激カワ画像 中国で人気ナンバー1の美女コスプレイヤー日本上陸
14年前、グラビア界に突然現れたリア・ディゾン。異文化、異次元のセクシーさで瞬く間に全雑誌を総ナメにし、写真集を出せば10万部超えの大ヒット。世に「黒船襲来」の言葉を流行らせた。そして今また、「歴史は繰り返す」、かもしれない――。
中国の大人気コスプレイヤーに会ったのは昨年12月。上海で行われた中国版コミケ『COMICUP』でのことだ。
「今日ここにいる人の中で、日本のコミケにも行くという人は結構いるわ。私も’18年、中国で作った自分の写真集を300冊持ち込んだの。重くて大変だったけど半日で全部売り切れて超ハッピーだった」
と楽しそうに語るのは、憧れの日本名を持つ神楽坂真冬さん。ウェイボーをはじめとする中国SNSで200万超のフォロワーを持つ、トップクラスのチャイニーズコスプレイヤーだ。
「コミケにはずっと行ってみたかったんですが、今年ついに念願がかなって初参加します。日本のコスプレイヤーから勉強もしたいし、私をどんなふうに見てもらえるのか、ものすごくワクワクしています」
と言うのはワン・イーモウさん。こちらも中国版TikTokで1500万フォロワーを持つ超人気コスプレイヤーだ。
’07年から始まったCOMICUPは年に2回開催され、アニメ、マンガ、ゲームのファンが集まる中国最大級の祭典に成長。通算25回目となる今回は、’19年12月20日、21日の2日間で会場の上海新國際展覧中心に20万人以上を集めた。
「中国の『オタク市場』はずっと右肩上がり。ここ数年はCOMICUPも、完全にビジネス化しています」(出版コーディネーター・馮テツさん)
確かに同人誌を扱っているブースよりも、人気キャラクター関連のグッズやフィギュア、ゲームの公式ショップなどが目立つ。日本の企業の出店ブースも年々増加しているという。
「特にここ数年盛り上がりを見せているのがコスプレイヤーです。中国でもアニメやゲームの産業化がどんどん進んでいますが、そんななかでコスプレもおカネになる商売として認知されつつあります。企業が公式コスプレイヤーに起用したり、自主製作のCDロムや書籍を販売してタレント化されるのと同時に、一般サラリーマンの何倍もの年収を得る女の子たちも出てきました」(馮さん)
COMICUPでも、そこここで有名コスプレイヤーが好きなように自分のショータイムを設け、カメラマンたちがその周りに輪を作る。アジア最大の規模を誇る会場だけに、各プレイヤーが使えるスペースが広く、場所・時間などに規制が多いコミケよりずっと自由な印象だ。それぞれが持参した衣装や大道具、小道具のクオリティもとても高い。さらに、10代から20代前半を中心にしたプレイヤーは切磋琢磨しあいながら、SNSを駆使して自らを発信し続けている。その競争の規模、し烈さたるや日本の比ではない。
「最近、中国のコスプレイヤーはとても自信を持ってきたように思う」というのは前出のコスプレイヤー、ワンさん。
「昔は日本のキャラクターばかりだったけれど、最近は中国にもすごく素敵なアニメ作品が増えてきた。それらを日本の皆さんにもっと知ってもらいたいです。コスプレをベースに、日本で新しいビジネスを探したいという子は増えているし、これから先、中国の人気キャラを日本人に演じてもらえる日だって来ると思う」
年々増加する中国からのコミケ参加者。もちろん「クールジャパン」へのリスペクトはいまだ健在、ではある。しかし、彼女たちに「大いなる野望」が芽生えているのもまた事実だ。
- 撮影:講談社写真部