駒沢×で早大〇、東洋×で慶応〇 大学受験で続出“逆転合格”現象

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早稲田大学の象徴、大隈講堂と創立者・大隈重信像。今年は志願者減で例年より入りやすくなりそうだ

駒澤大学経済学部に落ちて、早稲田大学政経学部に合格。
東洋大学法学部が不合格で、慶応義塾大学法学部に受かる――。

最近の大学受験では、こんな“逆転合格”が続出している。早大政経学部や慶大法学部は、私学最高峰の難関。受験には偏差値という明確なランクがあり、中堅大学に落ちてトップクラスに受かるという現象は10年ほど前にはほとんどみられなかった。いったい何が起きているのか。大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が解説する。

「背景には二つの事象があります。一つは私立大学の定員厳格化です。’17年までは定員の1.2倍以内まで合格者を出せたのが、’18年から1.1倍以内に抑制された。それ以上合格者を出すと、文部科学省からの補助金がカットされます。そのため各大学が合格者を絞り、のきなみ難化。受験生は、上位大学を敬遠するようになったんです。

二つ目が来年度から始まる共通テスト。文科省の方針は二転三転し、傾向が掴めません。共通テストの対策が建てられない状況では、浪人しても志望大学に行ける保証はありません。下手したら二浪三浪の危険もある。実力以上の大学への受験は避け、今年なんとか現役で合格しようという雰囲気が受験生に広まっているんです」

定員厳格化による各大学の難化と、共通テストに触発された安全志向。石渡氏によると、そのため“玉突き現象”が起きているという。

「早慶に受かるレベルの受験生がMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)に志望を下げ、MARCHに合格する実力のある生徒が日東駒専(日大、東洋、駒沢、専修)に流れる……。下位になるほど人気が高まり、難化が進んでいるんです。一昔前は、偏差値が低く誰でも入学できるような学校を“Fランク大学”と呼んでいました。しかし今では都市圏の学校はどこも難化し、Fランク大学など存在しません」

難易度の“下克上”は偏差値にも出ている。例えば大手予備校の河合塾によると、今年の駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部や東洋大学文学部哲学科の予想偏差値は60.0。中央大学法学部政治学科、立教大学文学部英米文学科、明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科の57.5を凌駕し、早稲田大学人間科学部の62.5に迫る勢いなのだ(難易度は2.5ポイントきざみ)。

「受験生が上位校を敬遠している表れでしょう。逆に考えると、今年は実力以上の大学にチャレンジするチャンスでもあるです。難関校の倍率が下がっているので、通常なら受からない受験生でも合格できる可能性がある。国公立大学でも同じです。立教大学文学部に落ちて、東京大学文Ⅲに受かったという極端な例もあるんですから」(石渡氏)

社会に出れば、学歴も一つの武器になる。安全志向にとらわれず、受験生はあえて難関校に挑戦みてはどうだろうか。

Photo Gallary1

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