もう”地味なビジネス街”じゃない「虎ノ門」五輪に向けて大変身 | FRIDAYデジタル

もう”地味なビジネス街”じゃない「虎ノ門」五輪に向けて大変身

新駅「虎ノ門ヒルズ駅」が6月開通。将来的には世界初&最大規模の回遊エリアが出現?

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森ビルが進める「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の建設予定地からは、東京タワーが間近に見える。左の三角建築は「霊友会」の釈迦殿だ
森ビルが進める「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の建設予定地からは、東京タワーが間近に見える。左の三角建築は「霊友会」の釈迦殿だ

「6月6日に東京メトロ日比谷線では開通以来56年ぶりとなる新駅『虎ノ門ヒルズ駅』が開業します。周辺では’14年に建設された虎ノ門ヒルズ森タワーを先駆けとして、ビジネスタワー(4月開業予定)、レジデンシャルタワー(’21年竣工予定)、そして駅と一体化されるステーションタワー(’23年竣工予定)と4つの高層棟が林立する光景が、まもなく出現する。この再開発を手がける森ビルは、過去にアークヒルズを開発した時に、建築群に面する道路の細さで苦労した経験があります。そのため虎ノ門再開発では、道路、駅との一体開発という手法をとり、それがいよいよ形をなしつつあります」

都市形成史学者で九段観光ビジネス専門学校校長の岡本哲志(さとし)氏は、こう語る。

「虎ノ門再開発」の口火を切ったのは、’14年の環状2号線=通称〝マッカーサー道路〟の開通だった。かつてマッカーサーが、米国大使館から湾岸地区へ抜ける大規模道路として計画したと言われるこの道路は、今年の東京五輪では、選手村に最も近い幹線道路として、選手たちの移動に活用される予定だ。また、大会直前に開業するビジネスタワーや虎ノ門ヒルズ駅の影響で、街には更なる観光客やビジネスマンが溢(あふ)れると予想されている。

元東京都副知事の青山佾(やすし)氏は言う。

「環状2号線の地上部分である新虎通りは、幅広の歩道をゆったり歩くことができる快適性から、虎ノ門と新橋の間の距離感を縮めました。〝霞が関に隣接した堅実で地味なビジネス街〟といった、これまでの虎ノ門のイメージとは違う街が誕生しつつあります。

将来的には赤坂・六本木・虎ノ門・新橋、さらに汐留や竹芝一帯までが遊歩道や地下道で結ばれるようになり、世界でも初めてと言っていい広大な都市軸が新たに形成されるでしょう」

2度目の東京五輪を機に、また新たな東京の貌が誕生しそうだ。

「虎ノ門ヒルズ駅」とも直結する「虎ノ門ヒルズステーションタワー」は2023年に竣工予定。建設予定地では古いビルが次々解体されている
「虎ノ門ヒルズ駅」とも直結する「虎ノ門ヒルズステーションタワー」は2023年に竣工予定。建設予定地では古いビルが次々解体されている
幻のマッカーサー道路=新虎通りには車道4車線と左右13mずつの広い歩道部分がある。正面が虎ノ門ヒルズ森タワー。右がビジネス棟、左がレジデンシャル棟だ
幻のマッカーサー道路=新虎通りには車道4車線と左右13mずつの広い歩道部分がある。正面が虎ノ門ヒルズ森タワー。右がビジネス棟、左がレジデンシャル棟だ

『FRIDAY』2020年2月7日号より

  • 撮影濱﨑慎治

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