ビーチバレー坂口佳穗「東京五輪で輝きたい」代表有力候補の魅力
もう「人気先行」だなんて言わせない――その目は世界を見据えていた
|スポーツ
寒さが身に染みる東京湾沿いのビーチに、猛練習に励む一人の女性アスリートの姿があった。彼女の名は坂口佳穗(23)。東京五輪出場有力候補のビーチバレー選手だ。高校時代、大手芸能事務所でタレント活動をしていた坂口。その美貌がマスコミに取り上げられ、「人気先行」と言われることもあったが、着実に実力を上げ、’18年にはマイナビジャパンツアーで初優勝を果たした。
「昔は、容姿だけ注目されて、実力が追いついていないことが嫌でした。でも、最近気づいたんです。私が注目されることでビーチバレー界も盛り上がるし、何より自分の練習環境がすごく整うなって。
私は大学からビーチバレーを始めたので、人一倍の練習が必要でした。そんな状況でも、アルバイトとかしなくても生活できて、ビーチバレーに集中できたのは、注目されたことでスポンサーがついてくれたから。ありがたいことです」
坂口は競技の魅力についても語った。
「ビーチバレーって、監督もコーチもいなくて、コートにはパートナーと自分の二人だけ。大変だけどやりがいがあって面白いんです。パートナーとはトイレとお風呂以外はずっと一緒。実は、昨年ペアを組んでいた鈴木悠佳子選手とは解散して……。今のパートナーの村上礼華選手は年下なので、私がしっかりしなきゃと思っています」
最大の目標は’20年5月に開催される日本代表決定戦。この試合で優勝すれば東京五輪の出場が決まる。
『FRIDAY』2020年1月10・17日号より
- 撮影:LUCKMAN
- ヘア&メイク:萩村千紗子