サッカー五輪代表の不甲斐ない戦いで「本田圭佑待望論」が急浮上
選手のメンタルが弱すぎて取りざたされる救世主!
格下のサウジアラビア、シリアに2連敗してグループステージで敗退――。現在、タイで行われているU23アジア選手権での日本代表の戦いぶりは、あまりにもひどかった。2試合ともに力負け。チャンスすらろくに作れず、あっけなく敗れ去った。
「今大会で際立っていたのは、選手の無気力ぶりです。練習中から妙に淡々としていて、囲み取材でのコメントもありきたり。日本は開催国枠で東京五輪への出場が決まっているから、モチベーションが保てなかったというのは言い訳にならない。海外組がほとんど招集されていない中、国内組にとってはまたとないアピールの場だったわけですからね」(現地で取材するサッカーライター)
もちろん、メンタル崩壊は選手だけの責任ではない。モチベーションの維持・向上はむしろ、監督の役割。「戦犯」は森保一監督(51)だ。チーム関係者が言う。
「森保監督は大会を通じて徐々にパフォーマンスを上げていこうと考えていた。しかしこれが大きな間違いでした。日本を除く他の国がオリンピック出場権をかけて死に物狂いで挑んでくるなかで、『徐々に』なんて通用するわけがない。森保監督はJリーグならまだしも、負ければ終わりの国際大会には向いていない」
このままではオリンピックでも惨敗することは目に見えている。はたしてチームを救う「救世主」はいるのか。その一番手と目されているのは、やはり天才・久保建英(たけふさ)(18)だ。スポーツライターの杉山茂樹氏が言う。
「エースは久保で間違いない。問題はどうやって彼にボールを渡すか。そのためには、前線でボールを収めてくれる選手が必要になります。現在、ブンデスリーガで活躍する大迫勇也(29)をオーバーエイジで呼べればいいんですが、はたして所属チームが招集に許可を出してくれるかどうか……」
ボールをキープでき、しかも絶対に招集に応じてくれる選手として、いま、急浮上しているのがあの男の名前だ。前出・代表チーム関係者が語る。
「本田圭佑(33)ですよ。本田はいま所属チームがない状態で、なおかつ『東京五輪に出場したい』と公言している。これまでは『実戦から遠のいている本田は論外』という向きが強かったですが、ここにきて代表にとっての『劇薬』になるとの声が出てきています」
まずは「戦犯」を排除し、次に「救世主」を見つける。東京五輪という大舞台まで時間はない。
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『FRIDAY』2020年1月31日号より
- 写真:JFA/アフロ
- ムツ・カワモリ/アフロ(久保)