映像入手 カルロス・ゴーンを逃がした「逃亡協力者」20代の男

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独占入手した「第3の協力者」の顔写真。個人タクシーに乗り、成田〜グランドハイアット間を往復した

東京都内の個人タクシー運転手・大山義男さん(仮名・65)は、その〝奇妙な乗客〟のことをよく覚えている。

「あいつを乗せたのは、12月28日の昼11時くらいでした。私が成田空港で客待ちしていると、手を振りながら近寄ってきたんです。彫りの深い中東系の顔立ちで、ジャケットをパリッと着込んだビジネスマンという印象でした。荷物は手荷物と、スポーツバッグみたいなデカいのが二つ。行き先を聞くと『ロッポンギ、グランドハイアット』と。1時間ほどの乗車でしたが、車内ではずっと電話していましたね」

カルロス・ゴーン(65)の逃亡劇からまもなく1ヵ月、その足取りが徐々に明らかになってきた。12月29日、音響ケースに入って国外脱出したとされるゴーン。日本での移動を手助けしたのは米国陸軍特殊部隊「グリーンベレー」元隊員のマイケル・テイラー氏とその仲間の2名とされているが、最近になり、〝第3の協力者〟がいたこともわかった。

「特捜部の要請で、ゴーンの足取り調査には警視庁捜査1課の防犯カメラ解析のエキスパートが投入されている。彼らの捜査の結果、逃亡前日の28日に滞在したグランドハイアットで、ゴーンはテイラーら2名の他にもう一人と密会していることが発覚しました。ホテルの予約もその男がした可能性が高く、宿泊者名簿によると〈米国籍の20代の男〉となっています」(全国紙警視庁担当記者)

『世界のスパイから喰いモノにされる日本』の著者で国際ジャーナリストの山田敏弘氏は、第3の男の素性と役割についてこう予想する。

「テイラーはアメリカ人ですが、キリスト教マロン派と関係が深い。ゴーンを始め、マロン派クリスチャンは非常に連帯意識が強いと言われている。第3の男もおそらく、テイラーと同じルートでゴーンもしくは関係者から逃亡の手助けを依頼されたのでしょう。これは憶測ですが、彼の役割はいわゆる〝道具屋〟。足のつかない携帯電話や偽造パスポートなど、脱出に必要な小道具をゴーンらに手渡したのかもしれません」

本誌は今回、第3の協力者の顔写真を独占入手。掲載した写真は、男が28日に乗ったタクシー内のカメラに残された映像である。そして、そのタクシー運転手こそ前出の大山さんだ。

「28日の昼過ぎにハイアットで降ろすと、『明日29日の16時に迎えに来てくれ』と英語で言われた。ビジネスにしろ観光にしろ、1日で帰るなんて変な奴だなぁと思いましたよ。でも仕事だから迎えに行って、成田まで送りました。ターミナルを聞くと、『エアチャイナ』だと言っていましたね」

その後、1月4日に突然大山さんの携帯に着信があり、出てみると警視庁捜査1課の刑事だった。その日のうちに取り調べを受け、レコーダーに残った映像は根こそぎ持っていかれたという。

「警察に『ゴーンの件ですか?』と聞いたら『そうです』と言っていました。顔の確認のために、ハイアットの防犯カメラに残っていた、ゴーンと私が乗せた男が一緒に映った映像も見せられましたね。警察は車内での電話の内容を気にしていた。ドライブレコーダーには音声も入っていますから、いま解析をしているんじゃないですかね」

大脱走の全貌が明らかになり始めた。

レバノンで海外メディアのインタビューに堂々と応じるゴーン夫妻。逃亡劇の映画化説まで浮上している
イスタンブール空港の防犯カメラに映った逃亡の同行者とされる二人。プライベートジェットで到着後、レバノンに逃れたと見られている

『FRIDAY』2020年2月7日号より

  • 写真ロイター/アフロ写真DHA/AFP/アフロ

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