エッチ、お笑い、学べる お勧め新型ユーチューブチャンネル15 | FRIDAYデジタル

エッチ、お笑い、学べる お勧め新型ユーチューブチャンネル15

新機軸のユーチューバーが次々登場している。登録者10万人で月収100万円が得られる

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年収10億円を超えると言われるヒカキンは今も精力的に活動。写真は’19年5月『LINE・LINE Pay』記者発表会に登場した時のもの/写真:つのだよしお/アフロ
年収10億円を超えると言われるヒカキンは今も精力的に活動。写真は’19年5月『LINE・LINE Pay』記者発表会に登場した時のもの/写真:つのだよしお/アフロ

長年、「メディアの王」として君臨してきたテレビが、昨年、ついにその座から転落した。東京工科大学メディア学部教授の進藤美希氏が解説する。

「それを象徴するのが、広告費です。’18年にはネット向けと地上波テレビ向けの広告費が同じ規模になり、昨年、それが逆転した可能性が高い。若年層にはテレビを持たない人が増えていて、動画や音楽はユーチューブで楽しむのが一般的になっています。ネットで育った層が増えれば、この傾向は一気に加速する。

メディアの進化は思った以上に早く訪れます。カラーテレビの世帯普及率が60%から90%になるのは、わずか3年でした。米国でネットフリックスが定額動画配信のサービスを始めて、米4大ネットワークの一角、フォックス放送の売り上げを抜くまでが8年。日本でも’20年にはスマートフォンの世帯保有率が9割を超えるかもしれません。’22年頃にはネット動画や映像配信サービスの利用者が大きく増えて、地上波テレビを見る時間はさらに減っていく可能性もあります」

全世界からありとあらゆる動画が集まるユーチューブは、ネット環境さえあればいつでもどこからでも視聴可能だ。「子供向けのくだらないコンテンツしかない」とか、「違法アップロードだらけ」といった認識はもう捨てたほうがいい。

ITジャーナリストの三上洋氏はこう話す。

「’10年代前半、ヒカキンやはじめしゃちょーが登場した当初は、彼らも明らかに子供向けに動画を作っていました。動画の時間も2~3分程度で、見やすさを重視していました。ところが、今では10分以上の長い動画もよく見られるようになっています。この2~3年で中高年のスマホ保有率も上がり、大人もユーチューブを見るようになったからです」

多くの視聴者に見てもらえば、ユーチューブから得られる広告収入は増加していく。ユーチューバーをサポートする会社「ユーチューバーNEXT」代表で、自身もユーチューバーとして活動する弁護士の岡野武志氏が言う。

「ユーチューバーの収入は、ざっくり言うとチャンネル登録者数×10円と考えればいいと思います。私が弁護士としてニュースを解説する『闇弁タケシ』のチャンネル登録者は2万人なので、月20万円ほど。10万人に登録されたら、月に100万円稼いでいることになります」

健全な巨乳に目を奪われる

実際に莫大な再生回数を稼ぐユーチューバーも存在する。何気ない日常生活を実況し続けるだけの動画チャンネル「パーカー/大学生の日常」は30万人近い登録者数を誇る。

「友達のいない地方在住の大学生が、近所のチェーン店で食事をしているだけの動画が、数十万回見られています。ユーチューブを見ているのは、都市圏在住の4000万人ではなく、むしろ地方在住の8000万人。地方の大学生と同じような生活をしている人が動画を見て、共感をしているのです。

ちなみに私のおすすめは、『くまクッキング』ですね。これぞユーチューブという動画。ピチピチのTシャツを着た巨乳の女性が、顔を見せずにキッチンでただ料理をしているだけ。エロ要素は一切ないのに、エロスが匂い立つ。このアイデアと実行力が面白い」(岡野氏)

M-1王者の無料ネタ動画

なかには、もっと過激なエロス動画チャンネルもある。チャンネル登録者数13万人を誇る「おかず姫」を運営する、るかたん氏(21)は生着替えや入浴シーンなどの動画をユーチューブにアップしている。本人が語る。

「元々は、エッチな動画を見て、そのレビューをブログに書いていたんです。もっと多くの人にブログを読んでほしいと思って、ユーチューブに顔出しで動画をアップしたら、ブログのアクセス数が跳ね上がった。それで、他人が作った動画の感想を書くよりも、自分をコンテンツにしたほうがいいと思ってユーチューブに動画をアップし始めました。自分をコンテンツとして見た場合、何が売りなのかを考えると、子供の頃からエッチな妄想が好きだったんです。そんな動画がバズって、1年足らずで登録者数が10万人を超えました。

ただ、エッチな動画はユーチューブで広告がつかないので、ビジネスモデルとしては外部のブログに誘導し、会員向けに有料動画を配信することで、会社としての収益を得ています。今期は年商5000万円くらいになりそうです」

民放のテレビ番組で有名になった元東大クイズ王、伊沢拓司氏は東大生を集めてクイズをするチャンネル「QuizKnock」を作り、ユーチューブビジネスを成功させた。経営コンサルタントの鈴木貴博氏が言う。

「コンテンツの質が、プロの作るクイズ番組に近づいてきました。しかも、様々な現役東大生が登場することで、ファン層も広がっている。知名度が高まるとチャンネルにスポンサーがつき、イベントへの出演依頼も来るようになる。年商1億円くらいのビジネスになっている可能性もあります」

こうした状況のなか、本職のお笑い芸人たちも自前のチャンネルを持って、過去のネタ動画を無料で公開している。実際、昨年、M-1グランプリで優勝したミルクボーイも、過去のライブ映像をタダで公開している。

「流れを変えたのは、サンドウィッチマンだと思います。彼らの所属事務所が公式チャンネルを作って、’17年からネタをユーチューブにアップするようになったんです。それまで芸人にとって、自分の芸をタダで見せることには抵抗があった。プロとして舞台やテレビでおカネをもらって芸をやるのが常識でした。しかし、今も昔も実際にユーチューブで起きているのは、テレビ映像の違法アップロードです。好きな芸人をタダで見ようという世の中になってしまっていた。だったら公式チャンネルで上げてしまおう、となったのでしょう。

当初は稼ぐことが目的だったのではなく、違法アップロードを駆逐することが目的だったと思います。ところが、再生回数がとんでもないことになった。たとえば、サンドウィッチマンの『パソコン教室』というネタは約2年で2000万回以上再生されています。おそらくこの動画1本で、何百万円と稼いだのではないでしょうか。おカネ目的ではなかったけど、かなり稼げることがわかり、お笑い芸人の世界で公式チャンネルが流行りだしました」(前出・三上氏)

やり方次第で、ユーチューブはテレビよりも断然稼げる――。人気お笑い芸人がテレビの世界を捨てて、ユーチューバーに転身した。キングコングの梶原雄太が新たにカジサックという芸名を名乗り、’18年10月にチャンネルを開設。1年足らずで登録者数100万人を達成したのだ。

「カジサックのチャンネルは、カメラマンや編集など、チームカジサックと呼ばれるスタッフを率いて参入したという意味で、インパクトがありました。吉本興業のバックアップもあり、岡村隆史やオール阪神・巨人といった、普通はユーチューブに出てこないような大物芸人もチャンネルに登場した。プロの動画制作チームがついているから、企画もトークも面白い。ユーチューブにひとつの革命を起こしたわけで、その後、お笑い芸人やタレントが次々とチームで参入してくるという状況になっています」(三上氏)

採用コストも減った!

さらにユーチューブの動画コンテンツは見て楽しむだけのものから、ビジネスに役立つものに姿を変えつつあるという。動画マーケティング会社「プルークス」社長の皆木研二氏はこう話す。

「最近はビジネス系ユーチューバーというジャンルが確立されてきています。視聴者もビジネスパーソンとして、ユーチューブで学びたいと思っている。もうひとつの背景として、ユーチューブのコンプライアンス意識が強まってきて、これまで再生回数を稼いできた過激なコンテンツは削除される傾向があるからです」 

実際にビジネス系ユーチューバーとして動画をアップしているのが、税理士の橘慶太氏だ。「円満相続ちゃんねる」で遺産相続に関する情報を提供する。

「元々は有料販売する目的で、20万円ほどの費用をかけて相続に関する5時間ほどの動画を制作したんです。しかし、近年の音楽業界を意識して、無料で公開しようと思い直しました。今はユーチューブでミュージックビデオが無料で見られるようになっていて、ファンになった人が実際に楽曲やライブのチケットを購入する。最初は無料で、後から有料というビジネスに変わってきています。おそらく、私たち税理士業界もそうなっていくだろうなという思いがあって、動画を25本に分割して投稿しました。

なかなかチャンネル登録者数は増えませんでしたが、『タンス預金は税務署にバレるのか? 正直に解説します』という動画がバズって、昨年5月に登録者数1万人を達成。そこで、広告を表示させないようにしました。1万人の登録者がいれば、広告収入は毎日3000円程度が入ってくるのですが、目先の数千円より視聴者がストレスなく見られるほうがいいだろうと思って。やはり、ユーチューブがビジネスに与える影響は大きいですね。新規のお問い合わせ数は体感で倍増しましたし、お客さんばかりでなく、弊社で働きたいという人も増えて、採用コストの削減にも一役買っています」

5Gの時代になれば、高画質な動画を遅滞なく楽しめるようになる。ユーチューブビジネスを展開する人にとっては追い風だ。素人がプロ並みの動画を配信するようになるのか、プロが素人の動画を駆逐するのか。いずれにせよ、ユーチューブはますます面白くなりそうだ。

新機軸が続々登場 注目のYouTubeチャンネル/エッチ、お笑い、学べる お勧め新型ユーチューブチャンネル15
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いまから月10万円稼ぐにはどうしたらいいか

好きなことで、生きていく――。ユーチューブがそんなCMを放送したのは、’14年のこと。得意なことを動画にして再生回数を増やせば、暮らしていけるだけのおカネが手に入ると喧伝したのだ。実際に、ヒカキンなど億を超える収入のユーチューバーも続出した。では、いまから月10万円を稼ぐにはどうしたらいいか。

「重要なのは、自分の商品をきちんと持つことです。広告収入にはあまり期待しないほうがいい。たとえば、40代で営業のプロフェッショナルであれば、そのテクニックを動画で発信し、コンサルティング案件の受注や講演の依頼につなげられます。趣味が釣りであれば、釣り好きの役に立つコンテンツを発信してメーカーからの案件を受注するなどのマネタイズも可能。自分は何が得意で、それをどうマネタイズに結びつけるかを考える力が必要です」(プルークス社長の皆木研二氏)

多くの人の目に触れるためには、動画をバズらせることがどうしても必要だ。そのために必要なのは、地道な努力だという。ITジャーナリストの三上洋氏が言う。

「どんな動画がバズるのか、事前にはまったくわからないので、数を打たなければなりません。それこそ毎日のように動画をアップしなければいけないので、得意なことでしかユーチューブは続けられないでしょう。逆に言えば、そのくらい好きなことがあるのであれば、副業としてアリだと思います」

ユーチューバーも気楽な商売ではないのである。

「おかず姫」を管理する、るかたん氏は子供の頃からエッチなことが好きで、動画のネタには事欠かないという
「おかず姫」を管理する、るかたん氏は子供の頃からエッチなことが好きで、動画のネタには事欠かないという

『FRIDAY』2020年2月14日号より

  • 写真會田園(るかたん氏)

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