安倍首相の政治資金収支報告書にチアリーディングとコンパニオン代

“怪しい”収支報告書 チアリーディングに20万円、コンパニオンに8万円。地元に“飲ませ食わせ”は桜の会だけじゃなかった

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「これは経費で落ちません!!」

安倍晋三首相が代表を務める、地元の政治団体「自民党山口県第四選挙区支部」と「安倍晋三後援会」(ともに所在地は下関市内の同一住所)が提出した最新の収支報告書には、そう言いたくなるような支払いがズラリと並んでいた。

公開されたばかりの’18年の領収書のなかでも、異色の出費はチアリーディングクラブへの出演料20万円だ(写真)。なぜ政治資金でチアリーダーを呼ぶ必要があるのか? 安倍首相の政治資金を長年にわたって情報公開請求しているジャーナリストの三宅勝久氏が解説する。

「安倍首相の政治団体が支援者に向けて地元で1月に開催する『新春の集い』の出し物でしょう。’12年12月に首相に返り咲いて以降、毎年のようにチアリーディングクラブが呼ばれています。収支報告書や領収書を見ると、『新春の集い』では和太鼓や消防団によるはしご乗りが披露され、大量のお酒や料理が振る舞われていたようです。このイベントは政治資金パーティではないため、参加人数や会費の額は明らかにされていません。仮に無料で招待されている有権者がいたり、会費以上の供与がされていれば、それは買収行為にあたり、公職選挙法違反の恐れがあると言えるでしょう」

安倍首相の地元の政治団体が提出した’18年の領収書を精査すると、下関市やその近郊にある名店での「会合料理代」や「会費」が実に多い。領収書はごく一部で、ふぐや焼き肉に舌鼓を打ち、高級旅館に宿泊し、地元名産の蒲鉾を大量に購入していた。一方で書籍の購入など調査研究費はほとんど使っていない。

また、高額な支払いの場合、振り込み票のみの提出が散見された。支払い先は地元の店であり、後から領収書を受領するのは容易なはず。にもかかわらず、振り込み票のみというのは、但し書きなどの支払い内容を誤魔化すためなのかもしれない。

’12年の領収書には、「コンパニオン料」というものまであった。これに安倍首相の政治団体のカネの使い方が象徴されていると、前出の三宅氏は言う。

「’18年の領収書を見てもわかる通り、安倍事務所は地元の支援者に対して、政治資金で飲み食いさせるという『政治活動』を頻繁にしており、恒常的な公職選挙法違反を疑う余地があります。政府の行事である『桜を見る会』を自身の政治活動に利用したという疑惑もこの体質の延長線上にあるのではないでしょうか。また、振り込み票のみの提出が多いのは、政治家のカネの流れを明らかにするという政治資金規正法の目的に反した、不透明な処理と言わざるをえません」

安倍首相は『桜を見る会』に加えて、政治資金の使い方についても、あらためて説明が必要なのではないか――。

企画協力:三宅勝久 

『FRIDAY』2020年2月7日号より

  • 写真時事通信社(大谷山荘)

Photo Gallary8

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