巨人で逆転現象 猛ノックで鼻息荒い二軍・阿部と影の薄い一軍・原 | FRIDAYデジタル

巨人で逆転現象 猛ノックで鼻息荒い二軍・阿部と影の薄い一軍・原

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キャンプ初日(2月1日)から自らバットを持ちファームの野手にノックの雨を浴びせる阿部慎之助・二軍新監督。選手たちからは「覚悟をしていたけどきつい」と悲鳴が
キャンプ初日(2月1日)から自らバットを持ちファームの野手にノックの雨を浴びせる阿部慎之助・二軍新監督。選手たちからは「覚悟をしていたけどきつい」と悲鳴が

「技術じゃねぇ! 体力と根性だ!!」

巨人二軍の春季キャンプが行われている「ひむかスタジアム」(宮崎県宮崎市)に、阿部慎之助・新監督の叱咤激励が響く――。

キャンプ初日の2月1日から、阿部監督のパワーは全開だ。自らバットを持ち約30分間、計310球のノックを野手陣に浴びせると、翌日にはティー打撃で「弱音吐くんじゃぇ!」と厳しく鼓舞しながら若手を指導。選手たちは、早くもクタクタだ。練習を終えた新人捕手の山瀬慎之助は、報道陣に思わず本音を漏らした。

「憧れの人から指導を受けるのは恵まれたこと。幸せを感じながらやっています。ただ……メチャメチャきつかった~~~!」

練習開始の午前10時から、7時間ブッ通しで指導する阿部監督の鼻息は荒くなるばかり。記者たちに、笑いながらこう話している。

「(身体は)大丈夫だよ。元気、元気。こんなに遅くまでグラウンドにいたことはないっていうくらい(充実している)。選手のときは夕方にはマッサージを受けて、風呂に入って寝ていたからね」

例年なら閑散としている二軍も、今年は数十人の報道陣が連日取材。中畑清氏や高橋由伸氏らのOB評論家も、視察に訪れている。二軍に活気が満ちている理由は、阿部監督による“熱血指導効果”だけではない。坂本勇人や丸佳浩、亀井善行ら主力選手も独自調整が認められる「S班」としてファームにいるため、話題に事欠かないのだ。

一方、「ひむかスタジアム」から1kmほど離れた「サンマリンスタジアム」――。二軍が脚光を浴びる反面、イマイチ影が薄い一軍のキャンプが行われている球場だ。

「話題がないワケではありませんよ。キャンプ2日目には大の巨人ファンという、女優の橋本環奈が訪れ、3月20日に行われる開幕戦始球式の練習をしたりしていますから。ただ、あまりに阿部・二軍監督の注目度が高いということでしょう。二軍ばかり脚光を浴びるようなら、主役である一軍の原(辰徳)監督も黙っていませんよ。

現に主砲の岡本和真について、報道陣へリップサービスをしている。昨年6月に不振で4番落ちした岡本に対し、原監督は『まだまだ未熟』という意味で『ビッグベイビー』という愛称をつけました。それに発奮したワケではないでしょうが、キャンプのフリー打撃で岡本は柵越えを連発。原監督が『大人になった岡本にビッグベイビーは使いません』と宣言すると、翌日のスポーツ紙に大きく取り上げられましたから。原と阿部の両監督が意図しているのは、二軍が活気づくことによるチーム全体の相乗効果です。普段あまりスポットライトを浴びない二軍が注目されることで、ファームの選手のヤル気を喚起しようとしているんですよ」(スポーツ紙記者)

2月4日に行われた一軍対二軍の紅白戦前には、阿部監督へ「ボクが『ハ~ッ』とビックリするような采配を見せてほしい」と注文をつけた原監督。その紅白戦では二軍が7対1で快勝。注目度でも実力でも、ジャイアンツでは驚きの下克上が起きつつある。

  • 写真時事通信社

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