美人キャバ嬢の遺体をダムに捨てた「とんでもない男」の正体
8月17日に死体遺棄の疑いで兵庫県警に逮捕された森翔馬容疑者(20)は、「とんでもない男」だったようだ。高校時代の同級生が明かす。
「女のコの髪を引っ張るなど、すぐに手を出すんです。風俗店の受付をしていたこともありますが、店を辞めようとしたコを『おいコラッ、殺すぞ!』とメッチャ恫喝していた。『風俗嬢を自宅に呼んでクスリを飲ませてSEXした』と、自慢していたこともあります」
兵庫県加古川市のダムに捨てられた衣装ケースから、大阪市内のキャバクラで働く小西優香さん(20)の遺体が見つかったのは8月11日のことだ。2日前の早朝には、小西さんの腰に手を回し大阪市の繁華街を歩く森容疑者の姿が防犯カメラに映っていた。全国紙記者が語る。
「防犯カメラは小西さんが森容疑者のマンションに入る姿をとらえていますが、その後の足取りはわかっていません。小西さんの顔には鬱血(うっけつ)のような痕があり、森容疑者の部屋でクビを絞められて殺されたと思われます。その後、森容疑者は知り合いの稲岡和彦容疑者(42)と共謀し、遺体をダムに捨てたようです」
前出の同級生によると、森容疑者の生活は相当派手だったという。
「ルイ・ヴィトンやロレックスなど、親のカードで買った豪華なブランド品を身につけていました。ガールズバーの店員にホストと仕事を転々。女性にはかなりモテ、カネを貢がせていたようです。すぐナンパしてSEXしようとしていましたね。去年9月には中学3年のコをナンパ。同級生のカレシや彼の友人にバレて第二京阪道路の高架下でケンカになったんですが、年下相手にボコボコにされていました。小西さんとは、同じ大阪市内の繁華街で働いていた。翔馬は彼女を自分の店に引き抜こうとしていたようです」
もう一人逮捕された稲岡容疑者は、この事件でどんな役割を果たしたのか。
「稲岡は翔馬が関わっていたデリヘルの足(送迎役)で、いつも『がんばります』と言って頭が上がらない様子でした。カネに困っていたようです。22歳も年下の翔馬から『イナちゃん』と呼ばれ、ペコペコしていました」(二人の知人)
両容疑者が容疑を否認しているため、殺害の動機などは不明のままだ。犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が分析する。
「遺体運搬のためレンタカーをすぐに手配し、衣装ケースを沈めるために土嚢(どのう)を準備するなど行動が慣れています。小西さんの殺害は突発的だったかもしれませんが、森容疑者の暴力的な性格からして余罪がある可能性も考えられます」
警察は押収した携帯電話などから、両容疑者の詳しい足取りを調べている。