次世代スターがずらり? ママセレブとジェネレーションZの娘たち
近年、二世セレブが目覚ましい活躍を見せている。
とくに目立つのが、2000年前後に生まれた“ジェネレーションZ(Z世代)”の女性セレブたち。彼女たちの共通点は、母親が芸能人として現役で活動しているということ。キラキラと輝く母を間近に見て育っただけあって、ルックスだけでなく、言動もどこか母親の面影が重なる。
2020年にさらなる飛躍を遂げてくれそうな、トップスター予備軍を厳選してご紹介しよう。
恋も仕事も絶好調:カイア・ガーバー
(2001年9月3日生まれ/18歳/母シンディ・クロフォード)
80~90年代のスーパーモデル黄金期に大活躍したシンディ・クロフォードの長女。父親のランド・ガーバーは経営者として成功しているが、元モデルでルックスもバツグンだ。
13歳でモデルになり、本格的にランウェイデビューを果たしたのが16歳のとき。その年のうちに、ド新人にも関わらず、主要メゾンのショーを総なめにして話題に。
両親譲りの長く細い手脚と、距離感を狂わせる驚異的な小顔がカイアの武器だ。痩せているのに胸やお尻はしっかりあるという現実離れしたプロポーションはもはや奇跡の域!
この恵まれた体型に加えて本人は努力家。もはや向かうところ敵なしである。そして、私生活ではイケメンモデルらとの健全なデートを何度か撮られながら、現在はコメディアンのピート・デヴィッドソンと真剣交際中だ。

すでに大物スターの風格:リリー・ローズ・デップ
(1999年5月27日生まれ/20歳/母ヴァネッサ・パラディ)
ご存知の通り、ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの愛娘で、日本でも「シャネル」の香水などのCMでおなじみだ。
身長も160cmと人並み、体型も特別スタイルがよいというわけではないが、90年代に“フレンチ・ロリータ”と崇められた母ヴァネッサのコケットな魅力を見事に引き継ぎ、すでに大物の風格を漂わせている。
15歳でモデル・女優デビューを果たすと、たちまち人気セレブの仲間入りした。わずか16歳でMETガラに招待されたり、キャリア2年で「シャネル」のショーのフィナーレに抜擢されたりと、普通なら親の七光りと叩かれそうな大役が次々に舞い込むが、溢れ出るカリスマオーラでバッシングを封殺。
現在は女優業に集中しており、最新作のNetflix映画『キング』では15世紀のフランス王女キャサリンを演じる。また、同作で共演したのをきっかけに、俳優のティモシー・シャラメと交際中ともっぱらのウワサだ。

この1年で大幅なキャリアアップ:マヤ・ホーク
(1998年7月8日生まれ/21歳/母ユマ・サーマン)
女優のユマ・サーマンが、別れた夫で俳優のイーサン・ホークとの間に産んだ娘がマヤだ。
2019年は、マヤにとって特別な1年だったはずだ。
Netflix制作の人気ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のシーズン3に新キャラのロビン役で参加したほか、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの共演で話題を集めたクエンティン・タランティーノ監督の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』にも出演。
さらに、女優業とは別に音楽活動もスタート。こちらは父イーサンのバックアップがあったようで、イーサンと親交の深いミュージシャンのジェシー・ハリスとともにライブを重ねている。
母のキャリアを追うように2016年からモデルとして活動を始めていたマヤだったが、一気にステップアップした感がある。ユマ譲りのエキセントリックな雰囲気も年々強くなっており、今後の大成が期待されている。

悟りを開いた19歳:ウィロウ・スミス
(2000年10月31日生まれ/19歳/母ジェイダ・ピンケット・スミス)
母は女優のジェイダ・ピンケット・スミス、父は俳優のウィル・スミス、俳優でシンガーのジェイデン・スミスは兄だ。
幼いころから両親に連れられ、華やかなレッドカーペットを経験していた。
7歳のころに映画『アイ・アム・レジェンド』で子役デビューし、10歳のころに『ホイップ・マイ・ヘアー』で歌手デビューを果たしている。
こうしてデビュー前からショービズ界に片脚を突っ込み、何事にもオープンな両親のもとで育ったせいか、どこか老成した考えの持ち主でもある。また、恋多き兄とは正反対で、熱愛のウワサは皆無。
性的指向については明言していないが、「男性と女性のそれぞれに、心と体が繋がりあえる相手が、ひとりずついるのが理想」と話したことも。ジェネレーションZらしい思考力で、同世代を牽引する存在だ。

バイオ生まれバイオ育ち:エヴァ・アンダーソン
(2007年11月3日生まれ/12歳/母ミラ・ジョヴォヴィッチ)
Z世代からはやや離れてしまうが、ブレイク寸前の注目二世もご紹介しておこう。
12歳のエヴァちゃんは、映画『バイオハザード』シリーズでおなじみの女優ミラ・ジョヴォヴィッチの長女だ。父親は『バイオハザード』シリーズの映画監督ポール・W・S・アンダーソンで、エヴァの映画デビュー作は『バイオハザード:ザ・ファイナル』。
このまま子役として演技の道に進むかと思われたが、2019年の夏にモデルデビューを果たす。それも、若いころに母ミラがよく表紙を飾った雑誌『ジャルーズ』のカバーガールだ。
“その気”な両親のお膳立てにより着々とキャリアを重ねているが、まだ本人は親に言われるがままに演技やモデル業をこなしているようなフシがある。
最近は髪をグリーンに染めるなど、自我とおしゃれに目覚めつつある。身長も伸び盛りで、ますますママに似ていきそう!今後の成長と活躍が楽しみである。

偉大な母をも軽々と超えていきそうな彼女たち。今後の活動をわくわくしながら見守りたい。
文:原西香
(はら あきか)海外セレブ情報誌を10年ほど編集・執筆。休刊後、フリーランスライターとして、セレブまわりなどを執筆中