「カメ止め」2館から124館へ超拡大で「震えが止まりません」
女優役・秋山ゆずき&監督役・濱津隆之&上田慎一郎監督を独占特写! そして500席が2分で完売した"感染"拡大公開 御礼 舞台挨拶もレポート
映画「カメラを止めるな!」の「“感染”拡大公開 御礼舞台挨拶」が、東京・TOHOシネマズ日比谷にて開催され(2018年8月3日)、上田慎一郎監督、劇中で監督役を務めた濱津隆之、ヒロイン役の秋山ゆずきや、プロデューサーなど19名が登壇した。FRIDAYデジタルは舞台挨拶の感動・興奮も冷めやらぬ女優役:秋山ゆずきさん、監督役:濱津隆之さん、そして上田慎一郎監督の3人を特写した! 併せて舞台挨拶レポートもお送りする。
ステージにあがった上田監督は、「もう何をしゃべろうか、……全部、ぶっ飛んでしまいました」と感慨ひとしおの様子。「震えが止まりません」とも。「ちょうど1年前に撮影をしました。そのときは、TOHOシネマズ日比谷の大スクリーンに、濱津さんの顔や、真魚の顔や、しゅはまさんの顔や、みんなの顔がこんなに大きく映る日か来るとは本当に思いませんでした」と素直な心境を言葉に。「スタンディングオベーションがこんなに起こるなんて、こんな映画を知りません」と告げ、会場中からわき起こる拍手を浴びた――。
実はイベントでは、上田監督をはじめとする登壇者たちがひそかに客席の各所に散らばってファンと一緒に映画を鑑賞していた。上映後、サプライズで客席から一斉に立ち上がり、ステージに集結する、という演出の予定だったのだ。しかし、映画が終わるやいなや、スタンディングオベーションが起きてしまい、登壇者が一斉に立ち上がったものの観客たちに飲み込まれて驚かせることができなくなってしまった。舞台挨拶を待ちわびるファンは、立ち上がって拍手をしながら、上田監督たちがどこから入場してくるのだろうと劇場の扉などに注目していたが、やがて各所でざわめきが発生。上田監督が両手を上げて四方のファンに手を振ると、観客は大歓声で応えた、という次第。
映画「カメラを止めるな!」は、300万円という低予算で制作された。今年6月23日に都内のわずか2館で公開が始まったが、封切り直後から連日の満席状態で、のべ上映館は9館となり、動員数6万7000人を記録(8月3日現在)。同日から新たに、最大491席の大型スクリーンを持つTOHOシネマズ日比谷を含めた7館も上映に加わった。今や全国124館での順次公開が決定している(同)。
大好評インタビュー「カメラを止めるな!」上田慎一郎監督 ”特大ブレイク”寸前の手応えと不安を直撃!
舞台挨拶レポート
上田監督の次に、映画監督役の濱津がマイクを持ち、登壇者たちが順にあいさつを行った(※ネタバレに配慮し、挨拶時の役柄説明と決めセリフの一部は割愛)。
濱津隆之
本当にみなさんのおかげで、たったの2館からこんなにすごい劇場にまで来ることができました。今日はみなさんお集まり頂いて、ありがとうございました。
真魚
いっしょに観させて頂いて、(スクリーンの)サイズの大きさなどにびっくりするのですが、自分が出演した映画を大きなスクリーンで観たいということは役者になったときからずっと思っていましたので、「不思議だな」と思う反面、「嬉しいな」と思うという複雑な気持ちで観ていました。
しゅはまはるみ
画面が大きいから(映像の中の)後ろの方とかも全部見えて、エキストラで参加してくれた方や、ほぼエキストラで参加してくれた役者の仲間の顔も全部、見えました。クライマックスを観たら「ああ、本当にみんなで作ったのだな」と思い、初めて、思わず涙が出てきてしまいました。
大沢真一郎
力のない人間たちが作った作品がこれほどまでに後押しを頂いて、まさか全国で上映されるようになるとは予想だにしていませんでした。
竹原芳子
何か挑戦したいことがあったらぜひ、やってほしいなと思います。「人生のカメラを止めるな!」、それが熱々ポイントです!
浅森咲希奈
みなさんのおかげで自分が思い描いた目標や夢がどんどん叶っていって、「明日死んでしまったらどうしよう」といつも寝る前に思っています。本当にシンデレラになったような気分です。
山口友和
本当に小さな映画だったのですが、みなさんのおかげでここまで大きくなりました。心からありがとうございます。
合田純奈
人生で見たことのない景色と、人生で感じたことのない感情で、わけが分からず、本当にもう、何も言えません。ありがとうございます。
藤村拓矢
この映画に関わってくれた人、観てくれた人、応援してくれた人、本当にありがとうございます。
秋山ゆずき
生まれて初めてこんなにたくさんの人をいっぺんに見ました。「カメラを止めるな!」は、私が思っていた未来像よりもすごく羽ばたいていて、最近まで実感がなかったのですが、今日この大きなスクリーンとこんなにたくさんの人を見て、「“カメ止め”すごいな」という驚きでいっぱいです。これを機にブレイクして行きたいので、みなさん、これからも、よろしくでぇ~す!
長屋和彰
波が来ているので、僕もブレイクしたいので、よろしくでぇ~す!(笑)
細井学
去年の6日間のイベント上映のときの舞台挨拶の映像を見ていたら、自分はそのときに、この映画はひょっとしたら、ひょっとするかも、と言っていたのですよ。ひょっとしてきちゃったなという感じで、今とても喜んでいます。
市原洋
カチンコを持ってきたのですが、ここに置いてあったペンを来る途中に落としてしまったので、拾った方がいたら差し上げます。記念に持って帰って頂けたらなと思います。
山﨑俊太郎
しゅはまさんに「山崎君、私に心を開いてくれていない」と言われたときは、どうなるのだろうと思いました。そういうギリギリのところでやってきたからこそよかったのかなと思いながら、苦しさや生きづらさなどを見つめていけば誰かが助けてくれるのではと希望を持てた作品とワークショップでした。(「崎」は正式には「たつさき」)
吉田美紀
ステージに乗ってみると、こんなにデケえのだなとびっくりしています。応援してくださった育ての親のようなお客様、生みの親の上田ボス、スタッフというアドバイザーがこんなにいっぱいいて、恵まれた現場だなと毎回、毎回、噛みしめています。
佐渡未来
この仲間に入りたいというくらい愛のある作品です。私もここに立っていいのか分からないくらいちょっとしか出演していなかったのですが、なんとかファミリーに入れてもらいたくて、時間があるときは劇場に足を運びました。こんな機会を頂いて本当にありがたく思っています。
曽我真臣
“感染者”のみなさん、「カメラを止めるな!」に関わったみなさん、本当に大好きです。ありがとうございました。
登壇者たちの何人もが涙を流しながらコメントを言い終え、作品に込めた熱い思いを伝えた。観客もそのたびに拍手し声援を送る。
最後に改めてマイクを持った上田監督は、「みんな、これから何があっても、この夜がずっと背中を押してくれると思います」と、舞台挨拶が特別な体験になった様子。「みなさん、こんないい夜を一緒に作ってくれて、本当にありがとうございます」と感謝し、「映画が好きでよかったなと思います。この映画をたくさんの方に観て頂いて、『映画っていいな』という輪をもっと広げていけたら嬉しいです」と締めの言葉。すると、場内から幼児の泣き声が聞こえたが、上田監督は「僕の息子が泣きましたね」と、劇中にも出演している長男(撮影時は生後3か月)も観に来ていたことを明かした。上田監督は「いいタイミングで泣くな」と笑顔を弾けさせ、詰めかけたファンは、舞台挨拶のラストに絶妙のタイミングで起きた“小さな奇跡”に、温かい拍手を送っていた。
いよいよ全国的に“大感染”が始まった「カメラを止めるな!」。この作品が持つ一生モノの興奮と感動を体感しなければソンというものだろう。
大好評インタビュー「カメラを止めるな!」上田慎一郎監督 ”特大ブレイク”寸前の手応えと不安を直撃!
取材・構成・撮影(3ショット特写):竹内みちまろ
『カメラを止めるな!』(c) ENBUゼミナール
製作: ENBUゼミナール
配給:アスミック・エース=ENBUゼミナール