立川の猫カフェで、猫が大量死 ヒトに感染るウイルスも蔓延か!?

人間には癒しでも、猫にとってはストレスフルな猫カフェ

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この店の利用料金は飲み物代のほか、10分200円だ。500円のおやつを購入すると、猫に餌やりができる

「一部の猫が猫パルボウイルスに感染しましたので、明日より関東全店を臨時休業いたします」

7月末から8月にかけて、猫カフェ大手チェーンMOCHA(モカ)の立川店で2匹の猫が猫パルボウイルスに感染し死亡。その後、計7匹の猫が次々と病死する事件が起きた。運営会社のケイアイコーポレーションは、立川店のみならず関東全域の店舗を休業した。

猫の命を次々と奪った病原体、パルボウイルスとは一体どのようなものなのか。

「パルボウイルスは感染力が非常に強く、ワクチン未接種の場合子猫だと90%、大人の猫でも25%の致死率に達する凶悪なウイルスです。服などに付着し、経口・経鼻感染します。アルコールなどでは殺菌できず、強力な消毒液を用いなければ死滅させることは困難です」(猫の病気に詳しい獣医師の平松育子氏)

猫由来の病気が恐ろしいのは、猫同士での感染だけではない。今回犠牲になったのはたまたま猫だけだったが、猫の病気の中には人間にも感染する危険なものが存在するのだ。

「人間に感染する猫の病気の中で脅威なのは『SFTS(重症熱性血小板減少症候群)』です。これはマダニが媒介する病気で、猫の唾液や鼻水などからも感染する可能性がある。ヒトに感染すると、発熱、嘔吐、下痢、意識障害などの症状が出ます。人間の致死率が6~30%と言われている危険な病気です」(前出・平松氏)

猫カフェで病気が蔓延したのは、その特殊な環境ゆえのストレスもあるだろう。

猫カフェでは、店舗にもよるが20匹近くの猫を飼育しており、朝早くから夜遅くまで営業している。たとえば前述の猫カフェMOCHAには営業時間が朝10時から夜10時の12時間営業の店舗もある。


「猫は基本、夕方や明け方の時間に活動する動物で、日中はお昼寝の時間です。眠たい中起こされるとストレスになります。ストレスがたまると、ケンカも起きやすい。猫にとっては好ましい環境とは言えません」(前出・平松氏)

実際、本誌記者が都内の猫カフェに平日の昼過ぎに行ってみると、唸り声を上げながら2匹の猫が引っ掻きあって大ゲンカをしていた。見かねた店員が別室に連れて行って事なきを得たが、猫もストレスがたまっているのだろう。

本誌記者が取材した店は、広さ15畳ほどの店内に猫が20匹以上もひしめいていた。そこに10人近くの女性客が入り、ぐったりと疲れ眠りかけている猫を撫で回す。人間にしてみれば心を込めて愛玩しているつもりでも、それは猫にとっては大きなストレスであり、寿命を縮める原因にもなっているのだが……。

こうした環境の悪い猫カフェを訪れ、感染した客がそのまま帰宅すれば、一般家庭に「殺人ウイルス」が蔓延することになりかねない。

前出の平松氏はこう警鐘を鳴らす。

「猫に引っ掻かれて炎症を起こす『猫ひっかき病』や、空気感染しインフルエンザのような症状になる『Q熱』など、数多くの病気が、猫から人間に感染します。免疫力が低いと罹りやすく、抵抗力の弱いお子さんや高齢者がいると危険なので、特に気をつけてほしいです」

猫カフェで得られるのは癒やしだけではない。猫にもらうのは死に至る恐ろしい病(やまい)かもしれないのだ。

猫7匹が死に、休業していた立川店。22日から営業時間を短くして再開した

Photo Gallary2

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