独占告白 お笑い芸人を目指す宮迫博之の息子が語る「父と夢」
闇営業問題でいまだ復帰の道筋が見えない宮迫。父と同じく芸人を目指す息子が現在の宮迫の様子を赤裸々に語った
親の力は使いたくない
「芸人を目指しているのは、まったくお父さんの影響ではないんです。もちろん父をテレビで見かけることはよくありましたが、カッコいいとか憧れるという感情はなかったですね。父というより、人気芸人が出てるなぁという感覚です」
ハニカミながらそう語るのは、藤井陸くん(18)。芸人・宮迫博之(49)の一人息子だ。
本誌が昨年報じた一連の「闇営業」問題は、吉本興業を揺るがす一大スキャンダルに発展した。「ギャラはもらっていない」と後輩芸人に嘘をつかせた宮迫への批判は大きく、復帰の道はいまだ見えていない。はたして、そんな父親の姿を息子はどう見ているのか。アマチュア漫才コンビ『フライドポテト』として活動中の陸くんが、「相方の山口(将・19)と一緒なら」という条件付きで本誌の独占取材に応えた。
藤井「お笑い芸人を目指すようになったのは、単純にモテたかったからです。中学生のときにテレビでたまたま『博多華丸・大吉』さんの漫才を見て、すごくカッコよくて。僕もやりたいと思い、同級生だった山口とコンビを組んだ。『フライドポテト』という名前はクラスメイトから募集して決めました。最初は文化祭に出る程度だった漫才を真剣にやるようになったのは、高校2年生。『ハイスクールマンザイ』というお笑いの甲子園みたいな大会に出場したのがきっかけです」
山口「僕がボケで藤井がツッコミ。高2のときは準決勝で負けたんですが、高3では決勝までいけました」
藤井「お父さんからお笑いの活動を止められたり、逆にアドバイスをされたり、ということは一切ないですね。『宮迫の息子』として見られたくなかったので、名字も変えて活動している。スネかじりと言われるのもイヤなので、大学生になってからは100円ショップでアルバイトもしています」
山口「闇営業報道が出たときも、藤井はあまり動じてなかったよね?」
藤井「報道の前にお父さんから連絡があったのは覚えています。『載るから』と。それから、家族会議も開かれましたね。家族会議は『大変なことになった』という話をしていたと思うんですが、あまり聞かないようにしていました。僕はあまりお父さんがやったこととは思えなくて。どこかの人気芸人が悪いことをした、という感じ。
息子からすると、家での父・宮迫とテレビで見る芸人・宮迫は別の人なんです。お父さんは放任主義と言いますか、息子にはまったく干渉しない。たぶん、僕の大学も知らないと思います。一度だけ、お父さんが酔っぱらって帰ってきたときに、僕にお笑いのアドバイスをしようと話しかけてきたんですが、そのときも聞かずに逃げました。フライデーに出ることは一応事前に連絡しましたが、それについても『ええんやない』って言ってました(笑)」
父・宮迫から見た吉本興業
山口「(不倫疑惑が報道された)オフホワイト騒動(’17年)のときは?」
藤井「あのときも家族会議が開かれた(笑)。僕は『やっぱり芸人ってモテるんだなぁ』と思いましたけど、母はさすがに怒っていた。『子供に影響したらどうするの!』と。お父さんは平謝りしていましたね。
いまも、父との関係は変わりありません。お父さんが家にいることが多くなっただけ(笑)。タイミングが合えば一緒にご飯食べてバラエティ見たりはしますが、これからどうするとかいう話をしたことはないです。落ち込んでいるところを見たこともない。息子には見せないようにしているのかもしれませんが」
山口「ただ、事務所選びは難しくなったよな(笑)」
藤井「吉本は入りづらいよね……。ただ、以前から吉本は僕らには向いていないのかも、とは思っていました。お父さんから一度だけ『吉本は良い事務所だ』という話は聞いたことがあるんです。その理由を聞くと、『ライブ会場があるので場数が踏めるから』と。ただ、『ライバルが多すぎて面白くても売れないヤツらが山程いる』とも言っていました」
山口「とにかく目立ちたい、モテたいと思っている僕らが吉本で這い上がれるかというと、難しそうだな、と」
藤井「とはいえ、僕はお笑い芸人として生きていくことは決めています。テレビでもネットでも、出られるものは何でも出て目立ちたい。事務所も選んでくれるところがあれば所属したいですが、当面の大きな目標は、M-1で決勝まで行くことですね。去年も出たんですが、2回戦で敗退してしまったので。いつか売れて、大ファンの『乃木坂46』と共演したいです(笑)」









『FRIDAY』2020年2月7日号より
撮影:小松寛之