【ドン・ファン怪死事件】刑事が東京で事情聴取した「参考人」

刑事はここにきて「事故かもしれない」と言い出したという

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参考人の女性から事情聴取をする二人の刑事。慣れない東京に迷ったのか、待ち合わせ時間には遅れていた

8月22日午後1時。平日の昼間とあって、東京都内の高級ホテルのカフェラウンジは主婦や老齢の紳士たちで賑わっていたが、そんな中に一つだけ、緊張感を漂わせる3人組のテーブルがあった。

ショートカットの美女を囲むように座った、ガタイの良い二人の男。注文したアイスコーヒーにはほとんど手をつけず、鋭い目つきで女性に何か質問をしては、熱心にノートにメモを取っている。

この屈強な男たちの正体は、和歌山県警の刑事。今年5月24日に発生した、「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助氏(享年77)の怪死事件を捜査するため、東京へと出張してきたのだ。

女性への事情聴取は、午後1時から3時間にわたった。わざわざ東京まで来てこれほど長時間聴取したのは、彼女が野崎氏を知る数少ない”友人”だからだ。

「彼女は都内に住むRさんという人で、堪能な語学力を生かして通訳やコーディネーターの仕事をしています。野崎さんとの親交は20年以上にわたる。野崎さんの交友関係や過去については、誰よりもよく知っている人物と言って過言ではありません」(捜査関係者)

そんな「重要参考人」であるRさんは、刑事からいったい何を聞かれたのか。本誌は刑事と別れ、帰路につこうとする彼女に話を聞いた。Rさんはまず、野崎氏との出会いについて語った。


「社長(野崎氏)と知り合ったのは、20年ほど前に私が、『週刊現代』の『キャリアウーマン特集』というような企画に取り上げられたのがきっかけでした。偶然その記事を見た社長から、毎日のように当時の勤務先に電話がかかってきたんです。根負けして一度会い、友達になりました。出会ってから20年間、社長からは何度も求婚されましたが、ずっと友人としての付き合いです(笑)」

刑事から連絡が来たのは、8月初旬。事件から2ヵ月以上が過ぎていたため、彼女は「いまさら何を聞くのか」と訝(いぶか)しんだが、聴取は拍子抜けするような内容だったという。

「事件の真相に関わるような質問はなかったと思います。『社長とはいつ知り合ったのか』、『どんな人だったのか』と、当たり障りのないことばかりで、沈黙の時間も長かった。びっくりしたのは、『事件かもしれないし、事故かもしれない』と刑事が言っていたことです」

ここにきて「事故かもしれない」と言い出したことから見ても、和歌山県警が捜査に行き詰まっているのは間違いないだろう。そんな状況を知ってか、疑いの目を向けられていた新妻のSさん(22)や家政婦も、徐々に自分たちの生活を取り戻しつつある。家政婦のKさんが言う。


「Sちゃんは相続の手続きなんかで和歌山から当分離れられないけど、私はもう自由ですからね。9月には、銀座でスナックをオープンする予定です。名前は『スナックドンファン』にでもしようと思っています。来てくれた人には、私が知っている事件のこと何でも喋っちゃおうかな(笑)。Sちゃんも来店予定なので、みんな来てくださ~い」

どこまでも呑気な登場人物たちのなかから、警察は真犯人を見つけ出せるのだろうか。

野崎氏の遺影の前で笑顔の家政婦。お盆には和歌山で久しぶりにSさんと再会

撮影:等々力純生(事情聴取)

Photo Gallary2

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