後藤久美子　２４年ぶり女優復帰のウラに所属事務所の「台所事情」

映画『男はつらいよ 50 お帰り寅さん』が‘19年12月27日に公開された。’69年に第1作が公開されてから半世紀、第50作目である。映画そのものも話題になっているが、注目を浴びているのが『ゴクミ』こと後藤久美子だ。

ゴクミが‘89年に公開された第42作『ぼくの伯父さん』に出演したときは弱冠15歳。寅さんの甥である満男（吉岡秀隆）の“マドンナ”役だった。

その後、シリーズ５作品に出演し、実に24年ぶりの女優復帰となった。今作でも設定はそのままで、満男の“初恋の相手役”だ。

もう30年以上も前のことだが、「国民的美少女」として “美少女ブーム”の筆頭となったゴクミ。しかしこれからというときに、21歳でF-1ドライバーのジャン・アレジ氏と婚約を発表。フランスでは比較的多いとされる「事実婚」状態で、24年が経った現在では３人の子どもをもうけ、長女のエレナは昨年日本でモデルデビューした。

‘96年に渡仏し、現在はスイス・ジュネーブに居住しているゴクミ。映画の撮影のために来日した際、同時に日本でエレナの芸能活動を支えるとしていた。これがいろいろと憶測を生むことになった。

「日本の芸能界では、結婚して活動休止した女優が急に仕事復帰すると、必ず“何かある”と勘ぐられます。スポットライトを浴びた記憶が忘れられず、子育てが一段落したことをきっかけに活動を再開することも考えられますが、離婚が近いとみられることも多い。実例もいくつかありますからね。特に後藤さんのような、芸能界に未練がなさそうで、海外で何不自由ないセレブな生活を送っている人が、“なんでまた”と思ってしまう。日本に来なくてもできるCM出演やファッション誌の撮影以外の仕事は、どんなにギャラを積んでも無理だといわれていました。そのため、余計に憶測を生んでいます」（芸能プロ関係者）

この夫婦は特に“おしどり”だという話を聞いたことはないが、逆に“うまくいってない”という話も聞いたことがない。もっとも、日本から遠く離れたヨーロッパで生活している彼らの日常が、ニュースになって伝わることもめったにないのだが……。取材してみても、夫婦の間に亀裂ができているというような話は出てこなかった。

彼女の女優復帰はすべてエレナのためということなのか。ところがこんな話が聞こえてきた。

「後藤さんが所属しているオスカーの台所事情があまりよくないという話が業界で出ているんですよ。所属タレントで、いま活躍が目立つのは米倉涼子さんだけ。上戸彩さんは復帰していますが、まだまだ子育てがありますし、武井咲さんも完全復帰できていない状況です。そんなときに剛力彩芽さんがあんなことになって、大変だということがわかります。それで後藤さんにすがったのではないかと言われています。後藤さんが日本で仕事するようになれば、同じ事務所の所属となった娘のエレナさんをバックアップすることも容易ですからね」（テレビ局関係者）

ゴクミは『週刊朝日』の表紙とグラビア、『朝日新聞』の『ひと』欄に登場したかと思えば『徹子の部屋』（テレビ朝日系）にも出演し精力的に映画の宣伝をしている。

少女時代のゴクミを知っている世代も、知らない世代も彼女の姿を見て目を見張っただろう。まさに“美魔女”だ。

それもただ外見だけを飾ったハリボテの美魔女ではない。実に品のある正真正銘のセレブ感が漂っている。

「『寅さん』を観たマスコミ関係者は皆、彼女を絶賛していました。映画公開を機に新たな“ゴクミブーム”の到来が予想されます。今、日本の芸能界で、リアルセレブ女優はいません。彼女のノーブルな雰囲気は重宝されると思います。CMはもちろんドラマや映画の出演オファーが増えることは間違いないでしょう」（広告代理店社員）

彼女のCM出演料は1本5000万円をくだらないという話もある。事務所の未来は彼女にかかっているのか――。