4割は裸? ドラマ『ホームルーム』であの山田裕貴が変態教師に!

変態教師・愛田凛太郎(ラブリン)にかける思いをインタビュー

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母親、教師、生徒、親友……異常な愛の化学反応が引き起こすサイコパスなストーリー展開から目が離せない漫画『ホームルーム』が、待望のドラマ化。1月23日(木)から放送がスタートする。多くの電子書店で総合第1位の売り上げを記録した超人気漫画だが、そのきわどい内容から、演じる役者が果たして見つかるのか!? との余計な心配を裏切り、今もっとも注目の俳優が抜擢され、世間をざわつかせた。

原作漫画『ホームルーム』1〜3話を今すぐ読むならコチラ

漫画『ホームルーム』(著者・千代)は、WEBコミック配信サイト「コミックDAYS」にて2018年3月号より毎週木曜日に配信中

日常的にストーカーを重ねる「変態教師」という主人公を演じるのは、朝ドラ『なつぞら』の雪次郎役が記憶に新しい実力派俳優・山田裕貴だ。歪んだ愛情を生徒に向ける変態ストーカー教師を熱演している。

北関東の廃校で撮影が行われているロケ現場にて。さわやかな教師の衣装に包まれ、すっかりラブリンになりきる山田裕貴氏

そこで、撮影中のロケ現場に出向き、この作品にかける思いを訊いた。

ーー主演が決まったときの心境を教えてください。

すごくうれしかったですね。ここ最近、ずっと善人役か悪役のどちらかを演じることが多かったのと、同時期に放送のドラマ『SEDAI WARS』ではぱっとしない普通の人を演じていることもあり、そことはまた違うベクトルに向かえたらいいなと思っていたので、すごくありがたかったです。

メディアでは、“イケメン俳優”なんて呼ばれることが多いのですが、この役はきっと“イケメン俳優”はやらない(笑)。以前出演した朝ドラ『なつぞら』の雪次郎のイメージからの、すごくいいフィニッシュブローになるんじゃないかと思っています。

ラブリンのチャームポイント(?)でもある涙ボクロが馴染んでいる

ーー確かに、山田さんといえば『なつぞら』のイメージが強いです。

『なつぞら』で僕のことを知る人が増えたことで、逆に自分の無力さを感じたんです。

確かに、朝ドラのおかげで今までなら考えられなかったことが実際に起きている。だからこそ、今ここでピリッと身を引き締めて、いろんなことができる俳優なんだということを見せられたらと思っています。どの作品も熱量は変わらないですし、作品の魅力やメッセージを伝えることだけを意識してここまでやってきたので。

ーー変態ストーカー教師(愛田凛太郎:愛称ラブリン)役を演じてみて、いかがですか?

演じていくうちにどんどんラブリンが自分の中に染み込んできている感じです。

もともと自分の中に持っている“変な一面”を掘り下げて演じているんですが、だんだん馴染んできたというか。変態性のようなものは、人間誰しもが持っていますよね。僕は昔からよく「変わっている」と言われるので、その部分が人よりもちょっと強めなのかも(笑)。

同時期に放送するもう1本のドラマ撮影、金曜パーソナリティーを務めた朝の情報番組『ZIP!』の生放送出演と、多忙を極める中でのインタビューだった

ーーラブリンを演じるうえで、苦戦した点はありますか?

前貼りを隠すこと(笑)! 4割くらいが裸のシーンなんですよ。演じる時に、前貼りを隠すための動きに見えないよう、いかに自然に見せるかのせめぎ合いですね。

あと、ラブリンはサイコパスな人間なので、普通の人だったら避けるところを、あえて危ない方向に飛び込んでいく。だから、「いや〜これはやんないよなぁ」って思ったら、「じゃぁやろう!」みたいな感覚でやっています。今までの役は、ある程度自分の心の整理がつくところで演じていたので、違和感があるというか、心の居心地が悪いです。でも、「ありえない」と思ったことを、解釈でどうにか繋ぎ合わせていく力がつくんじゃないかなと思ってます。

ーー逆にラブリンに共感できる部分はありますか?

やっぱり幸子(秋田汐梨)が笑っていたらうれしいし、冷たい顔をされたら嫌な気持ちになる。ラブリンが、眠っている幸子に添い寝するシーンがあるんですが、撮影後「これ本当だったらすごく嫌だ」とボソッと言われて、めちゃくちゃショック受けましたもんね(笑)。

原作漫画の連載初期で最も衝撃的と言えるシーン。全裸で幸子の部屋に潜むラブリンをどう演じるのか、原作ファン、山田裕貴ファンともに気になるところだ

僕の勘違いかもしれませんが、椎名先生(山下リオ)とのキスシーンのあとなんて、すごく悲しそうな顔をしていて、あんまり喋ってくれなくてちょっと戸惑いましたけど、同時に思ったんですよ、「あぁ本当にラブリンになれてるな」と。ラブリンには強い執着心があるからか、今までの恋愛ものではなかった不思議な感覚です。

さわやかに見えながら何を考えているかわからないようなまなざしに、ラブリンが見え隠れする

ーーラブリンの歪んだ愛のかたちについて、どう思いますか?

原作とは少し違いますが、ラブリンがあんな風になってしまったのは、母親から暴力を受けていたからなんじゃないかと考えました。たとえ家庭環境が良くなかったとしても、母親の心根だったり、何かしらしっかりしている部分があれば歪んだ人間は育たない。そういう家庭環境、教育環境が子どもに与える影響についても何か伝えられるんじゃないかと、思い始めているところです。

彼はただ愛が欲しかっただけなんですよね。愛ってなんなんだろう、人を想うってどういうことなんだろうとすごく考えさせられました。

誰にでも優しいからといって、思いやりがある人とは限らない。例えば、誰かの誕生日にサプライズパーティーを仕掛けるのが好きな人は、本当に相手のことを想ってやっているのか? ただ自分が喜びたいだけだと心理学上では言われていますよね。優しさでかけた言葉が人を傷つけることもある。もし、「僕って優しいでしょ」とか、「僕は愛情深いんだ」とか思ってるんだったら、一回自分を疑った方がいい。そう思わせられましたね。

カメラが仕込まれたペンも大切な小道具。「企んだ顔をして構えてみてください」というリクエストにこたえる山田裕貴氏

究極の愛、無性の愛、自己犠牲の愛……いろんな愛のかたちに触れられるすごくいいドラマだと思います。

ーー演じながらいろんな感情が芽生えたり、気付きがありそうですね。

そうですね。やっぱり作品や台本を読んで想像するだけじゃなく、役を生きてみてはじめて「なるほど、こう思うのか!」みたいな発見は、日々あります。

ーー奥深いですね。このドラマを通じ、山田さんから視聴者へ伝えたいメッセージとは?

自分が正しいと思う道は突き進んでいいけれど、向かう先には必ず相手がいる。だから、どれだけ相手の立場に立って物事を考えられるかどうか。例えば、若い世代だと、周りにいる悪い道に進もうとしている人を「キモイ」のひと言で片づけるのではなく、「何かあるんじゃないか」と思ってあげられる人になって欲しいというか。そこから人の本質というのは見えてくるものなので。とくに俳優は、人間を知っていく職業だと思っているので、その部分は僕自身も気にかけているところです。

ーー最後に、今年の目標を教えてください。

デビューしてちょうど10年、30歳になる年なので、“朝ドラ俳優”や“若手イケメン俳優”ではなく、「俳優・山田裕貴」を、しっかり定着させたいです。それには、人間が良くなきゃいけない。そこはきっちり叩き上げながら、生きていけたらと思います。

撮影の疲れも見せず、熱い想いを語ってくれた

かなりきわどい描写の多い作品だけに、どこまで再現できるのか? という点が気になるところ。「放送上、いろいろ制限はありますが、せっかくならやれるところまでやりたいです」という大胆不敵な発言に、期待が高まるーー。

ドラマ『ホームルーム』公式ホームページはコチラ

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ホームルーム 第1巻 1~3話

  • 取材・文大森奈奈撮影田中祐介

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