「ネトウヨ」に言及 元SMAP稲垣吾郎が恐れる芸能界のレッテル

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読書家としても有名な稲垣吾郎。番組では理路整然と語っていたが……(‘18年)

元SMAP稲垣吾郎が“ネット右翼”に言及した件が波紋を広げている。

発端は元日に放送された『100分deナショナリズム』(NHK・Eテレ)。4人の識者と共に、ベネディクト・アンダーソンの『想像の共同体』、マキアヴェリ著『君主論』、橋川文三の『昭和維新試論』、安部公房著『方舟さくら丸』という4つの書物から、ナショナリズムを解剖していくという内容で、稲垣はタレントMCによくありがちな“添え物”的な立ち位置ではなく、自らも積極的に議論に参加した。

例えば、アンダーソンの「ナショナリズム(国民意識)は植民地で生まれ、それが独立戦争に発展した」という論を受けて、

「僕なんかも個人的に言うと、大きな会社にいて、ちょっと独立して。でもなんかそうなることによって、仲間意識がいつも以上に強くなってきたりとか。独立戦争したわけではないんですけど」

とコメント。‘17年9月に業界最大手のジャニーズ事務所を退所したことをネタに場を和ませた。

問題の“ネトウヨ”に関する発言が飛び出したのはこのあと。「経済的衰退による自信の喪失が、排他的なナショナリズムの一因ではないか」という識者の指摘をうけ、稲垣は次のように語った。

「自信がないとなると、大きなものがあると、なんか頼りたくなっちゃうというか。ネット右翼の人たちもそうかもしれませんし」

これがニュースサイト「LITERA」で紹介されると、作家・百田尚樹氏はツイッターで、

《頭の悪いタレントが、リベラル的なこと言えば受けるかもと考えて発言したんだろうね。 マジレスすると、『大きなもの』とは何かも定義せず、『自信がないとそれに頼る』という仮説の前提の上に、抽象的な結論を導き出したバカ発言》

と猛反発。経済評論家の上念司氏もツイッターで、

《自信がないと、大きなものがあるとなんか頼りたくなる。大きな事務所を辞めた人たちもそうかもしれません。 だから、『アベガー!』『ネトウヨがー!』に便乗してみました。情弱でテレビしか見てないもんで。な、ゴローちゃん。》

と批判した。スポーツ紙芸能担当記者の話。

「百田氏や上念氏といった、いわゆる“安倍晋三応援団”が稲垣批判にGOサインを出したことから、稲垣さんには文字通り“ネトウヨ”から『見損なった』『発言が安直すぎる』といった声が浴びせられました」

その一方で、百田氏らが、LITERA記事に過剰反応したのは明らかで、Eテレの同番組を全編見たかどうかは不明だ。前出の記者が語る。

「番組を見ていれば、稲垣さんが“ネット右翼”に言及した箇所に悪意はなく、流れの中で柔軟に対応した意見であることはわかるはずです。案の定、稲垣批判した人たちにも『ちゃんと番組見たのか』との声が上がりました。百田氏はその後、該当ツイートを削除しました」

一方で稲垣サイドが恐れているのは、“ネトウヨ”の反感を買うことではない。「リベラル」や「パヨク」といったイメージが付き、色分けされることだという。

「俳優やタレントにとって政治色が付くことは好ましくない。稲垣さんだって、右でもなければ左でもない。しかし、“ネトウヨ発言”だけが切り取られて、リベラル勢力に利用されることもある」(テレビ局関係者)

芸能界のリベラル勢と言えば、ラサール石井や「ウーマンラッシュアワー」村本大輔らが挙げられる。前出テレビ関係者によれば、

「どちらも仕事面では苦労している。特に村本は地上波ではめったにお目にかかれない」

という。稲垣、草彅剛、香取慎吾の元SMAPの3人は、地上波復帰を見据え今年が正念場となる。その前段で勝手なレッテル張りをされるのは、勘弁願いたいはずだ。

  • PHOTO原一平

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