着服金の大半は「乗馬クラブ」に 10億を横領した女の悲しき人生

住友重機械の労組から10年にわたって横領した金を馬やポルシェにつぎ込んでいた

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田村純子容疑者は馬術競技用の馬を6頭所有するほか、地方競馬の競走馬も複数購入した(写真はフェイスブックより)

「田村さんは国際大会出場に必要なライセンスは持っておらず、あくまで趣味として馬術を楽しんでいましたが、馬に対する思い入れは半端なかったですね。普通は自分が所有する馬が故障したり、高齢になると手放してしまうものなんです。維持費が1頭で月15万円ほどかかりますから。ところが、彼女は絶対にそうせずに、『北海道の牧場で、余生を送らせてあげたい』『最期を看取る』と話していました」(親しかった乗馬仲間)

警視庁捜査2課は、住友重機械工業の労働組合の預金口座から5000万円を横領した容疑で、同組合の元会計担当書記の田村純子容疑者(60)を逮捕した。

「田村容疑者は’82年の入社以来、労組に勤務していました。そこで会計を一手に担っていた立場を利用して、’08年から10年にわたり、組合員が積み立てていた年金口座から約10億円を自分の口座に移し替えていたんです」(全国紙社会部記者)

横領したカネはポルシェやエルメスのバッグの購入のほか、大半を「愛馬」たちに注ぎ込んでいた。田村容疑者は茨城県常総市にある乗馬クラブに、少なくとも6頭の馬を預けていたという。

「彼女の所有馬が障害馬術の全国大会で優勝したこともありましたね。田村さんは服装や化粧にはほとんど気を遣っていなかったけれど、とにかく馬にはお金を使っていました。馬のゼッケンがエルメスでしたから。馬術の大会後、栃木県の焼き肉店で奢(おご)ってもらったこともありましたね。彼女が『ドンペリを飲みたい』と言って、お店が急遽、用意したことをよく覚えています。白のドンペリを2本空けて、田村さんが約20万円を現金で払いました」(前出の乗馬仲間)

田村容疑者は独身で、埼玉県の実家で母親と二人暮らしをしながら思うままにカネを使い続けていた。

だが、そんな生活は突然、終わりを告げる。’18年1月に組合の会計調査が始まると、田村容疑者は「解雇してください」と会社にメールを送って失踪。昨年11月からは千葉県のアパートに隠れ住んでいた。近隣住民はこう語る。

「家賃は6万円くらいの部屋かな。礼儀正しい人でしたね。職業を聞いたら、『ウチでパソコンの仕事をしています』って。クルマはレクサスに乗っていました。1月7日午前に、田村さんは刑事さんたちに連れられて、部屋から警察車両に乗り込んでいきました。暴れたり、泣いたりする様子はなかったですね」

田村容疑者は警察の取り調べに対し、容疑を素直に認めているという。馬に捧げた人生、それは横領によるウソの資産に支えられたものだった。

田村容疑者が通っていた茨城県常総市の乗馬クラブ。横領が発覚したタイミングで、姿を現さなくなったという
逮捕時に住んでいた千葉県野田市のアパート。駐車場には彼女が所有するレクサス(右)が今もある
1000万円以上もする「ポルシェ・カイエン」が、愛車だった(写真はフェイスブックより)

『FRIDAY』2020年1月31日号より

  • 撮影蓮尾真司(2~3枚目写真)

Photo Gallary4

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