セオリー無視のマラソン女王・松田瑞生が高校時代から頼る薄底靴

今流行りの厚底シューズに頼らない、柔道出身のたくましい筋肉。マラソン界の定説を覆して狙う東京五輪

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自身の優勝タイムを指さす松田。日本陸連の定める設定記録(2時間22分22秒)を突破し、笑顔を見せた

「今回、松田選手は1ヵ月で1300㎞に及ぶ走り込みをしたそうですが、これは高橋尚子さんや野口みずきさんら金メダリストに匹敵する練習量です。並の選手なら、怪我や体調不良を起こします。現役時代、私はそこまで到達できませんでした。驚異的なメンタルとスタミナです」(アトランタ五輪代表の千葉真子氏)

1月26日、東京五輪女子日本代表の残り1枠を争う大阪国際女子マラソンが開かれ、松田瑞生(みずき)(24)が優勝した。五輪代表枠を逃したMGCから4ヵ月――。日本陸連の設定記録を上回る、日本歴代6位の2時間21分47秒を記録したのだ。

松田は近年、陸上界をかき回しているナイキの厚底シューズを使っておらず、ニューバランス・専属アドバイザーの三村仁司氏と二人三脚で作った薄底シューズを履いて勝利した。三村氏は話す。

「大会3日前に『(シューズが)きつく感じる』と言われたため、急遽2.5㎜大きく作り直したのが良かった。松田選手が高校生の時からの長いつきあいですが、ずっと私の作るシューズを信じてついてきてくれていることに感謝しています」

節制をして軽量化する女子選手が多い中、柔道出身の松田は、筋トレに励み、シックスパックに割れた腹筋とたくましい太ももの筋肉を駆使して優勝を勝ち取った。3月に行われる名古屋ウィメンズマラソンで他の選手が今回の記録を破れなければ松田の五輪出場が決定する。

〝セオリー無視〟のマラソン女王は、五輪本番でも波乱を巻き起こす可能性を秘めている。

31㎞過ぎ、薄底シューズの松田瑞生(右)がナイキの厚底シューズを履いたバーレーンのミミ・ベレテを引き離す

『FRIDAY』2020年2月14日号より

  • 写真産経新聞社(モノクロ)写真時事通信社(カラー)

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