血まみれホストは元気に復帰! 「好きすぎて刺した」殺人未遂事件
衝撃写真から半年。死にかけたのに、被告の公判で情状酌量の嘆願書を出していた
東京・新宿歌舞伎町の中心部にあるホストクラブ。席につくと、店の奥から細身の中性的なイケメンが現れた。彼の源氏名は琉月(るな)(20)。
事件は’19年5月23日に発生。ホストが女性客に刺されるという内容と相まって、近隣住民から入手した犯行直後の血まみれ写真は大きな反響を呼んだ。
あれから半年。元気になった琉月さんはホストに戻り、以前の店で働いていた。
「刺されてから5日間は昏睡状態。7〜8割の確率で死んでいたと医者には言われました。7月1日に退院できましたが、(刺されて傷付いた)肝臓の半分が切除されたため、お酒を飲めません。ホストをやめて地元に帰ることも考えたが、同僚の励ましもあり復帰を決断しました」
「好きすぎて刺した」という身勝手な理由で犯行に及んだ高岡由佳被告(21)には、一審で3年6ヵ月の実刑判決が下った(現在、控訴審にむけ準備中)。だが、琉月さんは意外にも、高岡被告の公判で情状酌量を求める嘆願書を出していた。
「高岡さんにはカネをたくさん使ってもらったので恩を感じています。また、事件に興味を持ってお客さんになってくれる人もいました。僕は元気にホストに復帰できているので、彼女にも普通の生活を送ってほしいです」
刺されてもなお、客に感謝する姿勢はホストのかがみと言えるかもしれない。
『FRIDAY』2020年1月10・17日号より
- 撮影:結束武郎