賞品は16年落ちの中古車!闇が深い「ランボルギーニ未譲渡騒動」

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車検証に掲載されている賞品と、同型のランボルギーニ

「まさか自殺するとは……」

関係者は一様にそう口にする。予想外の方向に進んでしまった『ランボルギーニ未譲渡騒動』。舞台となったのは、昨年TOKYO MXで放送された『欲望の塊』というバラエティ番組だ。新宿・歌舞伎町で働くホストが2000万円相当のランボルギーニ獲得を目指し、様々なゲームに挑戦するというもの。番組は12回にわたって放送された。

ところが、優勝したホストが、1年たってもクルマを受け取ることができなかったため、SNSで告発に踏み切ったのだ。

騒動はテレビをはじめ各メディアに取り上げられた。それによって、注目を浴びると、番組MCを務めた極楽とんぼの山本圭壱や出演したタレントや制作に携わったスタッフも、ギャラを受け取っていないということが明らかになった。

番組を放送したTOKYO MXは渋々ながら、局側に責任があることを認めたが、事態は収束しないまま、自殺者が出てしまったというわけだ。

亡くなったのは、同番組を企画したP社のT社長であった。番組はT社長と番組制作会社であるG社が手を組んで制作されたものだが、

「通常はテレビ局が、放送する時間帯を決めて番組を作ります。民放の場合は、製作費はスポンサーフィ、つまり番組内で流すCMの広告費をクライアントに出してもらい、それを充当します。今回の番組は、企画会社が放送枠を買い取り、番組制作も買い取った側が行うという形でして、しかも制作費は制作サイドが用意したという形です。これは特にレアなケースということではありません」(制作会社社員)

しかしこの番組が他番組と少々異なっていたのは、出演者が自ら“出演料”を支払って番組に出演したことだ。スポーツ競技に参加する際に選手が主催者に払う“エントリーフィー”のようなものだろう。それはホスト1人当たり150万円だった。当初の予定では参加者を30人募り、合計4500万円を集金する算段で話は進んでいたという。

本来ならスポンサーが用意する広告費、つまり制作費は、この“エントリーフィー”で賄われるはずだったのだが、集まったホストはたった16人。

「結局集めることができたのは、見込んでいた金額に遠く及ばない2400万円だったそうです。それでもタレントのギャラを含めて番組の制作費は十分に出せる金額だと思います。MXの水曜午前3時からの時間帯なら放送枠は300万円くらいでしょう。制作費も多く見積もって300万円くらいですからね」(同・制作会社社員)

ただ、優勝賞品のランボルギーニが2000万円相当だとすれば、やはり足りなくなる。

優勝したホストは実車を目にしておらず、パネル写真と車検証だけを見せられたというが、

「その車検証では、車の所有者がまだローン会社になっていて、しかも初年度登録が平成16年の車だったそうです」(同・制作会社社員)

つまりその車検証が賞品のものなら、ランボルギーニは16年落ちの中古車。しかも、まだローンが残っているということがわかる。

優勝したホストは、賞品を換金して現金で受け取りたいと申し出ていたというが、そもそも中古のランボルギーニを売ったところで、2000万円を用意することなど不可能だったのだ。

これでは、詐欺と思われても仕方ない。しかし、放送枠代と制作費を抜いたとしても、まだ1000万円以上は残っている計算となる。自殺したT氏がホストから集めた残りのお金がいったいどこにいってしまったのだろうか。また、業界関係者は、はたしてこれくらいのことで自殺するのだろうか、と首をかしげる。

「T氏が優勝者に“演出上、賞品は2000万円のランボルギーニと言ったけど、実際にはそこまでの金額ではない”と正直に説明し、エントリーフィー以上の額のお金を渡してあげれば、こんなに大きな騒動にならなかったと思うのですが……。そうすれば、集めたお金ですべてまかなえたはずです」(制作会社スタッフ)

それができなかったということに、何か深い事情があったのではないかと考えられる。騒動の闇は深い――。

  • 佐々木博之(芸能ジャーナリスト)

    宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。現在はコメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

  • 写真アフロ

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