ハリネズミ界の大スター「あずき&もなか」にフォロワー41万人 | FRIDAYデジタル

ハリネズミ界の大スター「あずき&もなか」にフォロワー41万人 

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近年ペットとして人気急上昇のハリネズミ。「ハリネズミカフェ」なども登場し、そのトゲトゲの背中ともふもふのお腹のギャップに癒される人が続出している。

基本的に夜行性で、昼間は寝ていることが多いというハリネズミ。大きな音に敏感で、シャッターチャンス! と思っても大きな物音がすると瞬時に丸まってしまうのだという

「でも実は、ハリネズミはネズミではないんです」

と衝撃の事実をさらりと教えてくれたのは、ハリネズミ界の大スター・あずき君ともなかちゃんの「父ちゃん」カメラマンの角田修一(つのだ・しゅういち)氏だ。ハリネズミの可愛さを日本国内のみならず海外にまで広めた、ハリネズミ界で知らぬ人のいないインスタグラマーでもある。

今や角田氏が発信する、あずき&もなかのインスタグラムはフォロワー41万6000人(2020年1月23日現在)。その愛らしい表情や仕草が、2016年から始めたSNSでバズり、グッズやフィギュアにカレンダー、そしてついに切手にもなった。さらに、2017年に発売された初めてのフォトエッセイ『トゲもふ! はりねずみのあずき』(KADOKAWA)を皮切りに、4冊の書籍まで出している。

「本当は、犬が飼いたかったんです。でも、息子に動物アレルギーがあるからと妻に反対され、『ハリネズミにでもしたら?』と。『ネズミなんていやだ』と思いつつも店に下見に行ったところ、2軒目で初めて触れさせてもらったのがあずきでした。おっとりしていて、ちゃんと目が合うし、顔立ちも小型犬っぽい。ハリネズミといっても、げっ歯類ではなくモグラの仲間だということもその後知りました」(カメラマン角田修一氏 以下同)

名前の由来は、スイーツ好きな角田さんが甘いもの関連の3文字のワードを片っ端からあげていったうちのひとつ。

「カメラマンとして大手化粧品会社の人とお会いする機会が多く、お話をする中で、売れるブランドは大抵“3文字”だと(笑)。その時にはSNSで発信することも、ましてやグッズや本を売ることになるとも予想もしていませんでしたけどね」

もともと、日常の様々なことの経過を記録するのが好きで、ブログを始めるのも早かったという角田氏。少しずつあずき君との距離を縮めるうちに、フォトダイアリー代わりにしようとインスタグラムを始めたという。

「ちょうど、インスタが流行り始めた時期であり、ハリネズミを飼う人が少しずつ増えていたのに、なかなか仲間が見つからないという時期でもありました。その2つの要素が相まって、全国の“ハリ飼いさん”たちがSNS上で一気に繋がり、4ヵ月くらいでフォロワーが1万人を超えたんです。みなさん、情報や仲間が欲しかったんでしょうね」

その時点でも、ハリネズミの写真を上げるインスタグラマーは少なからずいたようだが、プロのカメラマンである角田氏の、ただかわいいだけじゃない、どこかグラフィカルな写真はひときわ目を引いたに違いない。

中でも、あずき君の存在を世に知らしめたのはこの動画。

2016年9月、りんごを食べるあずき君の動画が情報番組等で紹介されるやたちまちフォロワーは5〜6万人に膨れ上がり、その年のうちに10万人を突破。

「その後、SNS上で繋がったみなさんがとても仲の良い印象だったので、オフ会のような感覚で写真展をここ(角田氏のハウススタジオ)で開催したところ、会場に入りきらないくらいの方が来てくれました。SNS上ですでに見知っているから、すぐにみなさん意気投合して、連れてきたハリネズミ達を仲良く遊ばせたりと大盛況でしたね」

すっかりカメラマンとハリネズミインスタグラマーという2足のわらじを履くこととなった角田さん。撮影用の小道具などが豊富に手元にあることもあり、背景や撮り方にもますます凝っていく。

「B型で凝り性ということもあり、ネットで調べてあずきハウスまで作ってしまいました。撮影用の小道具は、ミニチュア屋さんで調達したり、ガチャガチャで手に入れたり、自分でニット帽を編んだり(笑)。あとは、SNSを見てくださったハンドメイド作家さん達が、季節ごとに衣装や帽子などを送ってくださるようになり、今ではイベント会場の一部は彼らが出品する小道具の展示スペースになっているくらいです」

あずき君が2歳を過ぎた頃、近所に住むお母様が飼い始めた桃ちゃんを預かるタイミングがあり、その間に生まれたのが娘のもなかちゃん。あずき君よりも警戒心が強く、機嫌を損ねるとぎゅっと丸くなってなかなか顔を見せてくれないことも。

「その分、ふわぁっと開いて顔を出してくれた時の幸福感たるや……(笑)。本来、もなかのほうがハリネズミとしては普通で、中には一日中丸まったまま顔を見せてくれない子もいるんです。なので、ハリ飼いさん達はみな基本ドM(笑)。『お世話させていただいてる』『あ、甘えてくれた』とささやかなことで日々喜んでいるところがありますね」

2018年にもなかを授かったあと、3歳の誕生日を祝った直後の2019年1月20日に、あずき君は突然天国へ旅立つ。たった3年だけの短い期間に、あずき君が角田氏と国内外のハリネズミファンに残してくれた幸福感は計り知れない。

そして、あずき君の一周忌とほぼ同時期の1月23日に、昨年イギリスで出版された『あずきの大冒険』の中から角田さんお気に入りの16枚をピックアップして作ったポストカードブックが発売された。

「写真の中でハリネズミたちがハサミを持ったりしているのは、プロの目で見れば、瞬時にフォトショップによる加工だとわかるのですが、『あんな危険なものを持たせて!』というクレームが世界中から来てしまう(笑)。それに、ひとつひとつ『これはフォトショップによる加工です』と返事を返したり……。かなり気を使うのも事実なんです。

ここまで一通りいろいろなことをやり尽くしたので、これからは、もなかのご機嫌を伺いながら、誰のためでもなく自分が可愛いと思える写真を、無理のないペースで撮り続けていきたいですね」

ただ犬を飼いたかった凝り性のカメラマンと、おっとりとして表情豊かな1匹のハリネズミがたまたま出会ったことで駆け抜けた、濃厚な3年間。「写真ばかり撮ってきたけれど、あずきともなかのおかげで、初めて企画から撮影、レイアウト、グッズの色選びなど、作ったものが人の手に渡るまでのあらゆることを経験できて最高でした」と笑う角田氏。小さな生き物との出会いが奇跡を呼び、思わぬ扉を開いたようだ。

角田修一 1975年東京生まれ 多摩美術大学デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。モデル活動後に独学で写真とヘアメイクを学び、現在は広告撮影を中心に雑誌、CDジャケット、ポートレートの分野で幅広く活動中。著書に『トゲもふ! はりねずみのあずき』『トゲもふ! はりねずみのあずき LIFE』(ともにKADOKAWA)、『あずきとうに』(日本写真企画)、『はりねずみのあずき&もなか ポストカードブック』(講談社)など。

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あずき&もなかの超絶可愛い写真はコチラ↓

  • 写真角田修一(あずき&もなか)、田中祐介(角田氏)

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