『恋つづ』でドS医師 佐藤健“出演作で女性が必ずザワつく”理由 | FRIDAYデジタル

『恋つづ』でドS医師 佐藤健“出演作で女性が必ずザワつく”理由

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TBSのバラエティ番組出演のため事務所の車からおりる佐藤健。ドラマでのドSっぷりが女性ファンの心をワシ掴みにしている
TBSのバラエティ番組出演のため事務所の車からおりる佐藤健。ドラマでのドSっぷりが女性ファンの心をワシ掴みにしている

恐ろしいほどに女性視聴者の心を貪り尽くしている……。火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)に出演中の佐藤健(30)だ。

ストーリーは、新人ナース・佐倉七瀬(上白石萌音)とドS医師・天堂浬(佐藤健)の恋と仕事を描いた医療ものラブコメ。ひょんな出来事から天堂に一目ぼれした七瀬は、必死に勉強してナースとなり、天堂のいる病院に就職。その初日に告白するも、「どけ、岩石」と一蹴されてしまう。それでも諦めずにつきまとっていたところ、次第に天堂は、七瀬の恋にも仕事にも一生懸命な姿に惹かれ始め……というストーリー。面白いのは、最終回でようやく結ばれるパターンが多いこれまでのラブコメと違い、天堂と七瀬が第4話で早々に両想いになること。それだけに、序盤から佐藤健による胸キュンシーンが惜しげもなく繰り出されるのだ。

第2話では、患者が亡くなったショックから「ナースを辞める」と言う七瀬を、天堂は優しくハグし、背中をポンポンと叩いてなぐさめる。この時点でも既にネットは、「これは惚れるわ」「破壊力ハンパないな」とザワザワ。第3話になると、天堂が恋人を失ってから笑わなくなったことを知った七瀬が、「私が天堂先生を笑わせます!」と言い、天堂の心は揺れ始める。

……からの第4話だ。事件に巻き込まれて頭をケガし意識を失う七瀬に、天堂は「ここを乗り切ったらキスでもデートでもしてやるから!」と叫ぶ。結局ケガは大したことがなく、七瀬はその帰り道で「言いましたよね!」とキスをせがむのだが、天堂に「バーカ」とあしらわれしょんぼり……と思いきや、いきなりのキス! そして「これは治療だ」の一言! ひゃー!! この“治療キス”に、当然ながらネット上は一瞬にして大吹雪に。「わたしも治療してくれぇえええー!!!」「どこで治療できるんやあああ、いくらでも払うからあああ、保険外でいいからああ!」「佐藤健のせいで心臓発作死亡」などなど、まさに魂の叫びのオンパレードなのだ。

視聴率も、この『恋つづ』の人気を物語っている。初回こそ9.9%と奮わなかったが、その後は順調に二けたを獲得。衝撃の“治療キス”が登場した第4話に至っては、10.6%と最高値を記録した。今期放送されている他の医療ドラマが軒並み数字を落とし続けているだけに、これは間違いなく“治療キス”効果と言っていいだろう。

今ドラマであらためて感じたのは、佐藤健のカメレオンぶりだ。彼はこれまで様々なキャラクターを演じてきており、その都度ちょっとしたフィーバーを巻き起こしている。

初期ではNHK大河ドラマ『龍馬伝』(2010年)で演じた岡田以蔵。“人斬り以蔵”の異名を持ち、冷酷に敵を切り殺していくものの、それは盲信する上司・武市半平太の命令に忠実に従ったまで。そのため、子犬のように「武市さあん! 武市さあん!」とすがる姿は多くの女性視聴者の涙を誘い、以蔵の死後は“以蔵ロス”が巻き起こった。民放ドラマや映画を見ない高齢者女性の間では、いまだに佐藤健は「岡田以蔵を演じた子よね」と認識されているほどだ。

その後、佐藤健を一気に若手ナンバー1俳優の座に押し上げたのが、映画『るろうに剣心』シリーズ(2012、2014年)の緋村剣心役だ。これは『週刊少年ジャンプ』で連載された大人気漫画が原作だったため、当初は「ミスキャストだ」というブーイングが多かったが、そのあまりのハマリっぷりに批判の声は完全に封印されてしまった。

その後は『天皇の料理番』(2015年/TBS系)や映画『バクマン。』(2015年)などで着実に若手演技派としての実績を築いていく。その佐藤が再びカメレオンぶりを発揮したのが、2018年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説『半分、青い』だ。生まれたときからヒロインを見守り、寄り添い続ける美男子・萩尾律を好演。律に密着した写真集『佐藤健 in 半分、青い』は発売1ヵ月で2度の重版を記録し、ドラマ終了後はやはり“律ロス”が巻き起こった。

かと思えば、『半分、青い』と同時期に出演した『義母と娘のブルース』(2018年/TBS系)では、おバカで憎めないパン職人・麦田章をこれまた好演。多くの人に「本当に同じ佐藤健!?」と言わしめた。

そして今回の、ドS男・天堂浬だ。その胸キュン度の高さに、今や、七瀬が天堂の担当ナースであることから生まれた「天堂担」というワードがTwitterでトレンド入り。「私は天堂担です」と自白する女性が続々出現している。

決して分かりやすい名演技もしなければ、役に合わせて極端に容姿を変えるようなこともしない。しかしその都度、役のキャラクターに虜にさせる。佐藤健は新しいカメレオン俳優像を確立しつつあるのかもしれない。

  • 取材・文奈々子

    '72年生まれ。愛媛県出身。放送局勤務を経てフリーライターに。タレントのインタビュー、流行事象の分析記事を専門としており、連ドラ、話題の邦画のチェックは欠かさない。雑誌業界では有名な美人ライター

  • 撮影西 圭介

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