春節100万人の中国人訪日客がアダ 新型肺炎が日本で蔓延の危機

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成田空港で武漢市で集団感染している新型肺炎への注意を喚起する表示。24日から100万人近い中国人が日本各地で観光を楽しむ

春節(旧正月)による中国の大型連休が、1月24日から始まる。今年も多くの中国人観光客が、日本を訪れるだろう。心配されるのが、中国中部・武漢市の住民が集団感染した新型コロナウィルスによる肺炎の蔓延だ。

「中国政府はこれまでに300人超が感染したと発表しましたが、鵜呑みにはできません。武漢だけでなく、北京や上海でも蔓延しているという話もあります。中国政府が公表しているより、はるかに多くの感染者がいるハズです。ヒトからヒトへの感染も確認されています。中国政府はネット上の不利益な情報の削除に必死です。『武漢市内の病院は肺炎患者であふれている。これは真実の話だ。院内にひびく患者の「ウウウ……」という悲痛な声。ただ医師やベッドが足りず病院に行っても診療は受けられない悲惨な状態だ』。こんな書き込みが片っ端から消されているんです。日本政府は水際で肺炎の侵入を食い止めようと空港でのチェック機能を強化していますが、実際に阻止できるか疑問が残ります。日本でも蔓延する可能性は否定できません」(全国紙国際部記者)

中国人観光客の日本人気は、あいかわらず高い。上海に本社を置く世界最大級のオンライン旅行会社「トリップ・ドット・コム」によると、海外旅行先としての日本の人気は絶大だ。「行ってみたいアジアの都市」では、トップ10のうち日本の街が6つもランクインしている。

1位・バンコク(タイ)、2位・大阪、3位・東京、4位・パタヤ(タイ)、5位・ニャチャン(ベトナム)、6位・シンガポール、7位・京都、8位・奈良、9位・名古屋、10位・札幌

中国人ジャーナリスト周来友氏が語る。

「東京・銀座でブランド品を爆買いするような中国人観光客は、以前より減りました。最近の人気はアウトドアと体験モノ。北海道・倶知安(くっちゃん)や長野県・白馬村でのスキーや、京都で舞妓さんになりきる体験コーナーなどが注目されています」

春節に訪日する中国人観光客の数は、毎年71万人ほど。だが周氏によると、今年は過去最高を記録しそうだという。背景にあるのは、東アジアの3つの国際問題だ。

「1つ目が韓国です。在韓米軍は’16年に、中国を意識しTHAAD(高高度防衛ミサイル)を配備。これに対し、中国は激しく反発しています。翌年からは中国人による韓国へのツアーを全面禁止。’16年に約800万人だった訪韓観光客が、翌年には400万人に半減したんです。2つ目が台湾。今年1月の総統選では、中国と一線を画す与党・民進党の蔡英文氏が当選しています。’16年以来、民進党政権が続き台湾を訪れる観光客が減っているんです。3つ目が香港です。影響力を増そうとする中国政府に対し、学生を中心に多くの住民が反発。昨年は大規模なデモが起きました。韓国、台湾、香港を訪れていた観光客が、こぞって日本を旅行するかもしれません。春節の1週間だけで、100万人近い中国人が日本に来る可能性もあります。普段なら喜ばしいことですが、今年は新型肺炎も一緒に流入する危険がある。過去最多の中国人観光客がアダになるかもしれません」

春節だけで1000億円を消費するといわれる中国人観光客。今年は例年以上にインバウンド効果が期待できるが、同時に殺人ウィルスが持ち込まれるリスクも高くなりそうだ。

  • 写真ロイター/アフロ

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