キャメロン・ディアス47歳で出産 セレブの高齢出産年齢に変動

新年早々、「浜崎あゆみ出産」のニュースで驚いた人も多いことだろう。
その数日後、“あゆ”より6歳も年上のキャメロン・ディアスが、待望の第一子を授かったと発表。
生まれたのは女児で、「ラディックス・マッデン」と名付けたこと、“かっこいい”とか“イケてる”を意味する「ラッド」というあだ名で呼ばれていること、誕生の報告以上の情報や写真を公表するつもりがないことを、インスタグラムへの投稿で明らかにした。
ベビーの父親はもちろん、キャメロンの夫でバンド「グッド・シャーロット」のメンバー、ベンジー・マッデンである。
夫妻は2014年に交際をスタートし、半年後に婚約、その直後の2015年1月5日に結婚式を挙げた。

キャメロンは、2013年に撮影が行われた映画『ANNIE/アニー』の出演を最後に、表舞台からひっそりと去り、現在はのんびりと隠居生活を送っている。
現役時代は恋多き女優として知られたが、ベンジーとの交際が明らかになる以前は「結婚願望はない」と公言していた。そんなキャメロンの独身主義を変えたのがベンジーだ。
キャメロンによると、ベンジーは
「これまで付き合ってきたほかのどの恋人とも違う」
のだという。
そんな最愛の夫との子供が欲しくなるのは、自然なことだろう。とはいえ、キャメロンが結婚したのは42歳のこと。
日本でも35歳以上での初産は高齢出産と定義されており、自然妊娠の確率はそれ以前に比べて格段に下がり、妊娠・出産のリスクはグンと上がるのだ。
キャメロンが女優業を引退したのは、妊娠に備えるためともウワサされており、2018年には不妊治療や体外受精を含む“妊活”を行ったと報道された。とはいえ、これまでにキャメロンの妊婦姿はキャッチされていないことから、代理母が出産したとも囁かれている。
キャメロンの代理母出産説はさておき、ハリウッドでは近年、高齢出産が目立っている。
現在40代から50代のスターたちが育ったのは、「仕事で成功したいのなら、子を持つ人生は諦める」という考えが主流だった時代。
そのため、40代になってようやく妊娠・出産と真剣に向き合い、様々なリスクを受け入れたうえで高齢出産に挑んでいるのだ。ちなみに、45歳以上の初産は高齢出産よりもさらにリスクが高く、超高齢出産と呼ばれている。
仕事も子供も諦めず、“奇跡の高齢出産”を実現したセレブを、出産年齢が高い順に紹介しよう。
初産年齢50歳:ジャネット・ジャクソン
2016年に妊娠中であることを公表、翌年1月に男児の出産を報告した。
妊娠についての詳細は語られておらず、凍結保存された本人の卵子を用いたか、卵子の提供を受けたのではないかとも報じられている。
超高齢出産に備え、サポートのために人を雇ったことも明らかにしている。
初産年齢49歳:ローラ・リニー
映画『トゥルーマン・ショー』『真実の行方』『ハドソン川の奇跡』など、良作の出演が多い実力派女優。妊娠したことを公表しないまま、2014年に49歳で第一子となる男児を出産した。
初産年齢47歳:キャメロン・ディアス
2014年に女優業から退き、子供を持つための体勢を整えた。
2020年1月、女児の誕生を報告。子供の誕生日や出産方法などは非公表である。
初産年齢46歳:ジーナ・デイヴィス
現在63歳のジーナ・デイヴィスは、1991年の映画『テルマ&ルイーズ』で主演を務めた女優。
第一子を出産したのは46歳のとき。さらにその2年後、48歳で双子を出産しているというから驚きだ。
初産年齢44歳:マーシア・クロス
人気ヒットドラマ『デスパレートな妻たち』のシーズン3が撮影されている期間に妊娠。2007年に双子を出産し、直後に45歳の誕生日を迎えている。
ドラマの制作側が配慮した結果、マーシアが降板することなくシーズン3を進行することができた。
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周囲のサポートが万全であることや、しばらく仕事を休んでもキャリア的にも経済的に問題がないことなど、売れっ子セレブたちは母子を取り巻く環境が圧倒的に恵まれている。将来的な不安も、一般的な母親に比べたら少ないだろう。
だとしても、高齢出産のリスクは誰でも同じ。セレブたちも一大決心して子を持っているのだ。
文:原西香
(はら あきか)海外セレブ情報誌を10年ほど編集・執筆。休刊後、フリーランスライターとして、セレブまわりなどを執筆中