあり、治安も良いためリピーターも多い。ロシアを訪れるなら、今が絶好の機会といえる。

「サイパン」人気復活か!?  お手頃価格も人気のスカイマーク直行便が就航

かつて日本人観光客が多く訪れた南国の楽園サイパンの人気が復活しそうだ。

2000年以降、日本からの直行便が次々と運休となり、訪問する日本人の数は減少。そんな中、2019年11月29日から、スカイマークが初の国際定期便となる東京(成田)-サイパン線の直行便を就航させた。

サイパン島の沖にあり、国立公園にも指定されている無人島「マニャガハ島」は人気スポットのひとつ ©Junji Takasago/MVA

「いま得」8600円~、「たす得」12600円~など、国内旅行感覚の料金設定も話題。成田から3時間30分、時差1時間のみで、成田午前発/サイパン夕方発と心身とも疲れにくい運航スケジュールも魅力的。毎日運航と便利だ。

BBQなどの地元のストリートフード屋台が並ぶガラパン ストリートマーケットは、観光客にも人気 ©マリアナ政府観光局/MVA

ホテルでのリゾート滞在やナイトマーケット、さらにマリンスポーツ、離島まで楽しめるサイパン。スカイマークの就航で、サイパンが再び脚光を浴びそうだ。

星野リゾート開業で温泉街もリニューアル「長門湯本温泉」

国内でまず注目したいのは、山口県の長門湯本温泉。星野リゾートが全国に運営する温泉旅館ブランド「界」の16施設目の施設、「星野リゾート 界 門」が2020年3月12日に開業するのに加え、温泉街も全面リニューアルで生まれ変わる。 

室町時代に開湯した大寧寺を中心とする長門湯本温泉は、山口県を代表する温泉として、高度経済成長期には多くの旅行客が訪れたが、近年はほぼ半減した。そんな中、危機感を抱いた長門市が星野リゾートと共同で温泉街の再生に尽力。界 長門とともに、源泉かけ流しの公共温泉施設「恩湯」のリニューアルオープン、空き家を改装した土産店やカフェ、竹林の階段などが新たにお目見えして、温泉街の雰囲気がガラリと変わる。

長門湯本温泉を曙橋から眺めたイメージ。川床が設けられて散策も楽しめる(画像提供:星野リゾート)
「星野リゾート 界 長門」の客室。参勤交代の際に各藩の藩主が宿泊した部屋をイメージ(画像提供:星野リゾート)

界 長門は「藩主の御茶屋屋敷」がテーマで、ロビーや客室は武家文化を活かしたデザイン。山口市の無形文化財に指定された「徳地和紙」をはじめ、萩焼、萩ガラス、大内塗の工芸品など地元の伝統文化や工芸が館内随所に見られる。併設のショップ「あけぼのカフェ」は界ブランドとして初めて宿泊客以外も利用できるため、周辺の温泉客でも楽しめる。

リゾート開発ラッシュ! LCCで気軽に行ける「宮古島・下地島」

続いては、沖縄県宮古島。2019年3月末、LCC(格安航空会社)のジェットスター・ジャパンが新規就航したことで、これまで高い飛行機代が必要だった宮古諸島へ一気に行きやすくなった。

下地島空港の滑走路端「17エンド」は“絶景”で知られる。空港から徒歩20分ほどで、レンタサイクルでも行ける(車両進入不可)

実は、宮古島は数年前から人気急上昇中。沖縄の離島だが、東京や大阪などから大手航空会社の直行便があり、沖縄本島や石垣島よりも“離島”感がある。それに加え、2015年1月に宮古島と伊良部島を結ぶ無料の橋「伊良部大橋」も開通したことで観光客が増加した。現在も伊良部島の沿岸部などではリゾート開発が急ピッチで進む。

みやこ下地島ターミナルの制限区域はまるでリゾートホテルのような雰囲気が素敵だ

さらに、宮古島と伊良部大橋で行き来できる下地島空港に、新たな旅客ターミナルが開業した。2020年は、東京(成田)からの便が増便されるほか、冬季は運休だった大阪(関西)便も復活する。特に、下地島空港「17エンド」は、晴れると透明な海の美しさに感動する絶景スポットだ。宮古マンゴーや宮古そばなどの島グルメも美味しく、南国リゾート旅が満喫できる。

「大阪」がホテル開業ラッシュで”値崩れ中”!? USJには新施設が登場!

近年大阪では、訪日外国人観光客の増加による「ホテル」不足、宿泊費の高騰が深刻化していた。しかし、ホテルの新規開業ラッシュと韓国人観光客の減少が重なり、最近ではビジネスホテルを中心に“値崩れ”が起き、以前よりお得に泊まれるようになったとの声が聞かれる。

大阪・道頓堀は昔も今も観光客に人気のスポット。周辺には“食いだおれ”の街・大阪らしい飲食店が軒を連ねる

2019年後半、大阪市内には「コートヤードマリオット大阪本町」「大阪エクセルホテル東急」「ホテル阪急レスパイア大阪」などのホテルが次々と開業。2020年はさらに「アロフト大阪堂島」「東急ステイ大阪本町」「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック大阪御堂筋」「アパホテル新大阪駅前」「フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波」などのオープンが予定され、1年で1万室あまりが増える見込みだ。

大阪のソウルフード的存在「たこ焼き」は、できたてをぜひ現地で味わいたい

また、大阪の観光で人気が高いユニバーサル・スタジオ・ジャパン(R)では、「スーパー・ニンテンドー・ワールド」が2020年夏にオープン予定。2019年11月にヨドバシカメラマルチメディア梅田に開業した大型商業施設「LINKS UMEDA」(リンクス梅田)も話題だ。お得な大阪で、USJ観光と本場のたこ焼きや串カツなど“食いだおれ”の旅などいかがだろうか。

LCC就航で人気続く「奄美大島」は海も森もぜんぶ楽しめる!

鹿児島・奄美大島の人気が続く。奄美大島への観光客が増えたきっかけは、LCCのバニラエアの就航(2014年7月)だった。それまで、あまり注目されていなかった奄美大島だったが、安い運賃で気軽に行けるようになり一気に話題に。就航直後は宿泊施設やレンタカーなどの不足も見られたが、現在はほぼ解消した。その後、大阪(関西)からの路線も加わり、今年も観光客の増加が続きそうだ。現在は、両路線ともピーチ・アビエーション(Peach)がバニラエアより引き継いで運航する。

奄美大島にあるマングローブの原生林はカヌーで体験するのがおすすめ。水深が浅いので子どもでも参加できる

奄美大島は手つかずの自然が多く残るリゾートで、現在は、世界自然遺産への登録を目指している。特に、マングローブの原生林、紺碧の海や白砂のビーチなどの見どころも満載で、ヤギ料理や黒糖スイーツ、島豆腐、鶏飯、奄美黒糖焼酎などの郷土料理も人気だ。2018年の大河ドラマ『西郷どん』の舞台としても話題になったのも記憶に新しい。週末の2泊3日でも楽しめる、魅力にあふれた南国の楽園だ。

新・観光列車に高速クルーザー! 注目の「瀬戸内」エリア

日本全国で大人気の「観光列車」。車窓の景色を眺めながらご当地グルメを堪能できたり、趣向を凝らした豪華な内装などが話題だ。列車によっては予約が取りづらく、切符が“プラチナチケット”化することも。

そんな中、JR西日本の新たな観光列車「etSETOra」(エトセトラ)が、2020年秋にデビューする。運行線区は呉線と山陽線(宮島口~尾道駅間)で、2005年から運行されてきた「瀬戸内マリンビュー」(2019年運行終了)に代わる瀬戸内エリアの観光列車として注目を集めている。

JR西日本が2020年秋に導入予定の新観光列車(イメージ)(JR西日本提供)

さらに、JR西日本と瀬戸内海汽船は共同で、観光型高速クルーザーも2020年中に導入予定。「SEA SPICA」(シー スピカ)と名付けられた船舶は、広島港(宇品)と三原港を結ぶ“とびしま海道”・“しまなみ海道”エリアで運航される。景色がよく眺められるように少し外側に傾いている窓側席、屋外デッキの設置など、瀬戸内の“多島美”が存分に楽しめる工夫が随所になされている。

スーパーヨット型のデッキを備えた観光型クルーザー(JR西日本提供)

その他にも、今年の春から夏にかけて、羽田発の国際線としてANAがイスタンブールやストックホルム、JALがモスクワやヘルシンキなどが就航予定だ。今年は、どこに行く?

■記事中の情報、データは2019年12月27日現在のものです。

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  • 文・写真Aki Shikama / シカマアキ

    旅行ジャーナリスト&フォトグラファー。飛行機・空港を中心に旅行関連の取材、執筆、撮影などを行う。国内全都道府県、海外約40ヶ国・地域を歴訪。ニコンカレッジ講師。元全国紙記者。

Photo Gallary13

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